53 / 110
50
チェルの喜びを伝えていて、話すのを忘れていたたと。ナナちゃんの魔力が込められた、虹色に光る魔力石をシシから渡された。チェルの魔力を込めたら魔力石は長に渡したと伝えてくれた。
「コレは大切なモノだから保護魔法をかけて、ペンダントにして、チェルの首にかけてあげよう」
「保護魔法? いいわね。使っていないペンダントに、この魔力石を付けましょう」
後。ジャムと砂糖漬けは、みんなでひとなめ、食べて喜んてくれたと。ポプリを送った長とナナちゃんは大喜びで、自分の部屋へ飾ったと教えてもらった。
(今度はバラのジャムと、バラの砂糖漬けにしようかしら?)
+
翌日の午後、お父様とお母様から魔法ポストに荷物が届く。さっそく開けてみると魔法ポストの中身は、私が頼んだモノのほかに。チェルからのお手紙に喜んだ両親から、何枚もの返事のお手紙。
返信用の便箋が数種類、大量のチェルの服、お絵描きセット、オモチャ、ぬいぐるみ、チェルの好きなお菓子の詰め合わせが入っていた。
「まあ、こうなると予想はしていたけど……予想以上だわ」
「ハハハッ。お昼寝から目を覚ました、チェルがコレを見たらそうとう喜ぶな」
「えぇ瞳をキラキラさせて喜ぶわ。――あ、見てシシ、私達の服もだけど、すべての服にクリーン魔法が施されてる……コレなら、汚れてもすぐ洗えば落とせるわね」
「ああ、洗濯が楽になるのはいいな」
ほかに。頼んだコメ、小麦粉、ジャガイモなどの野菜を、薬草ポストから取り出し。取り出しやすいように、袋などに小分けにしてアイテムボックスにしまう。
(お肉はシシが狩ってくるし、お魚はみんなで釣りをすればいい。いま家にある食料分も入れると……)
「シシ。この量なら、半年は旅に出ても困らないわ」
「半年も持つのか。なら、旅の途中で買い出しに行かなくてもよさそうだな」
「ええ、浄化だけに集中できるわ――あとは私の頑張り次第で、すぐ家に帰れるわね」
「アーシャ頑張りすぎはダメだよ。ボクもチェルも心配する」
わかったと頷くと。また魔法ポストが光りだして、お父様とお母様からの荷物が届く。今度は何かと覗くといくつもの透明な瓶に入っていた。一つ手に取り確認すると、瓶に貼られたラベルに薬草クッキー、薬草ティーと書いてあった。
「これって、私が考案した薬草クッキーと薬草ティーだわ」
本来の薬草クッキーと薬草ティーは。日持ちと魔力が回復するのだけど、薬草独特の苦味がある。軽量で、値段もポーションよりもかなり安く、冒険者たちが依頼で遠出するときに持っていくのだけど……美味しくないと、あまり人気のない商品だ。
私はどうにか苦味を消せないか試行錯誤して。砂糖の代わりに蜂の魔物カカーのハチミツを加えることで、苦味が消えることがわかったが。すでに苦味を知っている冒険者たちは「ポーションでいい」と。このレシピは普及しなかった。
――どうしてかも、わかってる。カカーのハチミツを売ってえたお金で、ポーションを買えばいいの。いまは私と、お父様達だけが知っているレシピだ。
「こんなに、たくさんのクッキーと茶を送ってくれたな。――ほら、アーシャのことを父さんと母さんも心配してるぞ」
「う、うん、わかった。無理はしないわ……あ、あとは手紙と本?」
魔法ポストの中に手紙と本が残っている。手紙の封を切り取り出した手紙には、これ迄に見たことがない文字が書かれていて。一緒に届いた本の背表紙に、ドラコーン語辞書と書いてあった。
「ドラコーン語? 著者ローラン・シシリア? この本、お父様が書いた本?」
「ククク、父さんらしいね」
「そうだけど……ところで、シシはこの文字が読めるの?」
ニコッと笑い、コクリと頷くシシ。
「ああ、読めるよ。昔、ドラゴンの友達がいたからね」
「ドラゴンの友達? それも凄いけど。じゃ読んで、この手紙を読んで!」
「ダメ! 手紙の下に『アーシャには教えるな』ってボク宛に書いてあるから、自力で解くんだよ」
「ええ!」
「そのドラコーン語を教えたはボクだし。その辞書は、今から浄化の旅をがんばるアーシャへのプレゼント。父さんが作った、アーシャしか持っていない辞書だよ」
――ええ! 私だけが持っている辞書⁉︎
「うれしい! さっそく、この手紙を読んでみなくちゃ!」
お父様から贈られた、辞書と手紙を抱きしめた。
「コレは大切なモノだから保護魔法をかけて、ペンダントにして、チェルの首にかけてあげよう」
「保護魔法? いいわね。使っていないペンダントに、この魔力石を付けましょう」
後。ジャムと砂糖漬けは、みんなでひとなめ、食べて喜んてくれたと。ポプリを送った長とナナちゃんは大喜びで、自分の部屋へ飾ったと教えてもらった。
(今度はバラのジャムと、バラの砂糖漬けにしようかしら?)
+
翌日の午後、お父様とお母様から魔法ポストに荷物が届く。さっそく開けてみると魔法ポストの中身は、私が頼んだモノのほかに。チェルからのお手紙に喜んだ両親から、何枚もの返事のお手紙。
返信用の便箋が数種類、大量のチェルの服、お絵描きセット、オモチャ、ぬいぐるみ、チェルの好きなお菓子の詰め合わせが入っていた。
「まあ、こうなると予想はしていたけど……予想以上だわ」
「ハハハッ。お昼寝から目を覚ました、チェルがコレを見たらそうとう喜ぶな」
「えぇ瞳をキラキラさせて喜ぶわ。――あ、見てシシ、私達の服もだけど、すべての服にクリーン魔法が施されてる……コレなら、汚れてもすぐ洗えば落とせるわね」
「ああ、洗濯が楽になるのはいいな」
ほかに。頼んだコメ、小麦粉、ジャガイモなどの野菜を、薬草ポストから取り出し。取り出しやすいように、袋などに小分けにしてアイテムボックスにしまう。
(お肉はシシが狩ってくるし、お魚はみんなで釣りをすればいい。いま家にある食料分も入れると……)
「シシ。この量なら、半年は旅に出ても困らないわ」
「半年も持つのか。なら、旅の途中で買い出しに行かなくてもよさそうだな」
「ええ、浄化だけに集中できるわ――あとは私の頑張り次第で、すぐ家に帰れるわね」
「アーシャ頑張りすぎはダメだよ。ボクもチェルも心配する」
わかったと頷くと。また魔法ポストが光りだして、お父様とお母様からの荷物が届く。今度は何かと覗くといくつもの透明な瓶に入っていた。一つ手に取り確認すると、瓶に貼られたラベルに薬草クッキー、薬草ティーと書いてあった。
「これって、私が考案した薬草クッキーと薬草ティーだわ」
本来の薬草クッキーと薬草ティーは。日持ちと魔力が回復するのだけど、薬草独特の苦味がある。軽量で、値段もポーションよりもかなり安く、冒険者たちが依頼で遠出するときに持っていくのだけど……美味しくないと、あまり人気のない商品だ。
私はどうにか苦味を消せないか試行錯誤して。砂糖の代わりに蜂の魔物カカーのハチミツを加えることで、苦味が消えることがわかったが。すでに苦味を知っている冒険者たちは「ポーションでいい」と。このレシピは普及しなかった。
――どうしてかも、わかってる。カカーのハチミツを売ってえたお金で、ポーションを買えばいいの。いまは私と、お父様達だけが知っているレシピだ。
「こんなに、たくさんのクッキーと茶を送ってくれたな。――ほら、アーシャのことを父さんと母さんも心配してるぞ」
「う、うん、わかった。無理はしないわ……あ、あとは手紙と本?」
魔法ポストの中に手紙と本が残っている。手紙の封を切り取り出した手紙には、これ迄に見たことがない文字が書かれていて。一緒に届いた本の背表紙に、ドラコーン語辞書と書いてあった。
「ドラコーン語? 著者ローラン・シシリア? この本、お父様が書いた本?」
「ククク、父さんらしいね」
「そうだけど……ところで、シシはこの文字が読めるの?」
ニコッと笑い、コクリと頷くシシ。
「ああ、読めるよ。昔、ドラゴンの友達がいたからね」
「ドラゴンの友達? それも凄いけど。じゃ読んで、この手紙を読んで!」
「ダメ! 手紙の下に『アーシャには教えるな』ってボク宛に書いてあるから、自力で解くんだよ」
「ええ!」
「そのドラコーン語を教えたはボクだし。その辞書は、今から浄化の旅をがんばるアーシャへのプレゼント。父さんが作った、アーシャしか持っていない辞書だよ」
――ええ! 私だけが持っている辞書⁉︎
「うれしい! さっそく、この手紙を読んでみなくちゃ!」
お父様から贈られた、辞書と手紙を抱きしめた。
あなたにおすすめの小説
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
旦那様、政略結婚ですので離婚しましょう
おてんば松尾
恋愛
王命により政略結婚したアイリス。
本来ならば皆に祝福され幸せの絶頂を味わっているはずなのにそうはならなかった。
初夜の場で夫の公爵であるスノウに「今日は疲れただろう。もう少し互いの事を知って、納得した上で夫婦として閨を共にするべきだ」と言われ寝室に一人残されてしまった。
翌日から夫は仕事で屋敷には帰ってこなくなり使用人たちには冷たく扱われてしまうアイリス……
(※この物語はフィクションです。実在の人物や事件とは関係ありません。)
この度娘が結婚する事になりました。女手一つ、なんとか親としての務めを果たし終えたと思っていたら騎士上がりの年下侯爵様に見初められました。
毒島かすみ
恋愛
真実の愛を見つけたと、夫に離婚を突きつけられた主人公エミリアは娘と共に貧しい生活を強いられながらも、自分達の幸せの為に道を切り開き、幸せを掴んでいく物語です。
【完結】真実の愛に目覚めたと婚約解消になったので私は永遠の愛に生きることにします!
ユウ
恋愛
侯爵令嬢のアリスティアは婚約者に真実の愛を見つけたと告白され婚約を解消を求められる。
恋する相手は平民であり、正反対の可憐な美少女だった。
アリスティアには拒否権など無く、了承するのだが。
側近を婚約者に命じ、あげくの果てにはその少女を侯爵家の養女にするとまで言われてしまい、大切な家族まで侮辱され耐え切れずに修道院に入る事を決意したのだが…。
「ならば俺と永遠の愛を誓ってくれ」
意外な人物に結婚を申し込まれてしまう。
一方真実の愛を見つけた婚約者のティエゴだったが、思い込みの激しさからとんでもない誤解をしてしまうのだった。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
婚約者から「君のことを好きになれなかった」と婚約解消されました。えっ、あなたから告白してきたのに?
四折 柊
恋愛
結婚式を三か月後に控えたある日、婚約者である侯爵子息スコットに「セシル……君のことを好きになれなかった」と言われた。私は驚きそして耳を疑った。(だってあなたが私に告白をして婚約を申し込んだのですよ?)
スコットに理由を問えば告白は人違いだったらしい。ショックを受けながらも新しい婚約者を探そうと気持ちを切り替えたセシルに、美貌の公爵子息から縁談の申し込みが来た。引く手数多な人がなぜ私にと思いながら会ってみると、どうやら彼はシスコンのようだ。でも嫌な感じはしない。セシルは彼と婚約することにした――。全40話。
殿下の御心のままに。
cyaru
恋愛
王太子アルフレッドは呟くようにアンカソン公爵家の令嬢ツェツィーリアに告げた。
アルフレッドの側近カレドウス(宰相子息)が婚姻の礼を目前に令嬢側から婚約破棄されてしまった。
「運命の出会い」をしたという平民女性に傾倒した挙句、子を成したという。
激怒した宰相はカレドウスを廃嫡。だがカレドウスは「幸せだ」と言った。
身分を棄てることも厭わないと思えるほどの激情はアルフレッドは経験した事がなかった。
その日からアルフレッドは思う事があったのだと告げた。
「恋をしてみたい。運命の出会いと言うのは生涯に一度あるかないかと聞く。だから――」
ツェツィーリアは一瞬、貴族の仮面が取れた。しかし直ぐに微笑んだ。
※後半は騎士がデレますがイラっとする展開もあります。
※シリアスな話っぽいですが気のせいです。
※エグくてゲロいざまぁはないと思いますが作者判断ですのでご留意ください
(基本血は出ないと思いますが鼻血は出るかも知れません)
※作者の勝手な設定の為こうではないか、あぁではないかと言う一般的な物とは似て非なると考えて下さい
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
史実などに基づいたものではない事をご理解ください。
※作者都合のご都合主義、創作の話です。至って真面目に書いています。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。