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彼は私たちを見ると、手をあげた。
「よっ、2人とも目が覚めたみたいだな。ちゃんと飯は食ったか?」
「うん、食べたよ」
「はい、いただきました」
「ん? シシ嫁とチェル、ちょっと待ってろ」
アギは手に持っている枝で、私達の体をパサパサ叩いた。――あれ? 寝起きで、だるいのかと思っていた体が軽くなる感じがした。
次に、シシにも同じように枝ではたいる。
「アギさん、その枝はもしかして生命の木――トマさんの枝かしら?」
「ああ、そうだ――トマから古木を貰ってきた。シシ嫁のおかげで、元気になった彼女の枝は瘴気を祓える」
――さすがは生命の木。その枝は煎じて飲めば、どんな病気にも効くと言われる幻の木。誰もみたことがなく、幻の木とも呼ばれている。
エルフの村でその生命の木とその木の精霊が見れて、お土産までいただいた――こんな奇跡なことはない。旅が終わったらお父様とお母様に話すつもりだ。
「さぁ、洞窟に行こうか」
シシが先頭に立ち洞窟の中へと入ろうとした。そこに「待ってください」と、ドワーフの長スノが大きな斧を持ちやってきた。
「待ってくだされ。ワシも一緒に連れて行ってはくださらぬか?」
長のスノは1番瘴気の濃い場所にいて、さっき目が覚めたばかり。浄化は済んでいるが……なにが起きるかわからない。だから、シシとアギは断るかと思ったが。
「お前の事だ、オレが止めてもついて来るんだろ?」
「僕も、アギのその意見に賛成だ。ダメだと言って、勝手に隠れてついてこられるより、一緒に行ったほうがいい」
その方がシシは守れると言った。強い2人がいいと言うのなら、私は何も言わない。みんなで洞窟の奥――瘴気幻影のワーグが出た場所へと、ランタン片手に向かった。
洞窟内を、ランタンの灯りに照らされながら歩く。
私はズッと考えていたことを、隣を歩くドワーフの長スノに聞くことにした。
「あの、スノさんに一つ聞いてもいいでしょうか?」
「ん? なんじゃ?」
「いままでに、この洞窟の採掘中――今回と同じような事は、起こった事はないですか?」
この洞窟を鑑定して分かったのだが――これまでにも瘴気が出た形跡を見つけたが、どれも綺麗に浄化されていた。浄化が出来るドワーフがいて、今回どうして浄化が出来ずにいたのか気になっていた。
「ほぉ、ここの古い瘴気がわかるとは。お前さんは凄い魔力の持ち主なんじゃな……もしかして、浄化をしてくれたのはお前さんか」
コクッとスノに頷くと。
彼は懐から、真っ白な球を取り出した。
「よっ、2人とも目が覚めたみたいだな。ちゃんと飯は食ったか?」
「うん、食べたよ」
「はい、いただきました」
「ん? シシ嫁とチェル、ちょっと待ってろ」
アギは手に持っている枝で、私達の体をパサパサ叩いた。――あれ? 寝起きで、だるいのかと思っていた体が軽くなる感じがした。
次に、シシにも同じように枝ではたいる。
「アギさん、その枝はもしかして生命の木――トマさんの枝かしら?」
「ああ、そうだ――トマから古木を貰ってきた。シシ嫁のおかげで、元気になった彼女の枝は瘴気を祓える」
――さすがは生命の木。その枝は煎じて飲めば、どんな病気にも効くと言われる幻の木。誰もみたことがなく、幻の木とも呼ばれている。
エルフの村でその生命の木とその木の精霊が見れて、お土産までいただいた――こんな奇跡なことはない。旅が終わったらお父様とお母様に話すつもりだ。
「さぁ、洞窟に行こうか」
シシが先頭に立ち洞窟の中へと入ろうとした。そこに「待ってください」と、ドワーフの長スノが大きな斧を持ちやってきた。
「待ってくだされ。ワシも一緒に連れて行ってはくださらぬか?」
長のスノは1番瘴気の濃い場所にいて、さっき目が覚めたばかり。浄化は済んでいるが……なにが起きるかわからない。だから、シシとアギは断るかと思ったが。
「お前の事だ、オレが止めてもついて来るんだろ?」
「僕も、アギのその意見に賛成だ。ダメだと言って、勝手に隠れてついてこられるより、一緒に行ったほうがいい」
その方がシシは守れると言った。強い2人がいいと言うのなら、私は何も言わない。みんなで洞窟の奥――瘴気幻影のワーグが出た場所へと、ランタン片手に向かった。
洞窟内を、ランタンの灯りに照らされながら歩く。
私はズッと考えていたことを、隣を歩くドワーフの長スノに聞くことにした。
「あの、スノさんに一つ聞いてもいいでしょうか?」
「ん? なんじゃ?」
「いままでに、この洞窟の採掘中――今回と同じような事は、起こった事はないですか?」
この洞窟を鑑定して分かったのだが――これまでにも瘴気が出た形跡を見つけたが、どれも綺麗に浄化されていた。浄化が出来るドワーフがいて、今回どうして浄化が出来ずにいたのか気になっていた。
「ほぉ、ここの古い瘴気がわかるとは。お前さんは凄い魔力の持ち主なんじゃな……もしかして、浄化をしてくれたのはお前さんか」
コクッとスノに頷くと。
彼は懐から、真っ白な球を取り出した。
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