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――いくら考えてもわからない。
これはテトに連れて行かれた聖女ロローナ、本人に聞かないと答えは出ないだろう。王城の書庫にもない、お父様とお母様だって知らない、魔王の心臓のカケラなんて初めて聞く話なのだから。
「テト、その女性はキケンな魔王の心臓のカケラだと、知って持っていたのか?」
シシのその問いに、
テトは声を詰まらる。
「……え、えーっと、正直に言うヨ。僕は魔王の心臓のカケラを見て、彼女を部屋に案内した後で、怖くて逃げ出しタ……すまン」
私よりも大きな体のテトは、魔王の心臓のカケラを思い出したのだろう、カタカタ震え出す。それほど彼にとって恐ろしいモノなのだ。――だけど、私はそのカケラが気になり、現物を見てみたいと思ってしまった。
(シシにその事を言うと、チェルもいるからと怒るかしら?)
と思いながらも、私はシシの背中の上でワクワク、ソワソワしてしまう。その私の姿に気付いたのだろう、シシは「フウッ――」とため息をついた。
「まったく、アーシャは」
「ママ、ソワソワしてる」
「だって、気になるわ」
ほんわかな雰囲気をまとう、私たちとは違い。
テトはハッと何か思い出したのか、カタカタ震える体と、今度は真っ青な表情も浮かべた。
「……あ、あの可愛い女性、魔王の心臓のカケラに瘴気を吸わせていたかモ。彼女が持っていたカケラが、魔王がまとっていた赤黒い魔力と同じ、光りを放っていたヨ。もしかすると、魔王は瘴気を吸い込み復活するとカ?」
「「カケラに瘴気を吸わせていた? 魔王が復活⁉︎」」
シシと私の言葉が被る。
それじゃ……ロローナが聖女の力で瘴気を浄化していたのではなく、そのカケラを使い浄化したように見せていた。そして魔王を復活させようとしている、偽物の聖女……?
――だけど、私が読んだ小説だと、ヒロインのロローナは確実に浄化をしていたし、聖職者にも認められた聖女だったわ。まだ彼女の力が覚醒していないのかしら? だから、そのカケラを使用した? それとも魔王だと知っていて瘴気を集めている?
「はぁ……ここで、考えていてもした方がないな。危険だけど、その子に会って話を聞くしかない。その子はお前の部屋にいるのか?」
「いいヤ、客間に案内したヨ。お茶を飲みながら、その子に愛を語ろうと思ったけド……魔王の心臓のカケラを見て、怖くて森へ逃げだしタ――そこに見知った魔力を感じて来たんダ」
「そうか……」
――ロローナさんを口説こうとしたけど、彼女が持っている魔王の心臓のカケラに驚き、森へ逃げてきたところに私達が来たのね。
「さてアーシャ、チェル、テトの国――赤竜の国へ行こうか。その国はここよりも格段に暑いから、耐えれるように耐熱魔法をかけるね」
シシは自分と、私とチェルに耐熱魔法をかけてくれた。
これはテトに連れて行かれた聖女ロローナ、本人に聞かないと答えは出ないだろう。王城の書庫にもない、お父様とお母様だって知らない、魔王の心臓のカケラなんて初めて聞く話なのだから。
「テト、その女性はキケンな魔王の心臓のカケラだと、知って持っていたのか?」
シシのその問いに、
テトは声を詰まらる。
「……え、えーっと、正直に言うヨ。僕は魔王の心臓のカケラを見て、彼女を部屋に案内した後で、怖くて逃げ出しタ……すまン」
私よりも大きな体のテトは、魔王の心臓のカケラを思い出したのだろう、カタカタ震え出す。それほど彼にとって恐ろしいモノなのだ。――だけど、私はそのカケラが気になり、現物を見てみたいと思ってしまった。
(シシにその事を言うと、チェルもいるからと怒るかしら?)
と思いながらも、私はシシの背中の上でワクワク、ソワソワしてしまう。その私の姿に気付いたのだろう、シシは「フウッ――」とため息をついた。
「まったく、アーシャは」
「ママ、ソワソワしてる」
「だって、気になるわ」
ほんわかな雰囲気をまとう、私たちとは違い。
テトはハッと何か思い出したのか、カタカタ震える体と、今度は真っ青な表情も浮かべた。
「……あ、あの可愛い女性、魔王の心臓のカケラに瘴気を吸わせていたかモ。彼女が持っていたカケラが、魔王がまとっていた赤黒い魔力と同じ、光りを放っていたヨ。もしかすると、魔王は瘴気を吸い込み復活するとカ?」
「「カケラに瘴気を吸わせていた? 魔王が復活⁉︎」」
シシと私の言葉が被る。
それじゃ……ロローナが聖女の力で瘴気を浄化していたのではなく、そのカケラを使い浄化したように見せていた。そして魔王を復活させようとしている、偽物の聖女……?
――だけど、私が読んだ小説だと、ヒロインのロローナは確実に浄化をしていたし、聖職者にも認められた聖女だったわ。まだ彼女の力が覚醒していないのかしら? だから、そのカケラを使用した? それとも魔王だと知っていて瘴気を集めている?
「はぁ……ここで、考えていてもした方がないな。危険だけど、その子に会って話を聞くしかない。その子はお前の部屋にいるのか?」
「いいヤ、客間に案内したヨ。お茶を飲みながら、その子に愛を語ろうと思ったけド……魔王の心臓のカケラを見て、怖くて森へ逃げだしタ――そこに見知った魔力を感じて来たんダ」
「そうか……」
――ロローナさんを口説こうとしたけど、彼女が持っている魔王の心臓のカケラに驚き、森へ逃げてきたところに私達が来たのね。
「さてアーシャ、チェル、テトの国――赤竜の国へ行こうか。その国はここよりも格段に暑いから、耐えれるように耐熱魔法をかけるね」
シシは自分と、私とチェルに耐熱魔法をかけてくれた。
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