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それは。オレがこの異世界に転移して半年過ぎた頃に起きた、最悪な日。仕事終わり、店の2階にある自室でくつろいでいる時に、いきなり体が火照りはじめたのだ。
『クッ、うわぁ…………っ、な、なんだこれ?』
オレの声と、同時に体がぐらつき床に尻餅をついた。その声と音を聞いたのか!店に残り備品のチェックをしていた、シンギとマヤはオレの部屋まで飛んできた。
『すごい音がしたが? タヤ君、大丈夫か?』
『え? その声はシンギさん? ……シンギさん体が変だよ。オレの体、おかしい……た、……助けて』
苦しむオレ声に、シンギとマヤは合鍵をつかい部屋に入って、オレの状態に鼻を抑えて眉をひそめる。
『この甘い香りは……まさか、ヒートか?』
『シンギ、間違いないヒートだわ』
ヒート?
『……ヒ、ヒート? ヒートってなに? ……ひゃっ、あっ……ハァ、ハァ、体が熱い……』
『これは……マズイな』
シンギはここに調合屋のサロンナばあさんを呼ぶか? いや……タヤを、ここに残すよりは店に連れて行くしかない。とマヤと話して――苦しむオレに声をかけた。
『安心しろ、タヤ。いますぐサロンナの所に連れて行ってやるからな。マヤ悪いが、新しい布団か毛布を持って来てくれ!』
『ええ、わかったわ。タヤ……辛いだろうけど、しばらく辛抱するのよ』
『……う、うん、あり、がと』
マヤが布団を持ってくると、シンギはオレを包み肩に担いだ。食堂を出て、商店街の中を早足で駆け抜け奥にある木製の店の引き戸を乱暴に開けた。その拍子で真鍮製のドアベルが"ガランゴロン、ガランゴロン"と鳴り響くなか、ここの店主を呼んだ。
『サロンナ、サロンナばあさんは居るか? うちで働くタヤがヒートを起こしたみたいなんだ。悪いが、見てやってくれ!』
(……また、ヒートっていった?)
シンギに呼ばれて、店の中から現れたのは白い白衣を身につけた、フカフカな耳とモフモフの尻尾のおばあちゃんだった。
『なにヒートを起こした? ……あんた抑制剤は持っていないのかい?』
『……よ、抑制剤?』
オレにとって、それは聞きなれない言葉だった。
『まさか、あんたは自分の性別を知らない? い、いま、薬を持ってくる』
店主が用意してくれた抑制剤という薬で、オレのヒートは一旦治まり、ホッとしたのも束の間。今度は2人にどうして自分の性別を知らない。親はこの事を教えなかったのかと質問攻めに合う。
(こ、困った……なんと言えばいいんだ?)
オレは答えに悩み――決めた。自分はこことは異なる世界の生まれで……ある日、女神の間違いでこの世界に落とされた。だから、ヒート、抑制剤のことは知らないと伝えた。
話を終えてると、2人は驚きを隠せない様子。
(そうだよな……いきなり別の世界から来たなんて信じられないよな……オレの存在は不気味しかないか。……ハァ仕方がない、ここを出て違う国にでも行くか)
どうせ、元の世界に帰れないし、オレには家族もいない。そう考え、言い出そうとしたときサロンナばあさんが、しわくちゃに手でオレの頭を撫で。
『タヤ、つらかったな。ほんとうにこんな事があるとはな。師匠が昔、言っていたよ。神、女神は違う次元から、気まぐれに人を連れてくると……タヤの話が本当なら、タヤは別次元から連れて来られたんだな』
オレの話を信じてくれた……その横で、プルプル震えるシンギは『……な、なんて酷い話だ』と号泣した。
サロンナばあさんはもう一度、オレの頭を撫でてくれ。
『タヤは自分の性別、オメガについてキチンと理解して、これから向き合わなくてはならない』
『オレの性別? オメガ? オメガってなんだ?……』
男以外何がある? オレは――サロンナばあさんからオメガについて習うことになった。
『クッ、うわぁ…………っ、な、なんだこれ?』
オレの声と、同時に体がぐらつき床に尻餅をついた。その声と音を聞いたのか!店に残り備品のチェックをしていた、シンギとマヤはオレの部屋まで飛んできた。
『すごい音がしたが? タヤ君、大丈夫か?』
『え? その声はシンギさん? ……シンギさん体が変だよ。オレの体、おかしい……た、……助けて』
苦しむオレ声に、シンギとマヤは合鍵をつかい部屋に入って、オレの状態に鼻を抑えて眉をひそめる。
『この甘い香りは……まさか、ヒートか?』
『シンギ、間違いないヒートだわ』
ヒート?
『……ヒ、ヒート? ヒートってなに? ……ひゃっ、あっ……ハァ、ハァ、体が熱い……』
『これは……マズイな』
シンギはここに調合屋のサロンナばあさんを呼ぶか? いや……タヤを、ここに残すよりは店に連れて行くしかない。とマヤと話して――苦しむオレに声をかけた。
『安心しろ、タヤ。いますぐサロンナの所に連れて行ってやるからな。マヤ悪いが、新しい布団か毛布を持って来てくれ!』
『ええ、わかったわ。タヤ……辛いだろうけど、しばらく辛抱するのよ』
『……う、うん、あり、がと』
マヤが布団を持ってくると、シンギはオレを包み肩に担いだ。食堂を出て、商店街の中を早足で駆け抜け奥にある木製の店の引き戸を乱暴に開けた。その拍子で真鍮製のドアベルが"ガランゴロン、ガランゴロン"と鳴り響くなか、ここの店主を呼んだ。
『サロンナ、サロンナばあさんは居るか? うちで働くタヤがヒートを起こしたみたいなんだ。悪いが、見てやってくれ!』
(……また、ヒートっていった?)
シンギに呼ばれて、店の中から現れたのは白い白衣を身につけた、フカフカな耳とモフモフの尻尾のおばあちゃんだった。
『なにヒートを起こした? ……あんた抑制剤は持っていないのかい?』
『……よ、抑制剤?』
オレにとって、それは聞きなれない言葉だった。
『まさか、あんたは自分の性別を知らない? い、いま、薬を持ってくる』
店主が用意してくれた抑制剤という薬で、オレのヒートは一旦治まり、ホッとしたのも束の間。今度は2人にどうして自分の性別を知らない。親はこの事を教えなかったのかと質問攻めに合う。
(こ、困った……なんと言えばいいんだ?)
オレは答えに悩み――決めた。自分はこことは異なる世界の生まれで……ある日、女神の間違いでこの世界に落とされた。だから、ヒート、抑制剤のことは知らないと伝えた。
話を終えてると、2人は驚きを隠せない様子。
(そうだよな……いきなり別の世界から来たなんて信じられないよな……オレの存在は不気味しかないか。……ハァ仕方がない、ここを出て違う国にでも行くか)
どうせ、元の世界に帰れないし、オレには家族もいない。そう考え、言い出そうとしたときサロンナばあさんが、しわくちゃに手でオレの頭を撫で。
『タヤ、つらかったな。ほんとうにこんな事があるとはな。師匠が昔、言っていたよ。神、女神は違う次元から、気まぐれに人を連れてくると……タヤの話が本当なら、タヤは別次元から連れて来られたんだな』
オレの話を信じてくれた……その横で、プルプル震えるシンギは『……な、なんて酷い話だ』と号泣した。
サロンナばあさんはもう一度、オレの頭を撫でてくれ。
『タヤは自分の性別、オメガについてキチンと理解して、これから向き合わなくてはならない』
『オレの性別? オメガ? オメガってなんだ?……』
男以外何がある? オレは――サロンナばあさんからオメガについて習うことになった。
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