女神様の間違いで落とされた、乙女ゲームの世界で愛を手に入れる。

にのまえ

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「やめろ! いまの、オレに抱きつくな……離せ、ルテ!」
 
「離さない! タヤ、黙って私の腕の中にいろ」

 触るなと叫ぶ。私よりも小さな黒兎のタヤを抱きしめた。柑橘系の中に微かに香る、桃のような甘ったるい香りに酔う。

 牙が疼く。ゴクッ、タヤの細い首を噛みたい。
 タヤと番いたい。
 
 その思いが暴走してガチッと、タヤの首輪に歯が当たり我に返る。私はいまタヤの首に噛みついた。――これはタヤを番にしたい私の欲望だ。父上が決めた婚約者がいて、探しているウサギがいると言っておきながら、私は……タヤに噛み付いた。

「すまない、タヤ」
 
「ルテ……いや、いいんだよ。こっちこそ……ごめんな。オレからお前を誘う匂いがするんだろ? 全部、オレのせいなんだよ」

 タヤは前にも、そう言っていた。
 私にそう言い、涙を流した。
 
「違う、タヤばかりのせいではない。その、辛くないか? 触ろうか?」

 そう聞くと、タヤの首が一瞬に真っ赤に染まった。

「触らなくていい。は、恥ずかしいが……いま、ルテに噛みつかれた衝撃でイッタ……」
 
「はぁ、えっ? ごめん」
 
「ルテ、謝るなって! こ、これはオレのヒートのせいだから……だけど、知られるのは、その、照れるなへへっ」

 身体中を真っ赤にしながら、照れ笑いするタヤ。
 私はタヤが可愛い、好ましくおもう。

「おわっ、ルテ? 尻に硬いものがあたるぞ……くそっ、オレよりもデカイな」

「あたりまえだ。タヤとは体格差があるのに、私が小さいわけがないだろ? ……タヤが余りにも、可愛いことを言うから勃起した」

「オレが、か、可愛いって……けっきょくオレのせいかよ……フフ、そうだよな。…………あのさ、ルテの、触るか?」

 照れながら言うタヤ。
 その小さな手に私を触る。

 ゴクッ。

「……いいのか?」
「そりゃ、だって……ルテが勃起したのはオレのせいだろ? 出さないと辛いのはオレも男だからわかるし」

 ヒートと照れて真っ赤な頬と熱い体……ぐっ、タヤが私のに触らなくてもいきそうだ。本当なら、その小さな口でしてもらいたい……って、バカか。

 欲望が膨れてイキそうになる。

「クッ、タヤ、触らなくていい。このままでーーーーっ!」
 
「え? ちょっ? ……ルテ、尻にそれを当てるな、擦るな! まて、そんな熱くて……うわっ……あっ、やっ、オレも、また勃起するって……」

 艶っぽい声で、眉が下がって頬が蒸気して……色っぽい。

「わるい……もう、止まらない」
「ハァ、ハァ、くそっ、んっ……あっ、あぁ…………っ!」

 柔らかな尻の肉の感触がよく、尻に己のガチガチな、杭を擦りつけるのをやめられなかった。

「はぁ、はぁ……ぐっ」
「あっ、ああ、ルテ……ンンッ!」

 タヤはイッたあと抑制剤が効いたのか、私に体を預けて眠ってしまった。私は近くの小川でタヤの体を拭き、衣類にクリーンの魔法をかけて自分も綺麗にした。

「(欲望に勝てない)まだまだ、ダメだな……」

 タヤが可愛い。城に連れて帰りたい、自分の部屋に閉じ込めたい気持ちを抑えて。近くに待機していた側近を呼び、熊クマ食堂の主人に連絡してもらった。
 

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