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お昼過ぎ、王城にある訓練場。騎士団長の開始の指示を待ち、ルテとフォックス王子が木刀を握り見合っている。
ブワッと、フォルテから燃えるような赤い闘志が見えるけど、フォックスからは黒いオーラの様なものが見えた。
初めての事でオレは目を擦り、もう一度確認した。
やはりフォルテの赤に対して、フォックスはドス黒いオーラが見えて、彼は何処か余裕ありげのように感じた。
ちょうど決闘が始まろうとした時、オレは自分を呼ぶ声に振り向くと、そこにロッサお嬢がいた。
「ロッサお嬢?」
「フフ、ごきげんよう。フォルテ殿下とフォックス殿下が戦うと聞いて我慢できず、殿下の許可をもらって、黒猫を使い来てしまいましたわ」
――女性って、こういうの好きだよなぁ。まあ、いつも異常に元気そうで何より。
ロッサお嬢が空いている隣に座り。
「ねえ、タヤ。2人を見てどう思います?」
「え、ルテとフォックス王子?」
頷くロッサお嬢に、オレは今見えている現状を素直に伝えた。
「ルテは真っ赤な闘士に加え、フォックス殿下はドス黒いオーラの様なものが見える。ほら、ロッサお嬢も見えるだろう? ルテの燃え上がる炎のような闘志と、フォックス殿下のドロドロで真っ黒なオーラかな?」
オレはそう説明したが、ロッサお嬢は首を傾げる。
「真っ赤な闘志と真っ黒なオーラですか? ……さすが、ヒロインね。私には何にも見えなくて」
「ええ、そうなのか? あんなにはっきり見えているのにな」
「タヤ、始まるわ」
談話していた騎士達も息を飲み、訓練場の全体が静かになる。オレもみんなと同じように息を飲み、フォルテだけを見つめた。
♱♱♱
静かな訓練場、騎士団長の合図で決闘が始まった。
しかし、勝負がついたのは『ほんの一瞬』だった。
騎士団長の始まりの合図と同時に仕掛けたルテが、フォックスの木刀と自分の木刀を飛ばし。フォックスの鳩尾(みぞおち)に強烈な右ストレートをめり込ませた。王子は驚く間もなく、訓練場の壁まで飛ばされ決着はついた。
壁と共に崩れ落ちる、フォックスに声を上げた。
「たるんでいるぞ、フォックス! 数年前の君はこんなものじゃなかった……どうして、しまったんだぁ!」
そのフォルテの声に体の埃を叩き、フォックスは懐から何か取り出して口に含むみ、フラフラ立ち上がった。その姿は先程より、まとうドス黒いオーラが濃くなっていた。
――嫌な感じがする。
オレは隣のロッサお嬢の前に出て、フォルテに向けて呼んだ。
「ルテ、何か変だ! そこから逃げろ!」
「タヤ?」
「殺す、フォルテ!」
フォックスはフォルテを襲おうとしたが、危険だと判断した騎士が素早く動き、フォックスを捕らえた。
「グッ……離せ! フォルテ……お前ら、離しやがれぇ!!」
先程とは打って変わり、騎士を投げ飛ばした。
訓練場が騒然とする、騎士団長が剣を抜く。
「フォックス殿下……勝負はすでについております。フォックス殿下の負けです……諦めください!」
「嫌だ、嫌だ……嫌ダァ――!!」
待機していた、城の魔導師達が訓練場に呼ばれ、フォックスは魔法で拘束された。騎士たちの話が聞こえた、フォックスはどうやら、禁止薬を使用したようだ。
それはただの噂だと思っていたが……フォックスの今の様子を見て、騎士団は確信したらしい。
「フォックス……禁止薬を使用するなんて情けない! 薬についての出所を調べが終わり次第、貴様は国へ送還され、二度とこのルーズベルト国への入国は許されぬ!」
フォルテの悲しみを含んだ声が、訓練場に響き渡った。
ブワッと、フォルテから燃えるような赤い闘志が見えるけど、フォックスからは黒いオーラの様なものが見えた。
初めての事でオレは目を擦り、もう一度確認した。
やはりフォルテの赤に対して、フォックスはドス黒いオーラが見えて、彼は何処か余裕ありげのように感じた。
ちょうど決闘が始まろうとした時、オレは自分を呼ぶ声に振り向くと、そこにロッサお嬢がいた。
「ロッサお嬢?」
「フフ、ごきげんよう。フォルテ殿下とフォックス殿下が戦うと聞いて我慢できず、殿下の許可をもらって、黒猫を使い来てしまいましたわ」
――女性って、こういうの好きだよなぁ。まあ、いつも異常に元気そうで何より。
ロッサお嬢が空いている隣に座り。
「ねえ、タヤ。2人を見てどう思います?」
「え、ルテとフォックス王子?」
頷くロッサお嬢に、オレは今見えている現状を素直に伝えた。
「ルテは真っ赤な闘士に加え、フォックス殿下はドス黒いオーラの様なものが見える。ほら、ロッサお嬢も見えるだろう? ルテの燃え上がる炎のような闘志と、フォックス殿下のドロドロで真っ黒なオーラかな?」
オレはそう説明したが、ロッサお嬢は首を傾げる。
「真っ赤な闘志と真っ黒なオーラですか? ……さすが、ヒロインね。私には何にも見えなくて」
「ええ、そうなのか? あんなにはっきり見えているのにな」
「タヤ、始まるわ」
談話していた騎士達も息を飲み、訓練場の全体が静かになる。オレもみんなと同じように息を飲み、フォルテだけを見つめた。
♱♱♱
静かな訓練場、騎士団長の合図で決闘が始まった。
しかし、勝負がついたのは『ほんの一瞬』だった。
騎士団長の始まりの合図と同時に仕掛けたルテが、フォックスの木刀と自分の木刀を飛ばし。フォックスの鳩尾(みぞおち)に強烈な右ストレートをめり込ませた。王子は驚く間もなく、訓練場の壁まで飛ばされ決着はついた。
壁と共に崩れ落ちる、フォックスに声を上げた。
「たるんでいるぞ、フォックス! 数年前の君はこんなものじゃなかった……どうして、しまったんだぁ!」
そのフォルテの声に体の埃を叩き、フォックスは懐から何か取り出して口に含むみ、フラフラ立ち上がった。その姿は先程より、まとうドス黒いオーラが濃くなっていた。
――嫌な感じがする。
オレは隣のロッサお嬢の前に出て、フォルテに向けて呼んだ。
「ルテ、何か変だ! そこから逃げろ!」
「タヤ?」
「殺す、フォルテ!」
フォックスはフォルテを襲おうとしたが、危険だと判断した騎士が素早く動き、フォックスを捕らえた。
「グッ……離せ! フォルテ……お前ら、離しやがれぇ!!」
先程とは打って変わり、騎士を投げ飛ばした。
訓練場が騒然とする、騎士団長が剣を抜く。
「フォックス殿下……勝負はすでについております。フォックス殿下の負けです……諦めください!」
「嫌だ、嫌だ……嫌ダァ――!!」
待機していた、城の魔導師達が訓練場に呼ばれ、フォックスは魔法で拘束された。騎士たちの話が聞こえた、フォックスはどうやら、禁止薬を使用したようだ。
それはただの噂だと思っていたが……フォックスの今の様子を見て、騎士団は確信したらしい。
「フォックス……禁止薬を使用するなんて情けない! 薬についての出所を調べが終わり次第、貴様は国へ送還され、二度とこのルーズベルト国への入国は許されぬ!」
フォルテの悲しみを含んだ声が、訓練場に響き渡った。
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