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3. ハルトムート兄上
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◆◆◆◆◆
ハルトムートを見て僕は思わず『兄上』と呟いていた。その小さな呟きにハルトムートは表情を変える。しまったと思った時には遅かった。
「君・・今、私のことを『兄上』と呼んだね?」
ハルトムート兄上はそう言いながら、僕の腕を掴もうと手を伸ばす。だが、その動きを避けるように幼馴染のニコラウスが僕を抱き上げ立ち上がった。そして、ハルトムートと一定の距離を取る。
ハルトムートの腕は空を切り、彼はぼんやりと何も掴めなかったその手を見つめる。その瞳は虚ろで、彼がまだ弟の死から立ち直っていないことを示していた。僕は胸が苦しくなり、思わずハルトムート兄上に話しかけていた。
「ご、ごめんなさい。僕は孤児院育ちだから実の兄はいなくて。でも、兄の存在に憧れていて。だから、その、貴方が兄なら良いなと、つい・・」
「ハンス、黙っていろ」
「ニコラウス」
「ハンス、黙るんだ」
ニコラウスに制されて僕は黙り込んだ。十八歳になった幼馴染は、十三歳の僕を軽々と抱き上げている。死に戻りして初めて知った。彼は細身でありながら筋肉質な体つきをしている・・この窮地に幼馴染の体つきを意識している自分に呆れる。
「俺はニコラウス・ライスターと申します。彼は同室のハンス・シュミーデルです。失礼ですが、お名前を教えていただけますでしょうか?」
ハルトムートは僅かに眉を上げた。孤児から名を問われるとは思っていなかったのだろう。それでも、すぐに柔和は表情になり口を開いた。
「ハルトムート・ボーリンガーだ」
「ハルトムート・ボーリンガー?侯爵家のボーリンガーですか?」
「詳しいね」
「失礼しました、ハルトムート卿」
「いや、構わない」
ニコラウスはハルトムートと距離を保ったまま相手に頭を下げた。僕を抱いたまま上半身を傾けたので、慌ててニコラウスに抱きついた。
「墓標には貴方の親族の方が眠っていらっしゃるのでしょうか?もしそうなら、墓標に凭れかかっていた俺たちに怒りを感じるのは当然です。申し訳ございません」
「いや、私の弟の墓標は少し離れたところにある。君たちが地面に倒れ込んでいるのを見て、気になって声を掛けただけだ。ハンスくんは目が赤いようだが大丈夫かい?」
僕はハルトムートの言葉に反応してそっと目に手をやり触れる。ニコラウスは僕をしっかりと抱きしめたまま言葉を紡ぐ。
「孤児院の方針で墓地の清掃は孤児の仕事です。ですが、今日は日差しが強くて、幼い者にはキツかったようです。ハンスの体調が悪そうだったので、墓標に凭れさせて休ませていました。ですが、不謹慎でした。これから部屋に戻り休ませます。ハンス、ハルトムート卿に謝って」
僕は幼馴染の言葉に従って謝ろうとしたが、何故かニコラウスは僕を抱いたままだ。このままではしっかりと謝れない。だが、体調不良を理由にした以上、抱かれたままのほうがよいか?
「申し訳ございません、ハルトムート卿」
僕はハルトムート兄上に視線を向けると、弱々しい声を演出して謝った。途端にハルトムートの表情が曇る。
「謝る必要はない。体調が悪くて墓標に寄りかかっていたなら仕方がない。それに、王都の墓地には遺体は埋められない決まりだ。その墓標にも、亡くなった者の思い出の品が埋められているだけだろう。気にすることはない」
確かに王都内の墓地には、流行病の流行を避けるために遺体は埋められない決まりだ。その代わりとして、亡き人の思い出の品が埋められる。ハルトムートの実弟のホルガーの墓は、ボーリンガー家の領地にあり彼もそこで眠っている。
王城での勤めがある為に頻繁に領地に帰られないので、ハルトムート兄上は王都に弟の墓を作った。それだけ、弟のホルガーを愛していた。孤児であった僕に弟の面影を見出し、ボーリンガー家の養子にしてしまうほどに。
「・・っ」
「ハンス?」
「ご、ごめん・・っ」
僕は幼馴染に抱かれたまま泣き出していた。死に戻りして体が幼くなったけど、感情まで子供時代に戻ってしまったみたいだ。兄上の弟への想いに触れるとつらくなる。僕はハルトムートの弟になろうとしてなれなかった。愛してしまったから。
不意に頭を撫でられた。
「っ!」
「可哀想に。よほど体調が悪いようだね。ハンス君は私が預かり孤児院に連れて行こう。孤児は病気になっても満足には医者に診てもらえないと聞く。孤児院の管理者に医師を呼ぶように私が命じよう」
幼馴染のニコラウスは警戒を露わにした。僕を抱いたまま後退る。ハルトムート兄上とニコラウスは確か十八歳で同い年。でも、既にボーリンガー家の次期当主のハルトムートには、ニコラウスにはない貫禄があった。
「俺もハンスも貴族の子です。他の孤児とは扱いが違います。体調が悪ければラインマー先生が医者を呼んでくれます。お気遣いなく、ハルトムート卿」
「そうか。二人は貴族の血筋か。しかし、侯爵家の次期当主が命じるのと、貴族の庶子にすぎね者が頼むのでは対応が異なるはずだ。医師の質とかね。ニコラウス、身分をわきまえ控えよ」
ハルトムート兄上の言葉にニコラウスは唇を噛み締めた。孤児院では貴族の子として特別扱いされているが、所詮は愛人の子だ。本物の貴族相手に敵うはずがない。たとえ、同じ年齢でもだ。
「俺は!」
「ニコラウス、ありがとう」
「ハンス?」
「僕はハルトムート卿に連れてってもらう。いつものお医者様・・ヤブだもん。ちゃんとしたお医者様に見てもらいたい」
「でも!」
「知ってた、ニコラウス?あのヤブ医者、僕の事を不感症オメガと呼びながら・・何度もうなじに噛み付いたんだ。治療の一環だって。だから、あの医者はいやなんだ。ごめんね、ニコラウス」
ニコラウスが表情を歪めてうめき声をあげた。次第に僕を抱く腕の力が緩み、その隙をついてハルトムート兄上が僕を抱き寄せた。
「あっ」
「ハンスくん、行こうか?」
僕は兄上に抱かれたまま、ニコラウスに視線を向けて話しかけた。
「ニコラウスは部屋に戻っていて。僕が部屋に戻ったら王都で暮らす計画を聞かせて。僕を一緒に連れて行ってくれるんでしょ!」
「お、おう!もちろん!」
「絶対だよ」
ハルトムートは僕とニコラウスの会話を聞き流し、僕を抱いたまま孤児院に向かい歩き始めた。
◆◆◆◆◆◆
ハルトムートを見て僕は思わず『兄上』と呟いていた。その小さな呟きにハルトムートは表情を変える。しまったと思った時には遅かった。
「君・・今、私のことを『兄上』と呼んだね?」
ハルトムート兄上はそう言いながら、僕の腕を掴もうと手を伸ばす。だが、その動きを避けるように幼馴染のニコラウスが僕を抱き上げ立ち上がった。そして、ハルトムートと一定の距離を取る。
ハルトムートの腕は空を切り、彼はぼんやりと何も掴めなかったその手を見つめる。その瞳は虚ろで、彼がまだ弟の死から立ち直っていないことを示していた。僕は胸が苦しくなり、思わずハルトムート兄上に話しかけていた。
「ご、ごめんなさい。僕は孤児院育ちだから実の兄はいなくて。でも、兄の存在に憧れていて。だから、その、貴方が兄なら良いなと、つい・・」
「ハンス、黙っていろ」
「ニコラウス」
「ハンス、黙るんだ」
ニコラウスに制されて僕は黙り込んだ。十八歳になった幼馴染は、十三歳の僕を軽々と抱き上げている。死に戻りして初めて知った。彼は細身でありながら筋肉質な体つきをしている・・この窮地に幼馴染の体つきを意識している自分に呆れる。
「俺はニコラウス・ライスターと申します。彼は同室のハンス・シュミーデルです。失礼ですが、お名前を教えていただけますでしょうか?」
ハルトムートは僅かに眉を上げた。孤児から名を問われるとは思っていなかったのだろう。それでも、すぐに柔和は表情になり口を開いた。
「ハルトムート・ボーリンガーだ」
「ハルトムート・ボーリンガー?侯爵家のボーリンガーですか?」
「詳しいね」
「失礼しました、ハルトムート卿」
「いや、構わない」
ニコラウスはハルトムートと距離を保ったまま相手に頭を下げた。僕を抱いたまま上半身を傾けたので、慌ててニコラウスに抱きついた。
「墓標には貴方の親族の方が眠っていらっしゃるのでしょうか?もしそうなら、墓標に凭れかかっていた俺たちに怒りを感じるのは当然です。申し訳ございません」
「いや、私の弟の墓標は少し離れたところにある。君たちが地面に倒れ込んでいるのを見て、気になって声を掛けただけだ。ハンスくんは目が赤いようだが大丈夫かい?」
僕はハルトムートの言葉に反応してそっと目に手をやり触れる。ニコラウスは僕をしっかりと抱きしめたまま言葉を紡ぐ。
「孤児院の方針で墓地の清掃は孤児の仕事です。ですが、今日は日差しが強くて、幼い者にはキツかったようです。ハンスの体調が悪そうだったので、墓標に凭れさせて休ませていました。ですが、不謹慎でした。これから部屋に戻り休ませます。ハンス、ハルトムート卿に謝って」
僕は幼馴染の言葉に従って謝ろうとしたが、何故かニコラウスは僕を抱いたままだ。このままではしっかりと謝れない。だが、体調不良を理由にした以上、抱かれたままのほうがよいか?
「申し訳ございません、ハルトムート卿」
僕はハルトムート兄上に視線を向けると、弱々しい声を演出して謝った。途端にハルトムートの表情が曇る。
「謝る必要はない。体調が悪くて墓標に寄りかかっていたなら仕方がない。それに、王都の墓地には遺体は埋められない決まりだ。その墓標にも、亡くなった者の思い出の品が埋められているだけだろう。気にすることはない」
確かに王都内の墓地には、流行病の流行を避けるために遺体は埋められない決まりだ。その代わりとして、亡き人の思い出の品が埋められる。ハルトムートの実弟のホルガーの墓は、ボーリンガー家の領地にあり彼もそこで眠っている。
王城での勤めがある為に頻繁に領地に帰られないので、ハルトムート兄上は王都に弟の墓を作った。それだけ、弟のホルガーを愛していた。孤児であった僕に弟の面影を見出し、ボーリンガー家の養子にしてしまうほどに。
「・・っ」
「ハンス?」
「ご、ごめん・・っ」
僕は幼馴染に抱かれたまま泣き出していた。死に戻りして体が幼くなったけど、感情まで子供時代に戻ってしまったみたいだ。兄上の弟への想いに触れるとつらくなる。僕はハルトムートの弟になろうとしてなれなかった。愛してしまったから。
不意に頭を撫でられた。
「っ!」
「可哀想に。よほど体調が悪いようだね。ハンス君は私が預かり孤児院に連れて行こう。孤児は病気になっても満足には医者に診てもらえないと聞く。孤児院の管理者に医師を呼ぶように私が命じよう」
幼馴染のニコラウスは警戒を露わにした。僕を抱いたまま後退る。ハルトムート兄上とニコラウスは確か十八歳で同い年。でも、既にボーリンガー家の次期当主のハルトムートには、ニコラウスにはない貫禄があった。
「俺もハンスも貴族の子です。他の孤児とは扱いが違います。体調が悪ければラインマー先生が医者を呼んでくれます。お気遣いなく、ハルトムート卿」
「そうか。二人は貴族の血筋か。しかし、侯爵家の次期当主が命じるのと、貴族の庶子にすぎね者が頼むのでは対応が異なるはずだ。医師の質とかね。ニコラウス、身分をわきまえ控えよ」
ハルトムート兄上の言葉にニコラウスは唇を噛み締めた。孤児院では貴族の子として特別扱いされているが、所詮は愛人の子だ。本物の貴族相手に敵うはずがない。たとえ、同じ年齢でもだ。
「俺は!」
「ニコラウス、ありがとう」
「ハンス?」
「僕はハルトムート卿に連れてってもらう。いつものお医者様・・ヤブだもん。ちゃんとしたお医者様に見てもらいたい」
「でも!」
「知ってた、ニコラウス?あのヤブ医者、僕の事を不感症オメガと呼びながら・・何度もうなじに噛み付いたんだ。治療の一環だって。だから、あの医者はいやなんだ。ごめんね、ニコラウス」
ニコラウスが表情を歪めてうめき声をあげた。次第に僕を抱く腕の力が緩み、その隙をついてハルトムート兄上が僕を抱き寄せた。
「あっ」
「ハンスくん、行こうか?」
僕は兄上に抱かれたまま、ニコラウスに視線を向けて話しかけた。
「ニコラウスは部屋に戻っていて。僕が部屋に戻ったら王都で暮らす計画を聞かせて。僕を一緒に連れて行ってくれるんでしょ!」
「お、おう!もちろん!」
「絶対だよ」
ハルトムートは僕とニコラウスの会話を聞き流し、僕を抱いたまま孤児院に向かい歩き始めた。
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新作😃公開おめでとうございます💮💮
楽しみですね
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表紙はどなたかな?ハンスなのか、はたまた⁉️
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便利な世の中💝
次回更新お待ちしてます
感想コメントありがとうございます。
またもや見切り発車です💦ゆっくり更新になると思っています。エタらないように頑張りますので、よろしければ長くお付き合い頂けると嬉しいです(//∇//)💕