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第三章
3-48 ベッドで芋粥
◆◆◆◆◆◆
「贅沢過ぎる! ベッドで芋粥を食べるこの怠惰な生活。社畜時代には、考えられない優雅さだ。もう、指さえも動かしたくない。さあ、アルミン、病弱な私に甘い芋粥を食べさせて。あーん、あーん」
「うるさい。黙って食え、マテウス!」
アルミンが掬った匙には、黄金色のさつま芋が乗っていた。口に含むと、ほろりと崩れて広がる自然な甘味が舌の上でほどける。喉の奥に落ちていく幸福感に、思わず目を細めた。
匙を離した瞬間、アルミンが赤い顔でこちらを見つめていた。不意に視線を逸らす前に、隣の兄上に抱き寄せられる。熱を帯びた腕の中で身動きが止まり、口に含んだ粥がこぼれそうになった。見上げると、兄上はどこか居心地悪そうな顔をしていた。
「ヘクトール兄上、食欲がないのですか?」
「いや。マテウス……俺もベッドで、芋粥を食べないと駄目なのかい?」
「当然です! 兄上も私も、今は病人です。ですから、怠惰に過ごす事が正解なのです!」
「しかし、俺は、ルドルフに食べさせてもらう事には抵抗を感じる。できれば、マテウスに……いや、自分で食べたいのだが。それに、アルミンの存在が不快で仕方ない。おい、アルミン。嫌らしい手付きで、匙を持つな」
「ヘクトール様、俺の手付きは普段からエロい動きをすると大好評です! 不可抗力です!」
「ヘクトール様、よろしければ一口いかがですか? 心を込めて奉仕させて頂きます」
「ルドルフ、嫌がらせはやめろ。自分で食べる。匙を寄越せ、今すぐにだ」
「いけません、ヘクトール兄上。今は怠惰に過ごす時なのです。指さえも動かさず、口だけ開けば芋粥が運ばれる。なんたる贅沢か!」
「……マテウス」
「芋粥を食べたあとは、ベッドで手を繋ぎ一眠りしましょう、にいさま」
俺が笑みを添えると、兄上は苦笑を返し、結局は受け入れてくれた。ルドルフも呆れながらも微笑んでおり、場の空気は不思議と和らいだ。
「んっー、美味しい!」
「確かに。久しぶりに芋粥を食べたが旨いな」
「兄上、やはり薬草粥は撲滅しましょう」
「それは無理だ。だが、レシピを昔のものに戻すなら、抵抗は少ないだろう。シュナーベル家の屋敷の書庫係に、すぐ手紙を書くよ。まずは、昔のレシピ本の内容に問題がないか、精査しないとね」
「そうですね。以前は薬草として盛んに食べていた植物が、弱毒性植物だった例もありますから。ヘクトール兄上、美味しい薬草粥が出来るよう、よろしくお願いします!」
「承知した」
兄上は俺の髪に手を置き、軽く撫でて微笑んだ。その仕草に、胸の奥が不意に熱を帯びる。幼い日から変わらぬ安心感が、掌から伝わってきた。
◇◇◇◇◇
芋粥を堪能した後は、兄上と共にベッドで休むことにした。ルドルフとアルミンが退出し、部屋に静けさが戻る。俺は柔らかな寝具に体を沈めた。
「ふぅー、気持ちいい! 王城のベッドもふかふかでしたが、シュナーベル家のベッドも負けていません。さあ、兄上も横になって下さい」
上目遣いで誘ってみたが、兄上は無反応。期待が空振りに終わり、頬が熱を帯びる。羞恥を隠すように顔をシーツに埋めた。
「マテウス、どうした?」
「うっ、その……少し眠気がきました」
「そうか。では、手を繋ぐかい?」
「兄上、手を繋いで下さるのですか!」
「ああ、そのつもりだが?」
兄上が横になり、真っ直ぐに俺を見つめる。その眼差しの重さに息を呑む。
「ヘクトール兄上。もしも、触れ合いに抵抗感があれば、無理だとはっきり仰って下さいね」
わずかに眉をひそめた兄上が、髪を乱暴に撫でた。
「マテウスと手を繋ぐ事に、抵抗など感じるはずがない。それより、マテウスは……俺を、おぞましいとは思わないのかい?」
「おぞましい?」
兄上の視線が逸れ、低い声がこぼれた。
「恥ずかしい話だが、過去の俺は童貞を捨てるために何度も娼館に通った。だが、駄目だった。男の素肌に触れただけで吐き気を覚え、挫折した」
「……兄上」
「だが、マテウスは違った。お前に触れると、もっと触れたくなった。情交を望んだのも初めてだった。そして、情を交えて愛が深まった」
胸が熱く揺れ、言葉が自然にあふれた。
「私にとっては、全てが喜ばしい事ですが?」
頬に触れる手が温かい。兄上の吐息は艶やかで、あまりの近さに顔が紅潮する。
「俺は、自分がおぞましいよ。俺たちの関係は、父上とグンナー様に近いと感じたことはないかい?」
「兄上、それは違います!!」
思わず声が強くなる。兄上は苦笑して、それでも続けた。
「マテウスは優しい。だが、俺は次期当主として側室を持たねばならない。だが抱けそうにない。子も得られない。そうなれば負担はお前にのしかかる」
「兄上、私は健康です。二人までなら子を孕めます。出産にも耐えられます」
「それは本心か? 本当は恐れているのではないか?」
「兄上、マテウスは子供ではありません。先ほどの情交で、初めて兄上の子を孕みたいと思ったのに……出鼻を挫かないで下さい」
「マテウス、子を孕んだのか? なんてことだ! 赤ん坊の衣服とベッドと玩具をすぐに揃えねば。赤子は肌が弱い。絹で揃えるべきか? いや、綿のほうが……玩具は知育を考え、難解な知恵の輪を――」
真剣に慌てる兄上の姿に、堪えきれず笑いがこぼれた。その滑稽さが、逆に心を安堵させた。
「兄上、冷静になって下さい。多分、孕んではいません。でも今の反応を見て安心しました。兄上なら、私も子も愛してくれる」
「マテウス……」
「父上はグンナーだけを愛しました。でも兄上は違います。だから大丈夫。さあ、手を握って下さい。そして額を合わせ、目を閉じましょう。不安は和らぎます」
兄上は逡巡しつつも俺の手を握り、額を重ねた。互いの体温が溶け合い、静けさに心が浸されていく。
額を合わせたまま、俺たちは穏やかな眠りに落ちていった。
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「贅沢過ぎる! ベッドで芋粥を食べるこの怠惰な生活。社畜時代には、考えられない優雅さだ。もう、指さえも動かしたくない。さあ、アルミン、病弱な私に甘い芋粥を食べさせて。あーん、あーん」
「うるさい。黙って食え、マテウス!」
アルミンが掬った匙には、黄金色のさつま芋が乗っていた。口に含むと、ほろりと崩れて広がる自然な甘味が舌の上でほどける。喉の奥に落ちていく幸福感に、思わず目を細めた。
匙を離した瞬間、アルミンが赤い顔でこちらを見つめていた。不意に視線を逸らす前に、隣の兄上に抱き寄せられる。熱を帯びた腕の中で身動きが止まり、口に含んだ粥がこぼれそうになった。見上げると、兄上はどこか居心地悪そうな顔をしていた。
「ヘクトール兄上、食欲がないのですか?」
「いや。マテウス……俺もベッドで、芋粥を食べないと駄目なのかい?」
「当然です! 兄上も私も、今は病人です。ですから、怠惰に過ごす事が正解なのです!」
「しかし、俺は、ルドルフに食べさせてもらう事には抵抗を感じる。できれば、マテウスに……いや、自分で食べたいのだが。それに、アルミンの存在が不快で仕方ない。おい、アルミン。嫌らしい手付きで、匙を持つな」
「ヘクトール様、俺の手付きは普段からエロい動きをすると大好評です! 不可抗力です!」
「ヘクトール様、よろしければ一口いかがですか? 心を込めて奉仕させて頂きます」
「ルドルフ、嫌がらせはやめろ。自分で食べる。匙を寄越せ、今すぐにだ」
「いけません、ヘクトール兄上。今は怠惰に過ごす時なのです。指さえも動かさず、口だけ開けば芋粥が運ばれる。なんたる贅沢か!」
「……マテウス」
「芋粥を食べたあとは、ベッドで手を繋ぎ一眠りしましょう、にいさま」
俺が笑みを添えると、兄上は苦笑を返し、結局は受け入れてくれた。ルドルフも呆れながらも微笑んでおり、場の空気は不思議と和らいだ。
「んっー、美味しい!」
「確かに。久しぶりに芋粥を食べたが旨いな」
「兄上、やはり薬草粥は撲滅しましょう」
「それは無理だ。だが、レシピを昔のものに戻すなら、抵抗は少ないだろう。シュナーベル家の屋敷の書庫係に、すぐ手紙を書くよ。まずは、昔のレシピ本の内容に問題がないか、精査しないとね」
「そうですね。以前は薬草として盛んに食べていた植物が、弱毒性植物だった例もありますから。ヘクトール兄上、美味しい薬草粥が出来るよう、よろしくお願いします!」
「承知した」
兄上は俺の髪に手を置き、軽く撫でて微笑んだ。その仕草に、胸の奥が不意に熱を帯びる。幼い日から変わらぬ安心感が、掌から伝わってきた。
◇◇◇◇◇
芋粥を堪能した後は、兄上と共にベッドで休むことにした。ルドルフとアルミンが退出し、部屋に静けさが戻る。俺は柔らかな寝具に体を沈めた。
「ふぅー、気持ちいい! 王城のベッドもふかふかでしたが、シュナーベル家のベッドも負けていません。さあ、兄上も横になって下さい」
上目遣いで誘ってみたが、兄上は無反応。期待が空振りに終わり、頬が熱を帯びる。羞恥を隠すように顔をシーツに埋めた。
「マテウス、どうした?」
「うっ、その……少し眠気がきました」
「そうか。では、手を繋ぐかい?」
「兄上、手を繋いで下さるのですか!」
「ああ、そのつもりだが?」
兄上が横になり、真っ直ぐに俺を見つめる。その眼差しの重さに息を呑む。
「ヘクトール兄上。もしも、触れ合いに抵抗感があれば、無理だとはっきり仰って下さいね」
わずかに眉をひそめた兄上が、髪を乱暴に撫でた。
「マテウスと手を繋ぐ事に、抵抗など感じるはずがない。それより、マテウスは……俺を、おぞましいとは思わないのかい?」
「おぞましい?」
兄上の視線が逸れ、低い声がこぼれた。
「恥ずかしい話だが、過去の俺は童貞を捨てるために何度も娼館に通った。だが、駄目だった。男の素肌に触れただけで吐き気を覚え、挫折した」
「……兄上」
「だが、マテウスは違った。お前に触れると、もっと触れたくなった。情交を望んだのも初めてだった。そして、情を交えて愛が深まった」
胸が熱く揺れ、言葉が自然にあふれた。
「私にとっては、全てが喜ばしい事ですが?」
頬に触れる手が温かい。兄上の吐息は艶やかで、あまりの近さに顔が紅潮する。
「俺は、自分がおぞましいよ。俺たちの関係は、父上とグンナー様に近いと感じたことはないかい?」
「兄上、それは違います!!」
思わず声が強くなる。兄上は苦笑して、それでも続けた。
「マテウスは優しい。だが、俺は次期当主として側室を持たねばならない。だが抱けそうにない。子も得られない。そうなれば負担はお前にのしかかる」
「兄上、私は健康です。二人までなら子を孕めます。出産にも耐えられます」
「それは本心か? 本当は恐れているのではないか?」
「兄上、マテウスは子供ではありません。先ほどの情交で、初めて兄上の子を孕みたいと思ったのに……出鼻を挫かないで下さい」
「マテウス、子を孕んだのか? なんてことだ! 赤ん坊の衣服とベッドと玩具をすぐに揃えねば。赤子は肌が弱い。絹で揃えるべきか? いや、綿のほうが……玩具は知育を考え、難解な知恵の輪を――」
真剣に慌てる兄上の姿に、堪えきれず笑いがこぼれた。その滑稽さが、逆に心を安堵させた。
「兄上、冷静になって下さい。多分、孕んではいません。でも今の反応を見て安心しました。兄上なら、私も子も愛してくれる」
「マテウス……」
「父上はグンナーだけを愛しました。でも兄上は違います。だから大丈夫。さあ、手を握って下さい。そして額を合わせ、目を閉じましょう。不安は和らぎます」
兄上は逡巡しつつも俺の手を握り、額を重ねた。互いの体温が溶け合い、静けさに心が浸されていく。
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