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ウィリアムズ王子
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◆◆◆◆◆
地下牢獄の拷問倉庫で、俺は貞操帯を探していた。ライオネルとストーカー殿下は、快く手伝いを申し出てくれた。
「おい、ライオネル!何故、精液どろどろの俺が、貞操帯の捜索に駆り出されている?この状態は、どう考えてもおかしいだろ。俺は、この国の王子だぞ?敬って、俺を早く城に送り届けろ。ライオネル、聞いているのか!」
ウィリアムズ殿下は、文句を言いつつも協力してくれている。ストーカー変態だが、いいやつだ。
「聞いております、ウィリアムズ殿下。しかし、殿下の容疑はまだ晴れていません。調書をとり、自警団団長に、提出する必要があります。殿下の犯罪を握りつぶすかは、団長の意思に委ねます。ただし、調書をとるのは、ケイの用事が済んでからです。精液ぐらい我慢してください、殿下」
「我慢できるか!太ももに精液がだらだら垂れて、気持ち悪いんだよ。自警団事務所に風呂ぐらいあるだろ。そこに案内しろ!」
俺とライオネルと殿下は、顔を付き合わせて、貞操帯の入った棚を探っていた。せっかく殿下が手伝ってくれているので、耳寄りな情報を提供することにした。
「ウィリアムズ殿下。自警団事務所にも、独身寮にも、お風呂はありません。自警団の団員は、近くの公衆浴場を使用しています。殿下もそちらを、利用されてはいかがですか?」
うーむ。俺のサイズに合うものがないな。拷問された時は、俺のサイズにぴったりの貞操帯が、用意されていたのに。あれは、どこにある?
「ケイといったか?俺はこの国の王子だぞ!下町の者が使う公衆浴場のお湯が、高貴な身分の俺の肌に合うはずがないだろ!」
「そうですか?ですが、王都の公衆浴場も温泉を使用していますから、王城の湯と変わらないと思いますよ?俺に不当な扱いをした、ガーディナー王国の事は大嫌いです。でも、温泉を利用した公衆浴場が、何ヵ所も設置され、無料で利用できる事には感謝してます。まあ、王国には、いつか報復するつもりですけどね」
俺の言葉に、ウィリアムズ殿下は面白そうに笑った。そして、俺の顔をじろじろと見る。
「王族の俺に向かって、ガーディナー王国への報復を宣言するとは・・ケイは、反体制派なのか?」
「下町の人間は、挨拶のように王国の悪口を言っていますよ、殿下?まあ、殿下の起こしたストーカー事件を、握り潰さないと駄目な世の中ですから、王家に対して不満が生じるのは、当然でしょ、ウィリアムズ殿下?」
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ウィリアムズ殿下は、文句を言いつつも協力してくれている。ストーカー変態だが、いいやつだ。
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「我慢できるか!太ももに精液がだらだら垂れて、気持ち悪いんだよ。自警団事務所に風呂ぐらいあるだろ。そこに案内しろ!」
俺とライオネルと殿下は、顔を付き合わせて、貞操帯の入った棚を探っていた。せっかく殿下が手伝ってくれているので、耳寄りな情報を提供することにした。
「ウィリアムズ殿下。自警団事務所にも、独身寮にも、お風呂はありません。自警団の団員は、近くの公衆浴場を使用しています。殿下もそちらを、利用されてはいかがですか?」
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俺の言葉に、ウィリアムズ殿下は面白そうに笑った。そして、俺の顔をじろじろと見る。
「王族の俺に向かって、ガーディナー王国への報復を宣言するとは・・ケイは、反体制派なのか?」
「下町の人間は、挨拶のように王国の悪口を言っていますよ、殿下?まあ、殿下の起こしたストーカー事件を、握り潰さないと駄目な世の中ですから、王家に対して不満が生じるのは、当然でしょ、ウィリアムズ殿下?」
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