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鉄の処女
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◆◆◆◆◆
俺の言葉に過剰に反応したのは、殿下ではなくライオネルの方だった。ライオネルは、俺の肩を掴むと真面目な表情で俺を諭した。
「ケイ、殿下を挑発するのは止めなさい。それに、先程の発言は不敬にあたる。これ以上の発言は、看過できない。分かるな、ケイ?」
「理解していないのは、ライオネルの方だよ。まあ、貴族出自のライオネルに、俺の気持ちなど分かる筈がないか?それより、こんな論争は無意味だ。俺が欲しいのは、二種の貞操帯なのです!それを見つけてくれたら、お二人の足の爪先に、キスをしたって構わない。殿下も、ライオネルも、最大限ご協力願います!」
ギルド風俗課のお仕事を引き受けるためにも!卵かけご飯のレベル上げの為にも!貞操帯が必要なのだ。なのに、ぴったりサイズの貞操帯が見つからない。
泣きそう、泣きそう!
「この棚には、様々なサイズの貞操帯がある。なのに、なぜか・・Mサイズ以下の貞操帯がない!Mサイズじゃ、俺のチビぺニスには、でかすぎんだよ!すかすかして、締め付けが足りないんだよ、くそー!Sサイズはどこだー!」
俺は貞操帯が詰まりまくった棚を、必死になって漁った。だが、どれもデカサイズだ!
「ケイ、落ち着け!!そして、安心しろ!ケイのぺニスは、チビぺニスではない!ケイの体格に絶妙のバランスでぶら下がり、すごく可愛いと団員達から評判だった。拷問に夢中だった俺は、ケイの下半身をじっくり観察してこなかったが・・今は、後悔している。二年前に、じっくりと見るべきであったと、ぐふっ!」
俺はライオネルの脇腹を殴っていた。その時だった。 ウィリアムズ殿下から、俺に声が掛かった。
「俺達は、探す場所を間違っていたようだ。こっちに来い、ケイ!」
俺は殿下に腕を捕まれて、拷問倉庫の端に連れてこられた。目の前には、拷問器具の「鉄の処女」が置かれていた。見た目不気味すぎる。
だが、殿下は臆することなく、「鉄の処女」の表面に記された落書きを指差した。
「その落書きがどうしたの、殿下?」
「これは、落書きではない。『古代エロチック語』だ。翻訳するとこうなる。『ケイの為の拷問器具及び大人の玩具収納場所』」
「!?」
俺は慌てて、「鉄の処女」を開けようとした。だが、細工があるのか開かない。俺はライオネルに声を掛けていた。
「ライオネル、出番です!」
「任せろ、ケイ!」
ライオネルのムキムキ筋肉が、むきっと盛り上がり、彼は「鉄の処女」と対峙する。そして、扉に手を掛けると一気に左右に押し開いた。
「うおーー!」
「鉄の処女」に内蔵された針山が、拷問器具を吊るす役割を果たしていた。鞭やらペンチ等の中にそれはあった。俺は二種類の貞操帯を慎重に取り出した。うお、あったよ!Sサイズ!
「自警団事務所で、『古代エロチック語』を自在に扱えるのは・・団長だけだな」
「成る程・・『鉄の処女』は、団長の秘宝館の役割を果たしていた訳だね。とにかく、探し物を見付けてくれた二人には感謝!爪先にキスは出来ないけど、頬にキスさせて!貞操帯を手にした、この喜びを分かち合いたいから。勿論、嫌なら速攻断って。でも、今はキスしたい!」
俺はライオネルに抱きついて、その頬にキスをした。ライオネルが顔を赤らめる。相変わらず、初々しい反応!さて、殿下は?
「殿下、キスしていい?」
「おう、まあ・・頬なら、許す」
「では!」
俺はライオネルに抱きついたまま、 ウィリアムズ殿下の頬にキスをしていた。
◆◆◆◆◆
俺の言葉に過剰に反応したのは、殿下ではなくライオネルの方だった。ライオネルは、俺の肩を掴むと真面目な表情で俺を諭した。
「ケイ、殿下を挑発するのは止めなさい。それに、先程の発言は不敬にあたる。これ以上の発言は、看過できない。分かるな、ケイ?」
「理解していないのは、ライオネルの方だよ。まあ、貴族出自のライオネルに、俺の気持ちなど分かる筈がないか?それより、こんな論争は無意味だ。俺が欲しいのは、二種の貞操帯なのです!それを見つけてくれたら、お二人の足の爪先に、キスをしたって構わない。殿下も、ライオネルも、最大限ご協力願います!」
ギルド風俗課のお仕事を引き受けるためにも!卵かけご飯のレベル上げの為にも!貞操帯が必要なのだ。なのに、ぴったりサイズの貞操帯が見つからない。
泣きそう、泣きそう!
「この棚には、様々なサイズの貞操帯がある。なのに、なぜか・・Mサイズ以下の貞操帯がない!Mサイズじゃ、俺のチビぺニスには、でかすぎんだよ!すかすかして、締め付けが足りないんだよ、くそー!Sサイズはどこだー!」
俺は貞操帯が詰まりまくった棚を、必死になって漁った。だが、どれもデカサイズだ!
「ケイ、落ち着け!!そして、安心しろ!ケイのぺニスは、チビぺニスではない!ケイの体格に絶妙のバランスでぶら下がり、すごく可愛いと団員達から評判だった。拷問に夢中だった俺は、ケイの下半身をじっくり観察してこなかったが・・今は、後悔している。二年前に、じっくりと見るべきであったと、ぐふっ!」
俺はライオネルの脇腹を殴っていた。その時だった。 ウィリアムズ殿下から、俺に声が掛かった。
「俺達は、探す場所を間違っていたようだ。こっちに来い、ケイ!」
俺は殿下に腕を捕まれて、拷問倉庫の端に連れてこられた。目の前には、拷問器具の「鉄の処女」が置かれていた。見た目不気味すぎる。
だが、殿下は臆することなく、「鉄の処女」の表面に記された落書きを指差した。
「その落書きがどうしたの、殿下?」
「これは、落書きではない。『古代エロチック語』だ。翻訳するとこうなる。『ケイの為の拷問器具及び大人の玩具収納場所』」
「!?」
俺は慌てて、「鉄の処女」を開けようとした。だが、細工があるのか開かない。俺はライオネルに声を掛けていた。
「ライオネル、出番です!」
「任せろ、ケイ!」
ライオネルのムキムキ筋肉が、むきっと盛り上がり、彼は「鉄の処女」と対峙する。そして、扉に手を掛けると一気に左右に押し開いた。
「うおーー!」
「鉄の処女」に内蔵された針山が、拷問器具を吊るす役割を果たしていた。鞭やらペンチ等の中にそれはあった。俺は二種類の貞操帯を慎重に取り出した。うお、あったよ!Sサイズ!
「自警団事務所で、『古代エロチック語』を自在に扱えるのは・・団長だけだな」
「成る程・・『鉄の処女』は、団長の秘宝館の役割を果たしていた訳だね。とにかく、探し物を見付けてくれた二人には感謝!爪先にキスは出来ないけど、頬にキスさせて!貞操帯を手にした、この喜びを分かち合いたいから。勿論、嫌なら速攻断って。でも、今はキスしたい!」
俺はライオネルに抱きついて、その頬にキスをした。ライオネルが顔を赤らめる。相変わらず、初々しい反応!さて、殿下は?
「殿下、キスしていい?」
「おう、まあ・・頬なら、許す」
「では!」
俺はライオネルに抱きついたまま、 ウィリアムズ殿下の頬にキスをしていた。
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