おっさん家政夫は自警団独身寮で溺愛される

月歌(ツキウタ)

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公衆浴場はパラダイス3

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◆◆◆◆◆


俺は公衆浴場に常駐する、ムキムキの救護係りに合図した。ライオネルは抵抗したが、流石に一般人を殴ることはせず浴室から退場していった。

「ケイ、公衆浴場で作法をしくじると・・ムキムキ野郎に連れ去られるのか?なんて恐ろしい場所なんだ!」

「ウィリアムズ殿下、恐れることはありません。殿下は間もなく気持ちよく入浴できます。では、お背中を洗いますから、殿下は体を洗ってください。特に、下半身は丁寧に洗って下さいね!あと、精液が体内にたまったままでは下痢しますから、自分でかき出してくださいね」

「まさか!公衆の場で、そのような破廉恥行為を強要するのか、ケイ!」

「泡に隠れて回りには見えません。俺が背中を洗っている内に、どうぞなさって下さい」

「み、見るなよ・・ケイ、」
「見たりしませんよ、殿下」
「よし」

殿下は正しく体を洗った。そして、掛け湯をして泡を洗い流した。殿下は、ライオネルよりも優秀ではないか。

まあ、ライオネルは湯当たりしたので、仕方がない。今度は、湯の温度が低い公衆浴場に誘うとしよう。彼は、ギルド風俗課の依頼をこなす大事なパートナーだからね。

「これでいいか、ケイ?」

「素晴らしいです、殿下。ピカピカになりましたね。さあ、それでは湯船に参りましょう。ですが、床が濡れているので滑りやすいです。ウィリアムズ殿下、手を繋ぎましょう」

「お、おう」
「よーし、入浴だあ!」
「ケイは楽しそうだな。風呂は好きか?」
「もちろん、大好きです!最高です!」

「そうか・・公衆浴場を無料にするように提案した時には、反対もあったが、断行してよかった。このように喜ぶ王国民に会えて嬉しい」

俺は驚いて、殿下を見た。どうやら、ウィリアムズ殿下は、ただのストーカー野郎ではないようだ。

「俺は殿下の事を、誤解していた様です。もしや、ストーカー事件にも、悲しい経緯があるのではありませんか?」

「流石は、ケイだ。理解者を得て嬉しい。調書の際しては、俺の側にいて欲しい」

「心細い気持ちはわかります。もちろん、立ち会わせて頂きます。殿下、さあ共に快楽の湯船に浸かり、一時の夢を楽しみましょう」

「ケイは、詩人だな!」
「いえ、いえ~」

俺は殿下と意気投合して、公衆浴場の湯船にゆったりと浸かった。そして、牢獄仲間として親交を深める事となった。


◆◆◆◆◆
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