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◆◆◆◆◆
尻ツボマッサージ店の店長が、暗殺を生業にする攻略対象者のアモール=ステリーだった。
「あうっ!」
前世の僕は、ランス兄上を攻略する為に、邪魔で無能な弟のミカエル・・つまり、僕を暗殺していた。その暗殺を請け負ったのが、アモール=ステリーである。
「アモールの表の顔が、尻ツボマッサージ店の店長だと?いやいや、そんな設定は知らないから。おかしいから!カッコ良くないから!」
「あれ、ミカエルはアモールを知っているのか?なら、紹介はいらないか?こいつは、とんでもないテクニシャンだから、ミカエルの尻を柔らかく仕上げてくれるはずだ。まあ、一回の施術では無理だろうが」
「待って、ジークフリート!店長さんに、僕の『男じり』を施術させるなんて、失礼だよ!僕は、新人のマッサージ師でいいから!見習いの実験台になるから!とにかく、店長さんは別の孕み子さんに譲ります」
僕はほぼ涙目になりながら、護衛のヨセフに抱きついていた。暗殺者に尻出すとかやだーー!生殖器系でない別の物体を、尻にブスッと挿されたらどうすんだよっ!
「・・私は、ミカエル様とは初対面です。王都新聞で、『不幸なミカエル』の記事を読んで以来、ミカエル様のお尻を施術したいと強く願っておりました。ですが、ミカエル様が私では嫌だと仰るなら、諦めるしかありません。代わりの者を呼びますね、ミカエル様」
「あう、(T△T)お願いします」
「分かりました。いま、神子さまを施術している者を呼び出しますね。マッサージ師としては、私と同程度の能力があります。きっと、ご満足していただけると思います」
「か、神子!?」
「あれ、まだ神子はここの会員だったのか?確か、出禁にしたはずだぞ、アモール?」
ジークフリートが急に不機嫌な声を出した。僕は今すぐに、この尻ツボマッサージ店から脱出したい。神子が僕の尻を狙っていると、兄上から聞いたばかりだ。ジークフリートは、なんて糞な尻ツボマッサージ店を紹介しているんだ。やっぱり、こいつは尻解放儀式の相手には不向きだ。
「申し訳ございません、ジークフリート卿。どうも、神子さまに逆らうと災いが降りかかる予感が強くいたしまして・・出禁にはできませんでした。できれば、オーナーのジークフリート卿より、出禁を言い渡していただけますでしょうか?そろそろ神子さまの施術は終了ですので、神子さまを呼んで参ります」
「ま、待って!僕は神子とは顔を会わせられない身で。そ、その、店長さん・・僕の尻を自由にしてください。その間に、ジークフリートは、神子を出禁にして!これから、この店に僕が通うためには、神子がいては無理だ」
「いやぁ、俺も神子が苦手なんだよな。元恋人だからわかる、神子の威圧感半端ねーしな」
僕はジークフリートにしがみつき、涙目で訴えていた。つうか、もう泣いてる。
「ジークフリートは、僕と元恋人の神子とどちらが大事なの!はっきりさせてよ。そうじゃないと・・安心して、尻をだせないよ」
「う、そうか。安心して尻が出せないか・・うーむ。よし、分かった。俺が神子を出禁にしてくる。だから約束してくれ、ミカエル。俺の理想の尻になるべく、あらゆる困難を乗り越えると、ミカエル!」
「勿論です、ジークフリート!」
「分かった・・死ぬ気で神子の説得に行く」
「僕も死ぬ気で、尻ツボマッサージを受けるよ。お互いに、生きて尻ツボマッサージ店をでようね、ジークフリート!」
「当たり前だ、ミカエル!」
ジークフリートと僕は心を一つにした。そして、別々の方向に向かい歩き出す。
暗殺者のアモール=ステリーに導かれて、僕は護衛のヨセフと共に施術室に入った。
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尻ツボマッサージ店の店長が、暗殺を生業にする攻略対象者のアモール=ステリーだった。
「あうっ!」
前世の僕は、ランス兄上を攻略する為に、邪魔で無能な弟のミカエル・・つまり、僕を暗殺していた。その暗殺を請け負ったのが、アモール=ステリーである。
「アモールの表の顔が、尻ツボマッサージ店の店長だと?いやいや、そんな設定は知らないから。おかしいから!カッコ良くないから!」
「あれ、ミカエルはアモールを知っているのか?なら、紹介はいらないか?こいつは、とんでもないテクニシャンだから、ミカエルの尻を柔らかく仕上げてくれるはずだ。まあ、一回の施術では無理だろうが」
「待って、ジークフリート!店長さんに、僕の『男じり』を施術させるなんて、失礼だよ!僕は、新人のマッサージ師でいいから!見習いの実験台になるから!とにかく、店長さんは別の孕み子さんに譲ります」
僕はほぼ涙目になりながら、護衛のヨセフに抱きついていた。暗殺者に尻出すとかやだーー!生殖器系でない別の物体を、尻にブスッと挿されたらどうすんだよっ!
「・・私は、ミカエル様とは初対面です。王都新聞で、『不幸なミカエル』の記事を読んで以来、ミカエル様のお尻を施術したいと強く願っておりました。ですが、ミカエル様が私では嫌だと仰るなら、諦めるしかありません。代わりの者を呼びますね、ミカエル様」
「あう、(T△T)お願いします」
「分かりました。いま、神子さまを施術している者を呼び出しますね。マッサージ師としては、私と同程度の能力があります。きっと、ご満足していただけると思います」
「か、神子!?」
「あれ、まだ神子はここの会員だったのか?確か、出禁にしたはずだぞ、アモール?」
ジークフリートが急に不機嫌な声を出した。僕は今すぐに、この尻ツボマッサージ店から脱出したい。神子が僕の尻を狙っていると、兄上から聞いたばかりだ。ジークフリートは、なんて糞な尻ツボマッサージ店を紹介しているんだ。やっぱり、こいつは尻解放儀式の相手には不向きだ。
「申し訳ございません、ジークフリート卿。どうも、神子さまに逆らうと災いが降りかかる予感が強くいたしまして・・出禁にはできませんでした。できれば、オーナーのジークフリート卿より、出禁を言い渡していただけますでしょうか?そろそろ神子さまの施術は終了ですので、神子さまを呼んで参ります」
「ま、待って!僕は神子とは顔を会わせられない身で。そ、その、店長さん・・僕の尻を自由にしてください。その間に、ジークフリートは、神子を出禁にして!これから、この店に僕が通うためには、神子がいては無理だ」
「いやぁ、俺も神子が苦手なんだよな。元恋人だからわかる、神子の威圧感半端ねーしな」
僕はジークフリートにしがみつき、涙目で訴えていた。つうか、もう泣いてる。
「ジークフリートは、僕と元恋人の神子とどちらが大事なの!はっきりさせてよ。そうじゃないと・・安心して、尻をだせないよ」
「う、そうか。安心して尻が出せないか・・うーむ。よし、分かった。俺が神子を出禁にしてくる。だから約束してくれ、ミカエル。俺の理想の尻になるべく、あらゆる困難を乗り越えると、ミカエル!」
「勿論です、ジークフリート!」
「分かった・・死ぬ気で神子の説得に行く」
「僕も死ぬ気で、尻ツボマッサージを受けるよ。お互いに、生きて尻ツボマッサージ店をでようね、ジークフリート!」
「当たり前だ、ミカエル!」
ジークフリートと僕は心を一つにした。そして、別々の方向に向かい歩き出す。
暗殺者のアモール=ステリーに導かれて、僕は護衛のヨセフと共に施術室に入った。
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