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隆史くんサイド
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◆◆◆◆◆
スタッフか!あのボンヤリしたスタッフが、用紙を間違えたに違いない!くそ、俺が用紙を貼れば良かった。
何がベッドで睡眠薬飲んどいて下さいだよ。肝心のコースを間違えやがって!俺が頼んだのはセックス脱出コースだろうが!
ディープキス脱出コースなんて頼むはずないだろ!アキラに抱かれたらディープキスもついてくるんだから。あーもう、お馬鹿なスタッフめ!
「落ち着け、隆史!」
「だって、こんな事あり得ないよ!」
「確かにディープキスで脱出なんて、拉致監禁をする理由にしてはあまりに陳腐だよな。だが、犯人が変態ならなくもない。相当に頭が悪い犯人と思うが‥‥」
「そんなことないよ!」
「え?」
「ディープキスが陳腐だなんて言わないで欲しい。きっと犯人は色々と悩んだんだよ。悩んで‥追い詰められて、こんなバカな事をしちゃったんだよ!」
「隆史、しっかりしろ!それはストックホルム症候群だ!」
ストックホルム症候群?アキラは何を言ってるんだ。俺が犯人なのにストックホルム症候群に掛かるわけないだろ。でも、確かに犯人は頭が悪いよな。こんな方法で想いを遂げようなんて。
男同士で‥‥こんな事して何になる。友情を壊すだけじゃないか。セックスしてラブラブになったところで、『俺が犯人でした』と告白するつもりだった。『大好きだから罠を仕掛けた』と言うつもりだったのに‥‥。
何もかも台無しだ。
「聞いて」
「隆史?」
「好き」
「は?」
「好きだから‥‥陳腐で滑稽な真似をした。ここは俺が頼んだSMクラブの部屋で、脱出条件はアキラとセックスする事。そんなトラップ仕掛けたのに‥‥失敗した。たから、中止にするね」
泣けてきた。情けない。最初の勢いはどうした。でも、本当はこんな事したくなかったから。ちゃんと告白して付き合って愛を確かめて交わりたかった。
それができないからこんな真似をした。
「友情の終わりだね、アキラ」
「隆史、セックスって‥‥‥?」
「気持ち悪いよな。ゴメンな。お前とセックスしたくてこの部屋に連れ込んだ。アキラを気絶させたのも俺で。」
「好きだから?俺が好きだからそんな事をしたのか?」
俺はもう答えられなくて黙ることにした。これ以上喋ったら泣く。間違いなく大泣きする。
「答えろよ、隆史」
「‥‥‥‥」
「隆史」
「ごめん‥‥‥好き」
抱き寄せられてキスをされていた。舌が腔内に入り込む。唾液が溢れても動きは止まらない。
「んっ、った‥アキラっ、ん~~」
「つ、隆史、俺が好きなのか?」
「す、好きっ」
強引にベッドに押し倒されてさらに唇を奪われる。いや、俺も奪ってる。お互いに唇を貪ってる。
カチリと扉の解除音が大きく響く。SMクラブの演出で、リモコンで扉を解除すると大きな音が鳴る仕組み。
「っ、扉が開いた!?」
「俺が開いた。扉を開くリモコンで」
「何で今解除する!」
「え?でも、ディープキスしたし」
アキラが怒ってる。当然だ‥‥最低なことをしたから。
「ごめん」
「下半身をどうしてくれる」
「はい?」
「俺に勃起したまま帰れと言うのか?」
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スタッフか!あのボンヤリしたスタッフが、用紙を間違えたに違いない!くそ、俺が用紙を貼れば良かった。
何がベッドで睡眠薬飲んどいて下さいだよ。肝心のコースを間違えやがって!俺が頼んだのはセックス脱出コースだろうが!
ディープキス脱出コースなんて頼むはずないだろ!アキラに抱かれたらディープキスもついてくるんだから。あーもう、お馬鹿なスタッフめ!
「落ち着け、隆史!」
「だって、こんな事あり得ないよ!」
「確かにディープキスで脱出なんて、拉致監禁をする理由にしてはあまりに陳腐だよな。だが、犯人が変態ならなくもない。相当に頭が悪い犯人と思うが‥‥」
「そんなことないよ!」
「え?」
「ディープキスが陳腐だなんて言わないで欲しい。きっと犯人は色々と悩んだんだよ。悩んで‥追い詰められて、こんなバカな事をしちゃったんだよ!」
「隆史、しっかりしろ!それはストックホルム症候群だ!」
ストックホルム症候群?アキラは何を言ってるんだ。俺が犯人なのにストックホルム症候群に掛かるわけないだろ。でも、確かに犯人は頭が悪いよな。こんな方法で想いを遂げようなんて。
男同士で‥‥こんな事して何になる。友情を壊すだけじゃないか。セックスしてラブラブになったところで、『俺が犯人でした』と告白するつもりだった。『大好きだから罠を仕掛けた』と言うつもりだったのに‥‥。
何もかも台無しだ。
「聞いて」
「隆史?」
「好き」
「は?」
「好きだから‥‥陳腐で滑稽な真似をした。ここは俺が頼んだSMクラブの部屋で、脱出条件はアキラとセックスする事。そんなトラップ仕掛けたのに‥‥失敗した。たから、中止にするね」
泣けてきた。情けない。最初の勢いはどうした。でも、本当はこんな事したくなかったから。ちゃんと告白して付き合って愛を確かめて交わりたかった。
それができないからこんな真似をした。
「友情の終わりだね、アキラ」
「隆史、セックスって‥‥‥?」
「気持ち悪いよな。ゴメンな。お前とセックスしたくてこの部屋に連れ込んだ。アキラを気絶させたのも俺で。」
「好きだから?俺が好きだからそんな事をしたのか?」
俺はもう答えられなくて黙ることにした。これ以上喋ったら泣く。間違いなく大泣きする。
「答えろよ、隆史」
「‥‥‥‥」
「隆史」
「ごめん‥‥‥好き」
抱き寄せられてキスをされていた。舌が腔内に入り込む。唾液が溢れても動きは止まらない。
「んっ、った‥アキラっ、ん~~」
「つ、隆史、俺が好きなのか?」
「す、好きっ」
強引にベッドに押し倒されてさらに唇を奪われる。いや、俺も奪ってる。お互いに唇を貪ってる。
カチリと扉の解除音が大きく響く。SMクラブの演出で、リモコンで扉を解除すると大きな音が鳴る仕組み。
「っ、扉が開いた!?」
「俺が開いた。扉を開くリモコンで」
「何で今解除する!」
「え?でも、ディープキスしたし」
アキラが怒ってる。当然だ‥‥最低なことをしたから。
「ごめん」
「下半身をどうしてくれる」
「はい?」
「俺に勃起したまま帰れと言うのか?」
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