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その日、俺がクエストを達成して冒険者ギルドに到着したのは、日も沈み、ギルドの営業も終わった後の事だった。
古ぼけた木製の扉をキィっと軋ませて中に入れば、薄暗くひと気のないガランとしたロビーが俺を迎え入れる。
俺はほっと息をつき、ランプの光でほんのりと浮かび上がる夜間用の窓口へと足を進めた。
基本的にクエスト完了後は速やかに報告する義務があるものの、ギルドの営業時間を過ぎていれば翌日に報告しても構わない。
それでも、こうして夜間の窓口が準備されているのは、滅多にないけど急を要する報告のためだ。
まぁ、滅多に使われないから、今、窓口には当然誰もいない。
窓口に準備されているベルを鳴らすと、カウンター奥の扉から若い男が頭を掻きながら面倒くさそうに出てきた。
「はいはいはいよぉ~、遅くまでご苦労さん」
おざなりに労いの言葉を口にして、のろのろと椅子に座る。眠そうに目をしょぼつかせているところを見るに、時間を持て余して寝ていたのだろう。
「悪いな、ロウ。クエストの完了の手続きをしてくれ」
俺が苦笑いしながら声を掛けると、ロウはぱちりと瞬いて顔を上げた
。
「なんだ、ノアじゃねぇか! こんな遅くなるなんて珍しいな」
「まぁね。今日受けたクエストが意外に面倒でさ」
不思議そうなロウに俺は肩を竦めて答えながら、ギルドカードを彼に手渡す。ロウはカードを受け取ると、ぱらりと手元のファイルを捲り、訝し気に眉を顰めた。
「今日のクエストはシムルグの討伐だったのか。ノアの実力じゃ、そんなに手こずる獲物でもないだろうに、どうした?」
冒険者は経験と実力でランク分けされていて、俺は上級に値するAランク冒険者だ。その俺が、シムルグ如きに手こずるのが不思議だったのだろう。
シムルグは、鷲の身体に孔雀の羽、犬の脚を持つ大型の魔物だ。一応鳥型の魔物に分類されるシムルグは知能が高く、生半可な攻撃は容易に躱すだけの知恵がある。
が、そこは大型なぶん動きはそう速くないし、鳥型とはいえ飛べないから、Aランクの俺なら問題なく討伐できるはずだった。
「討伐依頼は二羽だったけど、実際行ってみたら六羽いてさ。そいつらが群れを作っていたんだ」
「はぁっ⁉ シムルグは群れなんか作んねぇぞ? 繁殖の時期に番で二羽見つかるくらいだろうが」
俺のキルドカードを握り締めたまま驚きに目を見開くロウに、俺はコツリとカウンターを指先で軽く叩いてみせた。
「だからこんな時間にクエスト完了の報告に来たのさ」
「……成る程」
俺の言葉に大きく頷くと、ロウは手早く手元のファイルに何かを書き加え始めた。
この冒険者ギルドに夜間用の窓口が準備されている理由。
それが、今俺が報告したような、普段とは違う魔物の動きがあった時のためなのだ。
この魔物の「ちょっとした」行動の変化が、実はスタンピード(魔物の氾濫)の前兆だったりする。スタンピードとは、ある日突然、何の前触れもなく魔物たちが一斉に狂ったように暴走し始める事をいう。
一度スタンピードが起きれば、街一つ容易く壊滅するのだから、報告を受けたギルド職員も真剣に成らざるを得ない。
ロウがクエスト完了の手続きと、魔物の異常行動の報告書を書くのをぼんやり見つめながら、俺は一つため息をついた。
二、三羽のシムルグの討伐くらいなら何てことないけど、流石に六羽は疲れる。数が多いと、多方面からの攻撃を仕掛けられるし、躱すのも一苦労だ。
その結果、俺は胸元に大きな傷を負ってしまったのだが、これを見たら絶対アイツが騒ぐだろう。
これから起きる騒動を想像して俺がもう一度溜め息をつこうとした時、ギルドの二階に続く階段が隠れている扉が勢いよく開いた。
「ノアの匂いがするっ‼」
「――げ」
思わず低い声が洩れ出る。
「ノア、遅かったな!」
開け放った扉の場所で佇んていたヤツは、俺を見付けると嬉しそうに破顔してこっちに向かって歩き始めた。
しかし何かに気付いたのか途中で立ち止まって鼻をスンと鳴らすと、たちまち顔を険しくして凄い勢いで駆け寄ってきたのだ。
「血の匂いがする。ノア、怪我をしているだろう!」
そう言いながら、俺の肩をガシっと掴んで顔を覗き込む。そして怪我の程度を知ろうとしているのか、不機嫌そうな顔のまま視線をあちらこちらへと忙しく向けてきた。
少し離れたところからでも血の匂いを嗅ぎつけるコイツは、狼の獣人であるルーカスだ。
獣人らしく獣耳と尻尾を持っている彼は、シルバーグレイの髪と銀の瞳という目立つ色彩を身に纏っていて、且つ、顔も素晴らしく整っている。
そこに存在するだけで、人の目を引き付けて離さない、そんなヤツだ。
そして彼は、世界でも数少ない冒険者最高位のSランクの資格を持ち、俺の恋人でもある人物だった。
俺達の始まりは、その場限りの欲を発散させる相手……セフレからだった。
セフレの俺達が、いろいろすれ違いながらも今の関係に落ち着くことになったのは、俺がルーカスの運命の番だと判明したからだ。
獣人にとっての運命の番とは、強く惹きつけられ、渇望せずにはいられない存在だとか。
勿論、運命の番だからだけじゃなく、俺もルーカスもお互いを愛し必要と思ったからこそ恋人になった。
だけど、俺達を結ぶ切っ掛けとなった『運命の番』という絆が、俺達の間に認識のズレと混乱を招くことが度々あるのだ。
今回の怪我もそう。
冒険者やってれば、怪我の一つや二つ当たり前だ。
なのに獣人であるルーカスにとって、番である俺が怪我をするのが我慢できないらしい。
流石にそれに関しては早々に話し合い、可能な限り怪我をしないように注意すること、怪我をしたら隠さず自己申告することを約束することでルーカスの納得は得ている。……はずだ。
だけど自己申告の前に気付かれると、ヤツの機嫌は急降下してしまうのだ。ホント、めんどくせぇ。
「どこを怪我した? 深いのか? 痛みは?」
矢継ぎ早に質問してくるルーカスを一瞥すると、俺はぽかんとこっちを見ているロウに声をかけた。
「クエスト完了の手続き、まだ時間がかかる?」
「はっ! いや……っ、も、もう終わってるぞ!」
俺の声にはっと我に返ったロウは、慌ててギルドカードを返却してきた。手を伸ばしてそれを受け取ると、俺はルーカスの胸ぐらを掴んて引き寄せ、ぽそりと囁いた。
「怪我の程度なんて、帰って俺の服脱がせたら分かるだろ」
「……っ」
俺のセリフに、ルーカスが一瞬言葉を詰まらせる。
その僅かな隙を見逃さず、俺は早口でロウに用件だけを告げた。
「報酬は明日取りに来る」
「わ……分かった!」
尋常じゃないルーカスの雰囲気に、何となく理由を理解したのか、ロウがこくこくと頷く。
それを目の端で確認した俺は、ルーカスの胸ぐらを掴んだまま、ヤツを引き摺るようにギルドを後にした。
「なぁ、ノア。傷、本当に大丈夫なのか?」
大人しく俺に引き摺られるルーカスは、そのままの状態で心配そうに声を掛けてきた。
脚を止めてヤツを振り返ってみると、ルーカスは眉根を寄せてじっと俺を見つめている。
そんなルーカスを俺は片眉を上げて見返すと、にやりと笑ってみせた。
「俺が大丈夫って言っても、どうせお前は納得しないだろ? じゃあ自分の目で見て確認しろよ」
そう返すと、ヤツは視線を俺のシャツの襟ぐり辺りに落とし、分かりやすくゴクリと喉を鳴らした。
俺のことが大好きだと公言して止まないコイツが、俺の服を脱がして傷を確認するだけで済む訳がない。
怪我に影響がないと分かったら、そのままベッドに雪崩れ込むまでがワンセットだ。
欲情の光を灯し始めた銀の瞳をちらりと見て、俺は身体に籠る熱を吐き出すように小さく息をついた。
冒険者あるあるだけど、魔物討伐なんて身の危険を感じるようなクエストの後は、どうにも気分が昂ってムラムラしてしまう。要するに性欲が増すわけだ。
そもそもルーカスとセフレになったのも、共に討伐クエストを受けた時に欲を発散させるためにセックスをして、身体の相性が良かったからだ。
今回は俺も討伐後でその気になっているし、家に帰ってそのままベッドルームに行く事に異存はない。
そんな事を考えながらちらりとルーカスへ視線を流すと、ヤツは男らしく整った顔にとろりと甘い笑みを浮かべて俺を見ていた。
「せっかくノアからお許しも出たし、じっくりゆっくり確認させて貰おうかな……」
少し掠れた声で囁かれ、俺の腹の奥もズクンと甘く疼いてしまった。
古ぼけた木製の扉をキィっと軋ませて中に入れば、薄暗くひと気のないガランとしたロビーが俺を迎え入れる。
俺はほっと息をつき、ランプの光でほんのりと浮かび上がる夜間用の窓口へと足を進めた。
基本的にクエスト完了後は速やかに報告する義務があるものの、ギルドの営業時間を過ぎていれば翌日に報告しても構わない。
それでも、こうして夜間の窓口が準備されているのは、滅多にないけど急を要する報告のためだ。
まぁ、滅多に使われないから、今、窓口には当然誰もいない。
窓口に準備されているベルを鳴らすと、カウンター奥の扉から若い男が頭を掻きながら面倒くさそうに出てきた。
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「悪いな、ロウ。クエストの完了の手続きをしてくれ」
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シムルグは、鷲の身体に孔雀の羽、犬の脚を持つ大型の魔物だ。一応鳥型の魔物に分類されるシムルグは知能が高く、生半可な攻撃は容易に躱すだけの知恵がある。
が、そこは大型なぶん動きはそう速くないし、鳥型とはいえ飛べないから、Aランクの俺なら問題なく討伐できるはずだった。
「討伐依頼は二羽だったけど、実際行ってみたら六羽いてさ。そいつらが群れを作っていたんだ」
「はぁっ⁉ シムルグは群れなんか作んねぇぞ? 繁殖の時期に番で二羽見つかるくらいだろうが」
俺のキルドカードを握り締めたまま驚きに目を見開くロウに、俺はコツリとカウンターを指先で軽く叩いてみせた。
「だからこんな時間にクエスト完了の報告に来たのさ」
「……成る程」
俺の言葉に大きく頷くと、ロウは手早く手元のファイルに何かを書き加え始めた。
この冒険者ギルドに夜間用の窓口が準備されている理由。
それが、今俺が報告したような、普段とは違う魔物の動きがあった時のためなのだ。
この魔物の「ちょっとした」行動の変化が、実はスタンピード(魔物の氾濫)の前兆だったりする。スタンピードとは、ある日突然、何の前触れもなく魔物たちが一斉に狂ったように暴走し始める事をいう。
一度スタンピードが起きれば、街一つ容易く壊滅するのだから、報告を受けたギルド職員も真剣に成らざるを得ない。
ロウがクエスト完了の手続きと、魔物の異常行動の報告書を書くのをぼんやり見つめながら、俺は一つため息をついた。
二、三羽のシムルグの討伐くらいなら何てことないけど、流石に六羽は疲れる。数が多いと、多方面からの攻撃を仕掛けられるし、躱すのも一苦労だ。
その結果、俺は胸元に大きな傷を負ってしまったのだが、これを見たら絶対アイツが騒ぐだろう。
これから起きる騒動を想像して俺がもう一度溜め息をつこうとした時、ギルドの二階に続く階段が隠れている扉が勢いよく開いた。
「ノアの匂いがするっ‼」
「――げ」
思わず低い声が洩れ出る。
「ノア、遅かったな!」
開け放った扉の場所で佇んていたヤツは、俺を見付けると嬉しそうに破顔してこっちに向かって歩き始めた。
しかし何かに気付いたのか途中で立ち止まって鼻をスンと鳴らすと、たちまち顔を険しくして凄い勢いで駆け寄ってきたのだ。
「血の匂いがする。ノア、怪我をしているだろう!」
そう言いながら、俺の肩をガシっと掴んで顔を覗き込む。そして怪我の程度を知ろうとしているのか、不機嫌そうな顔のまま視線をあちらこちらへと忙しく向けてきた。
少し離れたところからでも血の匂いを嗅ぎつけるコイツは、狼の獣人であるルーカスだ。
獣人らしく獣耳と尻尾を持っている彼は、シルバーグレイの髪と銀の瞳という目立つ色彩を身に纏っていて、且つ、顔も素晴らしく整っている。
そこに存在するだけで、人の目を引き付けて離さない、そんなヤツだ。
そして彼は、世界でも数少ない冒険者最高位のSランクの資格を持ち、俺の恋人でもある人物だった。
俺達の始まりは、その場限りの欲を発散させる相手……セフレからだった。
セフレの俺達が、いろいろすれ違いながらも今の関係に落ち着くことになったのは、俺がルーカスの運命の番だと判明したからだ。
獣人にとっての運命の番とは、強く惹きつけられ、渇望せずにはいられない存在だとか。
勿論、運命の番だからだけじゃなく、俺もルーカスもお互いを愛し必要と思ったからこそ恋人になった。
だけど、俺達を結ぶ切っ掛けとなった『運命の番』という絆が、俺達の間に認識のズレと混乱を招くことが度々あるのだ。
今回の怪我もそう。
冒険者やってれば、怪我の一つや二つ当たり前だ。
なのに獣人であるルーカスにとって、番である俺が怪我をするのが我慢できないらしい。
流石にそれに関しては早々に話し合い、可能な限り怪我をしないように注意すること、怪我をしたら隠さず自己申告することを約束することでルーカスの納得は得ている。……はずだ。
だけど自己申告の前に気付かれると、ヤツの機嫌は急降下してしまうのだ。ホント、めんどくせぇ。
「どこを怪我した? 深いのか? 痛みは?」
矢継ぎ早に質問してくるルーカスを一瞥すると、俺はぽかんとこっちを見ているロウに声をかけた。
「クエスト完了の手続き、まだ時間がかかる?」
「はっ! いや……っ、も、もう終わってるぞ!」
俺の声にはっと我に返ったロウは、慌ててギルドカードを返却してきた。手を伸ばしてそれを受け取ると、俺はルーカスの胸ぐらを掴んて引き寄せ、ぽそりと囁いた。
「怪我の程度なんて、帰って俺の服脱がせたら分かるだろ」
「……っ」
俺のセリフに、ルーカスが一瞬言葉を詰まらせる。
その僅かな隙を見逃さず、俺は早口でロウに用件だけを告げた。
「報酬は明日取りに来る」
「わ……分かった!」
尋常じゃないルーカスの雰囲気に、何となく理由を理解したのか、ロウがこくこくと頷く。
それを目の端で確認した俺は、ルーカスの胸ぐらを掴んだまま、ヤツを引き摺るようにギルドを後にした。
「なぁ、ノア。傷、本当に大丈夫なのか?」
大人しく俺に引き摺られるルーカスは、そのままの状態で心配そうに声を掛けてきた。
脚を止めてヤツを振り返ってみると、ルーカスは眉根を寄せてじっと俺を見つめている。
そんなルーカスを俺は片眉を上げて見返すと、にやりと笑ってみせた。
「俺が大丈夫って言っても、どうせお前は納得しないだろ? じゃあ自分の目で見て確認しろよ」
そう返すと、ヤツは視線を俺のシャツの襟ぐり辺りに落とし、分かりやすくゴクリと喉を鳴らした。
俺のことが大好きだと公言して止まないコイツが、俺の服を脱がして傷を確認するだけで済む訳がない。
怪我に影響がないと分かったら、そのままベッドに雪崩れ込むまでがワンセットだ。
欲情の光を灯し始めた銀の瞳をちらりと見て、俺は身体に籠る熱を吐き出すように小さく息をついた。
冒険者あるあるだけど、魔物討伐なんて身の危険を感じるようなクエストの後は、どうにも気分が昂ってムラムラしてしまう。要するに性欲が増すわけだ。
そもそもルーカスとセフレになったのも、共に討伐クエストを受けた時に欲を発散させるためにセックスをして、身体の相性が良かったからだ。
今回は俺も討伐後でその気になっているし、家に帰ってそのままベッドルームに行く事に異存はない。
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