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第七話 ドラゴンと今後のこと
しおりを挟む「さっき言ってたアヴェスタってのは、何なのか教えて貰っていいか?」
「はい、アヴェスタはその名の通り真理を記した教典と言われています。記された文章はそれだけで力があり・・・真言となるので、魔導士ならそれだけで喉から手が出る程欲しいアイテムですね。ですが、一般的には記された内容・・・ミシック・アーツ<失われた技術>にこそ、その真価があるといわれています。」
食事中の会話で、気になっていた事をオーク巫女に聞いてみた。
魔法使いには魔導書で、その他にもロストテクノロジーが書かれた技術書と・・・
しかもジャンルは問わず、製造技術等は勿論の事、戦闘・医療・行政・司法の事等、その他諸々etc・・・・・
そのアヴェスタによって書かれてる事が違うので、それぞれ価値は違うがどれも売買するなら、1冊で人一人、一生分遊んで暮らせるだけの金額が動くものらしい。
この幼女の・・・いや、アンリの母親ってのはよっぽどの資産家だったのかも疑問だが
「あれ?でもその本には何も書かれてなかったぞ?」
「アヴェスタには封印されて読めなくなっているものもありますので・・・・ただ、その力の片鱗は本自体から発せられてますね。何も書かれていない状態なのに不思議な力を感じます」
「おかあさんが、もってたらわたしをまもってくれるっていってたの!」
「あらあら、ちゃんと飲み込んでからお話しましょうね」
答えるオーク巫女と、元気になったアンリと、アンリの口の周りを拭いてやってる女勇者だ。
腹も膨れて落ち着いた幼女は、甲斐甲斐しく世話してくれる女勇者にも大分打ち解けてきたようだ。
食足りてなんとやらだ、母娘ではなく歳の離れた姉妹に見える。先程までの怯えた態度も今は消えている
これなら大丈夫そうだ・・・・
既に今後の方針は粗方決まった、女勇者が身寄りのないアンリを施設に届けて、そのまま国には俺を撃退したけど討ち漏らしたと報告して貰う。
女勇者の方もほぼ問題自体は解決した、戦術級の使い手というのがオーク巫女の事だったからだ。
高位神官クラスの診察・治療を受けるのには莫大な寄付金や援助金がいるらしいのだが、オーク巫女はそれに匹敵するらしい。
例え女勇者が依頼を遂行したと認められなくても、金銭面でのトラブルは心配しなくて良い以上報告するだけで問題ないそうだ。
オーク巫女も了承してくれている。
女勇者側としては、森から出てこないのが確認出来ればそれで良かったらしい。
なんか身体の一部でも持っていけばの提案は「そこまでして貰っては、恩を受け過ぎて返せません」と却下された、気にしなくていいのに
「そういや、なんでそんな意地でも討伐せにゃならん命令が出た訳?」
「・・・それは、暗黒龍の別名のせいですね・・・曰く、”悪龍の長””悪の根源””破壊神””最後の審判者””世界最後の日を起こす者”・・・・」
「・・・何、その物騒な文字の羅列・・・・穏やかじゃねーな・・・」
「それにドラゴンの素材は全て、余すところなく使える上に強靭で、肉質は美味なので。一攫千金を目指す冒険者等はそれだけでも挑む価値を見出してると思います。」
女勇者が言うには、なんでも爪や牙や鱗は高価なモノらしい
・・・・・そんなもんフィギュア部屋のゴミ箱に溢れる程あるんだが・・・・否、止めておこう。気前のいいところを見せようとして、あの混沌の扉を開けてはいけない・・・恰好つけるつもりが自分にトドメを刺すのは頂けない。
俺の社会的な意味での世界最後の日を起こす封印は彼女達がいる限り絶対に解いてはいけない!・・・クッ・・・・沈まれ!我がフィギュア部屋よ!
特に角は「武器としても最高級品で、煎じて飲めば万病に効く」から大変高価らしい
な~んだ、って事は選別がてら念の為に角渡してオーク巫女に診て貰えば万全じゃん。って事で俺の中では問題が既に解決している。
現状、国側も大層な別名の割りにケガ人は多いものの、死者は一人も出ていないので暗黒龍の紛い物なんじゃないかって話も出てるそうだ。
これで、女勇者が撃退した報告をしてくれれば国は下手に手出ししない。俺を狙ってくるのは金に目が眩んだ冒険者位になるはずだ、その時は丁重にお帰り頂こう。
俺の不殺プレイがいい感じに転じた様だ、情けは人の為じゃねーなやっぱ!
「人里にオークが行っても問題ないのか?」
「それに関しては、実際に見せたが早いですね」
っとオーク巫女が立ち上がる、何やら集中して呪文を唱えだすと光が生まれ、全身を覆い尽くした
・・・・光が消えるとそこには、完全に人間の女の子が立っていた。
元々人間っぽい顔立ちのオーク巫女だったが、肌の色や歯・爪等が細部に渡って・・・・
150センチ程だった伸長は変わっていないが肩幅や腰付き・・・全体的な形状が完全に人間になっている。
「人化の術」というらしい・・・・
「こうしてオークは、人に化けれるので大丈夫だと思いますよ(全く、こんな術で人間を騙しては村に連れ込んで来るんですから。大体こんな子供だましであんな無能共に攫われる女騎士や女エルフなんかオxxxに負けて、xx顔さらして性病ばら撒いて村全部滅ぼせばいいんです!)」
相変わらずブレねぇな、この巫女さん・・・・歪みないね!
オーク憎けりゃエ○ゲまで憎いんですね、分かりません!
直接脳内にじゃなかったら幼女の教育衛生上、非常に良くない所だったわ!
「その術って俺にも掛けれないかな?」
「出来ない事はないですが・・・・高位のオークでもない限りは、質量がそのままになるので・・・・」
・・・・成る程、俺だと7メートルの羽と尻尾のある半竜人か、12メートルの巨人になるって事ね・・・・残念
さて時刻はそろそろ昼過ぎ位か?そろそろ出発しよう!アンリにも説明しなきゃいけないしな!
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