俺と妹のアプリ攻略

ユウ

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3.決断

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  小さい頃両親がよく仕事に行っていて、家には俺と妹の2人でいる事が多かった。
  俺はお兄ちゃんってことでよく母親に妹の世話を任されていた。
  6歳だった俺は1つ下の妹に作り置きの食べ物を電子レンジで温め一緒に食べたりお風呂も入って一緒に寝たりした。
  寂しがりやの妹はよく母さんになついていた。
  母さんとよく買い物に行ったりしていて家のなかでも甘えていた。
  妹が5歳の頃母さんも仕事を再開させて両親友働きで家を空けてしまう事が多く、我慢出来なくなった妹が泣いてしまった時もあった。
  あの時は…。

  「何でお母さんとお父さん居ないの私を捨てたの?」と涼は泣きながら我慢出来なかった気持ちを目の前の空頼に伝えた。ていうかよく5歳の妹が捨てたとか知ってるなどこで覚えたんだ。と疑問に思ったがその姿を見て空頼はしっかりしてないから妹を泣かせてしまっだ。そう自分を責めた。
  妹を泣かせてはいけない心の中で決意した。
   「お母さんとお父さんはね僕と涼を育てるために働いてるんだよ。仕方ない事。だからね涼も分かって欲しいんだ」僕は涼に優しくゆっくりと両親の事を話す。
 「僕も涼もまだ子供だけどお父さんとお母さんの気持ち…。分かって欲しい。一緒に居たい大切にしたい幸せにしたいから頑張ってるそう思うの」
  涼は泣きながらちゃんと聞いて相槌を打つ。
  「だから、涼が寂しくなってめそめそしてたらお兄ちゃんがずっと側にいるから」と優しい言葉で涼に向ける。涼はその言葉に納得したのかそれ以上何も言わなかった。
  それ以来空頼は涼と時間を共に過ごす事が多くなった。母親に心配されないように涼をまた泣かせないようにそれ以来家族と過ごす時間を何よりも優先させた。  
  7歳の頃テレビを見て剣道に憧れた。
  竹刀で相手を一本取る姿に俺の心は高揚し、段々と引かれていった。
  その俺の様子を見た母親が近くの剣道教室に俺と涼を入れてくれた。
  俺と涼はまず素振りから頑張り先生の教えを守り覚えた。
  両親がいる時は涼は今日の事を楽しく報告する。
  いない時は俺に話してくる。
  俺は覚えが良かったのかすぐに初段に合格し、試合にも出ることが出来て、負けるより勝つことが多かった。涼も負けられないと密かに練習していた。
  10歳になる頃には先輩と俺と涼は県大会に出場し、優勝出来る位強くなった。
  中学生2年生頃俺は相手に勝つことだけじゃなく妹も守れる、人を守れる人になりたいと思い警察官になりたいと思った。 警察官になって人を守りたいあの時俺はそう決めた。
  先生の教えを聞き、竹刀を手に持ち俺と涼は今日も練習する。暗くなる頃には着替えて皆に別れの挨拶して剣道教室をでる。
  「涼…。」俺は涼に話す。将来の夢を叶えるために。
  「なーにお兄ちゃん?」と涼は俺に歩幅を合わせ耳を傾ける。
  「今から大事な話をしたいんだけどいいかな?」と俺は足を止める。
  俺につられて涼も止まる。
  「お兄ちゃんが私に話なんてどうしたの?」と涼は首を傾げて真剣な眼差しで俺を見る。それを見て俺は子供の頃の涼を重ねた。涼の目からは動揺がなく強い心が読み取れた。
  涼…成長したな。もう幼かった時の涼じゃないんだ
  「涼…俺夢が出来たんだ」あの時の優しい言葉ではなく強く揺るがない声で涼にいった。
  「うん」そう言った涼の表情には少しだけ震えていた。
  「俺剣道やっていて思ったんだ。この力を人を守るために使うんだって。だからね…涼」
これを言えばあの日の涼との約束破ってしまうけど俺は言うんだ…言うんだ。と心の中で何度も言う。
  だが、すぐにその言葉が出なかった。俺も怖かったからだ。言ってしまったら涼に嫌われしまうそう思うからだ。
  その俺の姿を見た涼は俺の頬を両手で叩いた。
  「お兄ちゃん言って私我慢するから」と涼は微笑んでだ。
  子供だったのは俺だったな。
  「俺警察官になりたいんだ。だから家を出て県外の高校を受験しようと思うんだ。涼…ごめん」
  「ごめんとか言わないで」と涼は後ろを向き言う。
  「私お兄ちゃんに頼ってばっかりで何も出来なかった。いつも助けられてばかりで追い掛けるしか出来なかった。だから、私のせいでお兄ちゃんの夢を壊したくない」涼は後ろを向いたまま話を続ける。
  「あの時から私はお兄ちゃんの時間を奪ってばっかりで剣道だって私がいなかったらもっと強くなってたと思う。私認められたくて大人になろうって頑張った。もうあの頃の寂しがりやで臆病な私じゃないから。だからお兄ちゃんは夢を追い掛けて」そう言った涼の腕は震えていてその背中は寂しく見えた。
  妹が成長した姿を見て目から涙がこぼれる。
  これが親の気持ちなのだろうかずっと一緒だった家族がいつの間にか成長していて独り立ちしていく姿っていうのは。
  俺は後ろ向きの涼の頭をポンっと叩き「ありがとうな涼」と涼の背中に向けて言った。
  我慢仕切れなくなった涼は振り返り俺に抱き付き泣いてきた。
  「こっちがありがとうだよ~」と言い一時泣くのをやめなかった涼の頭を優しくなで続けた。
  少したって涼が泣き止んだ。
  「じゃ、帰ろっか」と俺は言い、涼は小さな声だったが「うん」と言った。
  俺は家に帰りつき全て打ち明けた。
  将来の夢を追い掛けるために県外の高校を選んだ事、自分の意思を両親に伝えた。
  両親はすぐに認めてくれなかったけど俺は何度もお願いして最終的に認めてくれた。
  それからは高校に合格するために大好きだった剣道教室をやめ、勉強を続けた。
  春になる頃にはお世話になった3年生が卒業して、俺達が上級生になった。
  卒業まで1年学校行事に積極的に活動をしながらも夢を追いかけ続けた。
  年を越し神社に行き合格祈願を買った。
  家に帰ると涼が玄関に立っていた。
  「涼どうしたんだ今日は友達と初詣いくんじゃなかったけ」と俺は靴を脱ぐために座った。
  「はい、お兄ちゃんこれ合格祈願」と涼が持っていたのは俺がさっき買ってきたのと一緒だった。
  「先に買ってきたの」
  涼は朝早く出かけ、合格祈願を買ってきてくれた。
  「涼ありがとうお兄ちゃん頑張るよ」と俺は妹の頭をポンと叩き2階に上がった。
  その後ろで涼が小さな声で頑張ってと言ってくれた気がした。
  俺は2つの合格祈願を手に持ち、俺が買ったのは携帯にぶら下げ、妹のは筆箱に付けた。 
  受験当日会場は近くの施設でやってくれるという事で俺は合格祈願が付いた携帯と筆箱それと教科書バックに入れ、家族に応援されて会場に向かった。
  そして、合格者発表の日通知が来た。
  それには俺の名前と合格が書かれていた。
  その日両親は俺を祝ってくれた。
  次の日県外ってことで住む家を探した。
  家はマンションで高校より離れていて電車通学になった。
  その日から早かった。
  合格者は卒業前日まで学校に休日になっていて俺はお世話になった剣道教室や親戚に挨拶しに行った。
  卒業まで休日の過ごし方は着々と旅立つ支度しそれ以外は竹刀を振ったり家にいることが多かった。あとはたまに剣道教室に行って剣道を教えに行ったりした。
  夕方になると涼が帰って来て、一緒に料理したり話したりした。夜には両親が帰って来て家族との時間を大事にした。
  卒業式前日久々に卒業生が全員集まった。
  後輩達はお世話になった先輩の所に来て色々話していた。俺の所にも後輩達が来た。一人ひとり別れの挨拶をした。
  卒業生は練習が午前中だけで午後は下校になっていて、下級生は午後は勉強になっていた。
  俺は涼に「図書室にいるから終わったら一緒に帰ろう」と言い、そこで待つことにした。
  俺は最後であろう図書室の本を読んで時間を過ごした。
  午後3時半になり、下校する時間になった。
  俺は待ち続けたけれど時間だけが進み涼が図書室に来ることはなかった…。
  
    


  
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感想 1

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みんなの感想(1件)

桐生デンジ
2017.02.08 桐生デンジ

感想ではありませんが失礼致します。

あらすじ:
とじ込まれる→とじ込められる
本文(プロローグ):
周りには見知らぬ人が俺の周りを歩いていた。→周りって二度も言う必要はありません。
いづれ→いずれ
だがあの時、あの空間で俺は逃げられない空間に閉じ込められていたことに気が付くのは遅くなかった。→だがあの時、あの空間で俺は逃げられない空間に閉じこめられていたことに気が付くまでにそう時間はかからなかった。

内容はまだ分かりませんが、上記で挙げたような基本的なミスが目立ちます。
たくさん本を読んで文章の型を覚え、しっかりと推敲されることをお薦めします。

2017.02.08 ユウ

助言ありがとうございます!
小説を書くのは初めてで誤字や間違ってる部分が多くあると思います。
読者が読みたくなるような物語にしていきたいと思っております。
そして、プロローグ読んで頂きありがとうございます!

解除

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