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第二章 『トリプルナイン』
CHAPTER.23 『死と同じように避けられないものがある』
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十年前、今よりまだまだ新しいはずの家なのに、今よりもずっと暗い鷺山家。
「響、誉ごめんね。私のせいやから、ごめんね。ごめんね、もっと早く決心してたら……」
ダイニングの電気は切れてカーテンも締め切られている真っ暗な中、誉の母はテーブルに手をついて頭を抱えていた。
青白く血管が浮き出ている手で、傷んだ髪の毛を握りしめる彼女はどこからどう見ても普通の精神状態では無かった。
「母さん。こんなん見たってもうしゃあないで」
誉の兄、響は母が見ていた通帳を閉じた。
「無くなったお金は帰ってこーへん。今気にしたってしゃあない」
「無くなったんじゃない!! アイツが……アイツが全部使ったんや!」
響と誉の実の父は既に死んでいた。その時の生命保険を切り詰めて彼らは慎ましく生活していたが、今の父親と結婚してからはそのお金は一気に無くなった。
全て父のギャンブルへと注ぎ込まれていたからだ。
「ほら誉! もう父さんが帰ってくる時間や。俺は勉強しとくから誉も母さんの手伝いをしてあげて」
響はリビングのソファで虚ろな目をして天井を見つめる誉に声をかけた。
「うん……」
誉は先日、父に蹴られた足を引き摺りながら、母と共にキッチンへ向かう。父は決まって午後6時に帰宅する。それまでに彼らは、父の望むカタチの家族を演じなければならないのだ。
◇◇◇
「ただいまぁー!! 父さんが帰ってきたぞー!」
父の一見、陽気に聞こえる帰宅の合図。
それこそが鷺山家の芝居の幕開きの合図だ。キッチンで夕飯を作る母、それを台に乗って懸命に手伝う誉、自分の部屋で勉強をする響、全員に緊張が走る。
「ほら、誉! 行ってき!」
小声の母の合図で誉はどたばたと走って玄関に迎えに行く。同じように響も自室から出て、にこやかに父を迎えた。
「「おかえり!」」
昔は揃うまで何十回と殴られた言葉。完璧に今ではこなせるようになっていた。
「おうおう。元気だなぁ俺の息子達は」
自分が強制したルールだと言うのに本当に嬉しそうにする。
「お、響! 今日も勉強してたのかぁ。小6だもんなあ、しっかりやれよ!」
響がわざと少し隙間を開けておいた自室のドアを目ざとく見つけ、父はそう言った。
「うん! じゃあ俺は勉強してくるから……痛っ!」
そう言って響は再び自室へと駆け戻ろうとしたが、腕を掴まれる。
「おいおい、最近そうやって直ぐに部屋に籠るからろくに会話も出来てないだろぉ? 今日はゆっくり母さんの夕飯を一緒に待とうじゃないか」
「父さん……痛いよ」
響の腕は強く握られ、血が止まっていた。心なしか、みしみしと骨の音が聞こえるくらい父は響を強く握りしめる。
「父さんが悪いみたいじゃないか、そりゃあ無いだろ? 響が逃げようとするからだろ。なぁ誉?」
「……うん。ひび兄が悪い」
無表情で誉はそう答え、父の鞄を持ってダイニングへと歩いていった。
「ほらな。まぁ確かに握りながらじゃ歩きにくいか。はい、これで痛くないだろ?」
ようやく父の拘束から逃れた響は申し訳なさそうな顔をする。
「ごめん、父さん。一緒に行こう」
「ははっ、なに、分かれば良いんだ」
また上機嫌になった父はダイニングに入った。
「お帰りなさい、あなた」
「今日のメシは何だ?」
母の言葉を無視して、父はそう聞いた。
「今日はアジフライです」
「アジフライ? また魚料理かよ、まぁ良い」
少し父が不機嫌になったことを母は察知して、誉に話しかけた。
「誉、そのボウルに入ってるサラダ出してきてくれる?」
「うん!」
誉は、キッチンにあるサラダを手に取ってダイニングテーブルに置いた。
「おっ、誉もちゃんと手伝ってるな!」
「うん!」
父が誉の頭を撫でようと席を立ったその時だった。
「おい……待て。そのオーブントースターに入ってるのは何だ?」
「あっ……あのっ、ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
母は必死に土下座して父に謝る。が、しかしその謝罪は顔を蹴られるだけに終わった。
「入ってるのは何だ? と聞いてるんだ! 謝罪なんて聞いてない!」
顔を蹴られて蹲る母に馬乗りになって、父はまた聞いた。
「あ、アジフライ……です」
その言葉に父の顔は醜く歪む。
「おいおいおいおい……何度言ったら分かるんだ? 惣菜なんて! 家族のメシに! 出してんじゃねえよ!」
声を荒らげながら何度も父は母を殴り続けた。何度も何度も何度も、馬乗りの状態で顔に拳を振り下ろす。
「とっ……父さん!」
「あ? なんだ、誉?」
誉の勇気を振り絞った声が父を制止した。
「そっ……そのアジフライは、ぼっ、僕が母さんは家で休んで良いよ、ってそれで……」
「あ!? 聞こえねえ、ハッキリ喋れ!」
「そのアジフライは僕が買ったんです!!」
事実、小学一年生の誉は母が憔悴しきっている様子を見て母のようにスーパーに行ってアジフライを買ってきていた。
しかし、そんなことを父が信じるはずもなく、馬鹿にしたように笑った。
「はっ、お前クソだな。息子に罪着せよーってか!? おい!」
再び母への暴行が始まる。が、今度は誉が腕にしがみついて止めようとした。
「クソガキが、邪魔くせぇ!」
腕にしがみついて離れない誉を父はそのまま壁に叩きつける。
「っ痛い! 痛いぃ!」
「うるせぇ泣くな!」
ボスッ、と鈍い音が鳴る。父が誉の腹を殴りつけた音だ。
「かはっ、おえぇっ」
「きたねえな、吐いてんじゃねえよ」
完全に誉へとターゲットが移り、気を失いかけている誉を父は殴り蹴り振り回す。
「痛い!!!」
誉の叫び声を気にする様子もなく暴行を続ける。
「父さん! 違うねん。俺が母さんの代わりにスーパーに行ってきてん」
気が動転して何も言えなかった響だったが誉の泣き声で咄嗟に嘘をついた。
「あー? お前らほんとどうしようもねえなぁ。このクソアマはろくに買い物にも行けねえし。誉は嘘をつくし。お前はろくに母さんの手伝いもできねえのか?」
父は誉を床に叩きつけて響へ歩み寄る。響も後ずさって距離を一定に保とうとするがじりじりとその距離は狭まる一方だ。
「なぁ響。おまえのせいだぞ? 母さんも誉もおまえのせいで傷ついたんだ」
「……っ!」
響の背中が壁とぶつかる。父の恫喝に腰が抜けて立てなくなったが、懸命に這いつくばってキッチンへと逃げる。しかしキッチンは行き止まりだ。響は完全に追い詰められてしまった。
「なぁ! 聞いてんのか?」
父はにやっと笑って、響へ襲い掛かった。鈍い音が響の声にならない呻きと共に何度も何度も繰り返される。何度も何度も何度も何度も何度も何度も、永遠に終わらないのだろうかと思われたその非道な行為は唐突に終わった。
「……っ痛え! こんのクソガキが」
父の言葉と共にひときわ大きな殴打音が聞こえ、家の中は静まり返った。
母と誉はキッチンで倒れているであろう響を心配して立ち上がる。ふらふら、と未だ殴られて血がにじむ頭を押さえながら見た光景は衝撃的なものだった。
まず目に入ったのは真っ赤な血だまり。そして、背中からどくどくと血を流す父の姿だ。気を失っている父に寄りかかられるようにして響も倒れていたが、まだ意識はあった。
「あ、母さん。誉も……もう大丈夫なんや」
「あ、あ、きゅっ救急車呼ばな!」
「待って! 母さん、救急車呼んだらコイツも助かってまうかもしらん」
冷静に響は自分に倒れこんでいる父を目で指す。その目はどこか諦めを孕んでいた。
「でもこのままやったら! 響も……」
「もうええねん。救急車呼んで、こいつが捕まっても虐待じゃそんなに罪は重くない。少なくとも死刑にはならへん。こいつが生きてる限り母さんも誉も真の自由とは言われへん」
響は話し続ける、最後のメッセージを、力を振り絞って。
「母さん、今しかないんや。俺は罪を犯した。この罪でこいつを終わらせるしかないねん。母さんにも、誉にも、人を殺すなんてことはして欲しくない」
響の言葉を聞いても母は諦めなかった。
「響がそんなことをする必要なんてない! 母さんが父さんを殺すから!」
「母さんならそう言うと思った。だって母さんはとっても優しいから」
響は手に隠し持っていた真っ赤な包丁を意識のない父に突き刺す。
「誉、もう自分を隠さんでいい。これからはもっと自由に生きろ。そんで……母さんをよろしくな」
そう言って響は少し微笑んだ後、自分の腹に包丁を突き刺した。
「響、誉ごめんね。私のせいやから、ごめんね。ごめんね、もっと早く決心してたら……」
ダイニングの電気は切れてカーテンも締め切られている真っ暗な中、誉の母はテーブルに手をついて頭を抱えていた。
青白く血管が浮き出ている手で、傷んだ髪の毛を握りしめる彼女はどこからどう見ても普通の精神状態では無かった。
「母さん。こんなん見たってもうしゃあないで」
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「無くなったお金は帰ってこーへん。今気にしたってしゃあない」
「無くなったんじゃない!! アイツが……アイツが全部使ったんや!」
響と誉の実の父は既に死んでいた。その時の生命保険を切り詰めて彼らは慎ましく生活していたが、今の父親と結婚してからはそのお金は一気に無くなった。
全て父のギャンブルへと注ぎ込まれていたからだ。
「ほら誉! もう父さんが帰ってくる時間や。俺は勉強しとくから誉も母さんの手伝いをしてあげて」
響はリビングのソファで虚ろな目をして天井を見つめる誉に声をかけた。
「うん……」
誉は先日、父に蹴られた足を引き摺りながら、母と共にキッチンへ向かう。父は決まって午後6時に帰宅する。それまでに彼らは、父の望むカタチの家族を演じなければならないのだ。
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父の一見、陽気に聞こえる帰宅の合図。
それこそが鷺山家の芝居の幕開きの合図だ。キッチンで夕飯を作る母、それを台に乗って懸命に手伝う誉、自分の部屋で勉強をする響、全員に緊張が走る。
「ほら、誉! 行ってき!」
小声の母の合図で誉はどたばたと走って玄関に迎えに行く。同じように響も自室から出て、にこやかに父を迎えた。
「「おかえり!」」
昔は揃うまで何十回と殴られた言葉。完璧に今ではこなせるようになっていた。
「おうおう。元気だなぁ俺の息子達は」
自分が強制したルールだと言うのに本当に嬉しそうにする。
「お、響! 今日も勉強してたのかぁ。小6だもんなあ、しっかりやれよ!」
響がわざと少し隙間を開けておいた自室のドアを目ざとく見つけ、父はそう言った。
「うん! じゃあ俺は勉強してくるから……痛っ!」
そう言って響は再び自室へと駆け戻ろうとしたが、腕を掴まれる。
「おいおい、最近そうやって直ぐに部屋に籠るからろくに会話も出来てないだろぉ? 今日はゆっくり母さんの夕飯を一緒に待とうじゃないか」
「父さん……痛いよ」
響の腕は強く握られ、血が止まっていた。心なしか、みしみしと骨の音が聞こえるくらい父は響を強く握りしめる。
「父さんが悪いみたいじゃないか、そりゃあ無いだろ? 響が逃げようとするからだろ。なぁ誉?」
「……うん。ひび兄が悪い」
無表情で誉はそう答え、父の鞄を持ってダイニングへと歩いていった。
「ほらな。まぁ確かに握りながらじゃ歩きにくいか。はい、これで痛くないだろ?」
ようやく父の拘束から逃れた響は申し訳なさそうな顔をする。
「ごめん、父さん。一緒に行こう」
「ははっ、なに、分かれば良いんだ」
また上機嫌になった父はダイニングに入った。
「お帰りなさい、あなた」
「今日のメシは何だ?」
母の言葉を無視して、父はそう聞いた。
「今日はアジフライです」
「アジフライ? また魚料理かよ、まぁ良い」
少し父が不機嫌になったことを母は察知して、誉に話しかけた。
「誉、そのボウルに入ってるサラダ出してきてくれる?」
「うん!」
誉は、キッチンにあるサラダを手に取ってダイニングテーブルに置いた。
「おっ、誉もちゃんと手伝ってるな!」
「うん!」
父が誉の頭を撫でようと席を立ったその時だった。
「おい……待て。そのオーブントースターに入ってるのは何だ?」
「あっ……あのっ、ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
母は必死に土下座して父に謝る。が、しかしその謝罪は顔を蹴られるだけに終わった。
「入ってるのは何だ? と聞いてるんだ! 謝罪なんて聞いてない!」
顔を蹴られて蹲る母に馬乗りになって、父はまた聞いた。
「あ、アジフライ……です」
その言葉に父の顔は醜く歪む。
「おいおいおいおい……何度言ったら分かるんだ? 惣菜なんて! 家族のメシに! 出してんじゃねえよ!」
声を荒らげながら何度も父は母を殴り続けた。何度も何度も何度も、馬乗りの状態で顔に拳を振り下ろす。
「とっ……父さん!」
「あ? なんだ、誉?」
誉の勇気を振り絞った声が父を制止した。
「そっ……そのアジフライは、ぼっ、僕が母さんは家で休んで良いよ、ってそれで……」
「あ!? 聞こえねえ、ハッキリ喋れ!」
「そのアジフライは僕が買ったんです!!」
事実、小学一年生の誉は母が憔悴しきっている様子を見て母のようにスーパーに行ってアジフライを買ってきていた。
しかし、そんなことを父が信じるはずもなく、馬鹿にしたように笑った。
「はっ、お前クソだな。息子に罪着せよーってか!? おい!」
再び母への暴行が始まる。が、今度は誉が腕にしがみついて止めようとした。
「クソガキが、邪魔くせぇ!」
腕にしがみついて離れない誉を父はそのまま壁に叩きつける。
「っ痛い! 痛いぃ!」
「うるせぇ泣くな!」
ボスッ、と鈍い音が鳴る。父が誉の腹を殴りつけた音だ。
「かはっ、おえぇっ」
「きたねえな、吐いてんじゃねえよ」
完全に誉へとターゲットが移り、気を失いかけている誉を父は殴り蹴り振り回す。
「痛い!!!」
誉の叫び声を気にする様子もなく暴行を続ける。
「父さん! 違うねん。俺が母さんの代わりにスーパーに行ってきてん」
気が動転して何も言えなかった響だったが誉の泣き声で咄嗟に嘘をついた。
「あー? お前らほんとどうしようもねえなぁ。このクソアマはろくに買い物にも行けねえし。誉は嘘をつくし。お前はろくに母さんの手伝いもできねえのか?」
父は誉を床に叩きつけて響へ歩み寄る。響も後ずさって距離を一定に保とうとするがじりじりとその距離は狭まる一方だ。
「なぁ響。おまえのせいだぞ? 母さんも誉もおまえのせいで傷ついたんだ」
「……っ!」
響の背中が壁とぶつかる。父の恫喝に腰が抜けて立てなくなったが、懸命に這いつくばってキッチンへと逃げる。しかしキッチンは行き止まりだ。響は完全に追い詰められてしまった。
「なぁ! 聞いてんのか?」
父はにやっと笑って、響へ襲い掛かった。鈍い音が響の声にならない呻きと共に何度も何度も繰り返される。何度も何度も何度も何度も何度も何度も、永遠に終わらないのだろうかと思われたその非道な行為は唐突に終わった。
「……っ痛え! こんのクソガキが」
父の言葉と共にひときわ大きな殴打音が聞こえ、家の中は静まり返った。
母と誉はキッチンで倒れているであろう響を心配して立ち上がる。ふらふら、と未だ殴られて血がにじむ頭を押さえながら見た光景は衝撃的なものだった。
まず目に入ったのは真っ赤な血だまり。そして、背中からどくどくと血を流す父の姿だ。気を失っている父に寄りかかられるようにして響も倒れていたが、まだ意識はあった。
「あ、母さん。誉も……もう大丈夫なんや」
「あ、あ、きゅっ救急車呼ばな!」
「待って! 母さん、救急車呼んだらコイツも助かってまうかもしらん」
冷静に響は自分に倒れこんでいる父を目で指す。その目はどこか諦めを孕んでいた。
「でもこのままやったら! 響も……」
「もうええねん。救急車呼んで、こいつが捕まっても虐待じゃそんなに罪は重くない。少なくとも死刑にはならへん。こいつが生きてる限り母さんも誉も真の自由とは言われへん」
響は話し続ける、最後のメッセージを、力を振り絞って。
「母さん、今しかないんや。俺は罪を犯した。この罪でこいつを終わらせるしかないねん。母さんにも、誉にも、人を殺すなんてことはして欲しくない」
響の言葉を聞いても母は諦めなかった。
「響がそんなことをする必要なんてない! 母さんが父さんを殺すから!」
「母さんならそう言うと思った。だって母さんはとっても優しいから」
響は手に隠し持っていた真っ赤な包丁を意識のない父に突き刺す。
「誉、もう自分を隠さんでいい。これからはもっと自由に生きろ。そんで……母さんをよろしくな」
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