【完結】騎士団でいつの間にか外堀埋められ陥落した話+その後の話

文字の大きさ
14 / 46
陥落するまでの話

14.本懐

しおりを挟む


 いつ吐精していたのかトロトロ溢れた精液が後孔まで垂れ落ちている。解れて緩くなった孔にはレオンの男根が嵌められていた。ぬちぬち奥へ向かいねじり込まれる動きは、ただひたすら熱い。

「かっ、はっ、ぁ、ぁっ……!!」
「ふはっ アルの中、うねうねしてる。そんな、に、締めないで……もっと挿入れさせて?」

 レオンの懇願する言葉とは裏腹に、彼の行為は容赦がなかった。挿入れさせてなんて言いながら、ゆっくり身を進め侵入してくる。
 ゆさゆさ、ゆらゆら。
 前後に揺さぶられ、浮遊感に揺蕩う。
 俺のナカは受け入れようとしているのか拒もうとしているのか、どちらのものかわからない動きでわなわな震えて反応していた。

「んっ、はぅあ、ぁ、レオ……ン、っ!」

 胎の中をいっぱいにされている気がして、そろっと視線を結合部へ向けた。信じられないことにレオンの下半身から突き出たモノは、すべて収まっているわけじゃなかった。息を飲んだ俺を察して『まだ半分だよ』と言葉を告げたレオンは、そのまま続けてぐぐっと身体を俺に押し付けた。

(ふ、ぁっ!)

 とちゅん、と最後まで行き着いた音が胎の中から伝わり、俺の頭で何か爆ぜた。ビクビク震えてたぶん何度目かの吐精をしたのだと思う。チカチカと明滅した。目の前がおかしくなり、助けてほしくて縋る手に力を込めた。

「……かわいい。たくさんあげるから俺でいっぱいになって。他に何もいらないね?」

 耳元でそそのかされる。とうやら他に選ばせるつもりはないようで、選択肢はレオンしかない。
 たくさんあげると言っている。それでいいじゃないか。俺が望むものは他に何もないのだから。言われている意味もわからず、欲しいと思ってしまった。

 俺は本能的に頷いて強くしがみついた。

「もっと気持ちよくなってね」

 思考も感覚もおかしくなっていた俺は、返答する余裕など残っていなかった。
 レオンなりにここまでの行為を手加減していたとわかったのはそれからだ。





 じれったくなるほどゆっくり抽挿が繰り返され、『もういいから』とこちらから求めないと動いてくれなかった。ならば動きが早くなればいいのかというと、押し上げられる快感に追いつけなくなり、泣いて赦しを乞うまで攻められた。

 何度も何度も感じるところばかりを弄られ、途中から出すものがなくなっても続けられた。つらいと言っても達っている最中に間を置かず抉られた。
 だからといって俺だけが絶頂を迎えていたわけではない。
 胎の中はレオンが吐き出した精液でぱんぱんになっている。どんだけ出されたのか負担を被る俺は怒ってもいいはずだ。

「うっ、ぇ、……んん、んぅーっ」

 もはや喘ぎ声ではなくなっている。
 涙と唾液でぐちゃぐちゃになった顔を晒しているのだろうが、そんなことに構ってなどいられない。身体だってもう力が入らないし、ドロドロの体液まみれだ。

 腕を引かれたかと思えばレオンの首に腕を導かれ、腰を抱かれていた。自重で楔が刺さる。対面でどうにか凭れつつ、下から穿たれていた。
 体位のせいでこれ以上無理なくらいレオンと深く繋がっている。息も絶え絶えで意識はなくなる寸前だ。

「……も、ゆる、し、ぇ……っ」

 舌が回らない。心からの懇願を叶えてもらえないか、みっともないほど甘ったるい声で縋る。いっそのこと気を失ってしまいたいのに、そうはさせてもらえなかった。
 どうにか頼み込み、きゅいっと力なくしがみつく。もう意識を保つのも限界だ。

「……俺のものってわかった? もう勝手にどこへも行かないね?」
「ぅ、ん、わぁ、た……から」

 うまく頷けているかわからない。自分では『わかった』と言っているつもりなのに上手く声が出てこなかった。そもそも俺が悪いのだろうか。このときはそれすら判断できなくなっていた。
 必死に伝えようとしていることをわかってくれたのか、『いい子』と言いながら耳殻へ音を鳴らして口づけられた。

 トサッとベッドへ背中がつく。ようやく楽な体勢になれたことにほっとして力が抜けた。レオンに巻きつけていた腕は自然にぱたりと体の横へ落ちた。何もかもがとにかく限界だった。
 俺の顔の両側へレオンが腕をつき、陶然と上から見下された。

「アル……」

 先ほどまでの獰猛で喰い尽くそうとしていた瞳とは違う双眸。いつものレオンだ。輝く碧眼、柔らかくて蕩けそうな、まるで俺のことを──

「好きって、言ってごらん」
「……す、き?」

 唐突で、なんのことかわからなかった。

「そう。もう一回」
「すき……」

 俺の言葉を聞いて、レオンは微笑んだ。作り物でも企んだものでもない、とても柔らかい笑顔があるのだと初めて知った。

「レオ、んっ……ぁん、はっ、あっー!」

 まだ入ったままの剛直がゆるゆる穿ち始め、せっかく落ち着きそうだった俺の思考がまた混濁していった。
 喘ぎなのか息なのかわからないものが絶え間なく口から溢れ、俺は直前に教えられた言葉を繰り返す。

「ぁん、すき、……レオ、ンっ」
「ん、そうだね。もう、一回……言って」
「すき……っ、んんっー!」

 もう無理だ。
 ドクッと頭の中で達した感覚が訪れ意識を保っていられなくて、俺は瞼の裏にある暗闇へ何もかも投げ出した。どうしようもない疲労感と絶頂と、よくわからない満足感みたいなものに包まれ、安心して目の前の人に身を預けた。

 意識がなくなる寸前『愛してる』と聞こえた気がして、随分都合のいい幻聴だなって笑ってしまった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

白い結婚を夢見る伯爵令息の、眠れない初夜

西沢きさと
BL
天使と謳われるほど美しく可憐な伯爵令息モーリスは、見た目の印象を裏切らないよう中身のがさつさを隠して生きていた。 だが、その美貌のせいで身の安全が脅かされることも多く、いつしか自分に執着や欲を持たない相手との政略結婚を望むようになっていく。 そんなとき、騎士の仕事一筋と名高い王弟殿下から求婚され──。 ◆ 白い結婚を手に入れたと喜んでいた伯爵令息が、初夜、結婚相手にぺろりと食べられてしまう話です。 氷の騎士と呼ばれている王弟×可憐な容姿に反した性格の伯爵令息。 サブCPの軽い匂わせがあります。 ゆるゆるなーろっぱ設定ですので、細かいところにはあまりつっこまず、気軽に読んでもらえると助かります。 ◆ 2025.9.13 別のところでおまけとして書いていた掌編を追加しました。モーリスの兄視点の短い話です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

処理中です...