想像構築で生きるスローライフ〜幼馴染に拒絶され疲れたので、楽に自由に生きようと思います

白季 耀

文字の大きさ
11 / 25

第11話 里の大改造計画、始動2

しおりを挟む
作業は流れるように進み、次の段階へ。

今度はふるいをかけた土を殺菌する。

その為には太陽光に当てるのが一番なのだが、これをエルフの目の前で呟いてしまい。エルフ達は「任せて下さい!」と目を爛々に懇願してきた。

皆ようやく役に立てると息巻いていて、それを消沈されるのは忍びない。

かといって任せれば、きっとまたエクスプロージョンand爆烈フォー!!!になるのでしっかりと見守らせてもらった。

今度は何をしでかすつもりなのかと日和見を決め込んでいると、意外としっかりしていて。

火属性魔法と水魔法と風魔法で完結させてしまった。

あまり魔法に詳しくはないが、かなり困難な事を実行していると思う。

「みんなすごいな!こんなあっという間に!」
「だから任せて下さいと言ったでしょう?私達エルフは基本魔法ですから」
「……だからといって、さっきの惨状を容認した訳ではないからな」
「うっ……。それは、すみません」

まじであれは心臓に悪い。

エクスプロージョンが合図。

これがエルフの基本ならこれから生活するに当たり、きっといつか偶然が重なり里のあちこちでエクスプロージョンが花咲く事になるかもしれない。

天地開闢ですかね?

まだ世界を終わらせるには早すぎる。

エルフの価値観は早々に挿げ替える必要がある。

後でエルフ全員集合させて鍵を打っておこう、と固く決心するのだった。

「ルクシオさん、次は何をするのですか?」

ラウンジが次の作業を催促してくる。

まぁ、根は皆素直で頑張るので頼もしい限りだ。

「次は肥料を混ぜようと思う」
「確かに、このままでは栄養分が心許ないですからね」

本当に理解が早い。

ラウンジさんは流石の専門スキル持ちなだけあって、すぐにこちらがやる真意を理解してくれる。

これなら次やる時は俺が場に立たなくても機能しそうだ。

肥料は先程取り除いた雑草を使う。

節約大事。

エルフは自然と共生しているから、開発の為とはいえ自然破壊には憂き目があるだろうし。

それから一時間。ようやく。

「作業終了~!!!」
「「「「やったぁ~!!!」」」」

里に吉報を知らせる雄叫びが轟いた。

皆終盤に差し当たり気勢が失われつつあったが、狼牙族が皆を鼓舞して回りなんとか1日で終わった。

これは中々良いチームかもしれない。

筋力には欠けるが、魔法に長け、自然の利器を巧みに使うエルフ。

逆に、

魔法力には欠けるが、身体能力と積極性を発揮する狼牙族。

正直どの種族も目を見張るものがある。

これからもしきりに開拓作業が行われるだろう。

その度に現場で指揮をとるのは……ちょっと面倒臭い。

早くノウハウ叩き込んで楽しよっと。

畑の作業を終え、家造りの作業の進行度合いを見に行くと、とてもすごいことになっていた。

「なんだ?この完成度の高さは?」
「みんな頑張ったんですよルクシオ様。皆さんルクシオ様の為に!って」

増築されたログハウス。完成度が高く、きっと台風やサイクロンにも負けないだろう頑強さが見て取れたが。

それは問題じゃない。

いや十分問題なのだけれど、それが問題と思えないような問題があった。

「なんだ?この大きさの建物」
「ルクシオ様の家です」
「そうかそうか。俺の家……はぁ!?」
「おおルクシオ!見てくれお前の家だぞ!いや~お前いつも倉庫で申し訳立たなくてな、狼牙族の奴らと団結して、良い感じに仕上がったぜ!」
「ルクシオ殿、どうです我ら狼牙族の叡智を結集させたこの家を!」
「叡智をというほどの技術はないけどね」

そう、俺の家が、誕生した。

それも、とても大きい立派な奴が。

皆「やりました~」と額に汗をかき清々しい笑顔を見せている。

どうやらエルフと狼牙族の総意の上で建てたらしいが……。

「これ、下手したら族長の家より立派なのでは?」
「「「「あっ」」」」」

素早く後ろの皆に視線を向けると、下手くそな口笛を吹いて顔をそらした。

俺、族長に殺されたりしないよね?

「まっ、まぁとにかく良いじゃありませんか!ルクシオ様の家ですよ家!」
「そうだぜルクシオ!」

やりすぎだよ。

族長の家より大きいとか俺喧嘩売ってんのと言われてもちょっと何も言えない。

少し未来を思い浮かべて懊悩していると、狼牙族とエルフが皆集まってきた。

「ルクシオ殿。私達が今こうして生きていられるのは、他ならぬあなたのお陰です」
「そうだルクシオ。お前のお陰でリベアを討伐できたしな」

あれ?ガルド。

今日は見てないな~と思ったら。

こいつまさかサボりやがったな!

おい、なんで視線を逸らす。

こいつの剣、後で壊しとくか。

「「ルクシオ(殿)これからもどうかよろしくお願い致します!」」



え~と。

取り敢えず、おうち完成して、なんかこれからもよろしくされました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

私、実はマンドラゴラです! 仲間が根絶やしにされかかってたので守ってあげることにしました! 街でポーション屋を開きつつ、ついでに魔王軍も撃退

あなたのはレヴィオサー
ファンタジー
【一行あらすじ】  擬人化マンドラゴラの女の子主人公が仲間たちを守るために街でポーション屋を開きつつ魔王軍を追っ払う話。 【ちゃんとしたあらすじ】  とあるポーション屋の店主、アルメリア・リーフレットの正体は"擬人化"したマンドラゴラである。魔物について、とりわけ強い魔力を持つ個体は、成長に伴って人の姿へ近づく——そんな現象が古くより報告されてきた。スライムからドラゴンまで前例は様々あるが、アルメリアはなんとその希少すぎるマンドラゴラ版。森で人間の少女として拾われ、育てられた彼女はある日ふと思う。——もしかしてこの広い世界のどこかに、自分と同じような存在がいるのではないか? そうと確信し、旅に出る。やがて通常のマンドラゴラたちがひっそりと暮らす集落にたどり着くが……。そこではちょうど彼らを巡って、魔王軍と冒険者たちが衝突しているところだった。このままではいずれ、自分たちは根絶やしにされてしまうだろう。シクシクと泣いている彼らをまえに、見捨てて立ち去るわけにもいかず。アルメリアは深いため息とともに覚悟を決めた。 「……はぁ、わかりました。そういうことでしたら」

荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。

しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。 しかし―― 彼が切り捨てた仲間こそが、 実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。 事実に気づいた時にはもう遅い。 道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。 “荷物持ちがいなくなった瞬間”から、 アレクスの日常は静かに崩壊していく。 短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。 そんな彼と再び肩を並べることになったのは―― 美しいのに中二が暴走する魔法使い ノー天気で鈍感な僧侶 そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。 自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。 これは、 “間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる” 再生の物語である。 《小説家になろうにも投稿しています》

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ

天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。 彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。 「お前はもういらない」 ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。 だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。 ――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。 一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。 生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!? 彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。 そして、レインはまだ知らない。 夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、 「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」 「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」 と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。 そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。 理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。 王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー! HOT男性49位(2025年9月3日0時47分) →37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

処理中です...