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ティエンの町で
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アベルが入った家は今にも崩れそうな家だった。
「お嬢様……あの家が町長の屋敷ですよ」
ゼシカが指差す先にはおばあさんの家と大して変わらない家があった。
「皇都の町並みと……こんなに違うのが当たり前なの?」
「それは……」
ゼシカが何かを言いかけた時にアベルが家から出てきた。
「おばあさんが私たちを家に招くと……上がりますか?」
「うん」
話が聞きたかった。
この町について、帝国への想いについて。
「お邪魔します」
家の中は何もないような状態だった。
「何もない家ですまないね……」
そう言って出してくれたお茶のお湯のみも欠けていた。
おばあさんに促されて椅子に座った。
「この町は……昔は綺麗な町でね……まるで皇都のような町だと言われていた」
おばあさんは思い出すように話し出した。
「でも7年前からかな……国は変わった……毎年毎年意味のわからない税が増やされた」
「まさか!?」
あたしが騒いだけどおばあさんは頭を振った。
「本当だよ……お酒も増税、家も持っているだけで増税、子供を産んだらお金を納める、一人当たりの住民税も倍以上……生活できなくて自殺した奴らだってたくさんいる」
「そんな……」
おばあさんは思い出すように言った。
「我々の生活に涙を流した方が一人だけ帝国にいた。帝国の将軍だった方だ。
あの方は帝国を裏切り我々を助けようとしてくれた……
あの方は言った『生きる事が戦いだ』と。だから我々は生きる戦いを選んだ……
耐え忍ぶ戦いだ。お前たちにその辛さがわかるか?」
おばあさんの問いにあたしは答えられなかった。
帝国3大将軍の娘として何一つ不自由のない生活を送ってきたから。
「お嬢様……あの家が町長の屋敷ですよ」
ゼシカが指差す先にはおばあさんの家と大して変わらない家があった。
「皇都の町並みと……こんなに違うのが当たり前なの?」
「それは……」
ゼシカが何かを言いかけた時にアベルが家から出てきた。
「おばあさんが私たちを家に招くと……上がりますか?」
「うん」
話が聞きたかった。
この町について、帝国への想いについて。
「お邪魔します」
家の中は何もないような状態だった。
「何もない家ですまないね……」
そう言って出してくれたお茶のお湯のみも欠けていた。
おばあさんに促されて椅子に座った。
「この町は……昔は綺麗な町でね……まるで皇都のような町だと言われていた」
おばあさんは思い出すように話し出した。
「でも7年前からかな……国は変わった……毎年毎年意味のわからない税が増やされた」
「まさか!?」
あたしが騒いだけどおばあさんは頭を振った。
「本当だよ……お酒も増税、家も持っているだけで増税、子供を産んだらお金を納める、一人当たりの住民税も倍以上……生活できなくて自殺した奴らだってたくさんいる」
「そんな……」
おばあさんは思い出すように言った。
「我々の生活に涙を流した方が一人だけ帝国にいた。帝国の将軍だった方だ。
あの方は帝国を裏切り我々を助けようとしてくれた……
あの方は言った『生きる事が戦いだ』と。だから我々は生きる戦いを選んだ……
耐え忍ぶ戦いだ。お前たちにその辛さがわかるか?」
おばあさんの問いにあたしは答えられなかった。
帝国3大将軍の娘として何一つ不自由のない生活を送ってきたから。
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