悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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父と娘

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皇都に戻ってからレイダスに報告をしたら小言を散々言われてグッタリした。


忙しいと言いながらも机にはチェス盤があり、マイズがチェスの駒を手に悩んでいた。



「寛大な俺様だから明日は休暇にしてやる!明後日また来い!仕事を与えてやる!」


「はい……ありがとうございます」



そう言って頭を下げた。



「お嬢様……お疲れでしょうから先にお屋敷にお戻りください。片付けは我々がしますから」


アベルがそう言ってくれたがやっぱり無視してあたしは自宅に帰った。

玄関が開いててお父さんが帰っているみたいだけど……会いたくない。



逃げるように自室に閉じこもり、鍵をかけた。


思い出すのはアベルの話、吊された町長、町民の怒り、貧しい生活……
見渡せばあたしは綺麗な部屋で何不自由ない生活をしている。

お母さん……なんで帝国を裏切ったの?
お父さんに殺されるのが本望だったの?
あたしを残してなんで死んだの?


そんなことを考えていたら部屋をノックする音がした。


「お嬢様、ゼシカです。開けていただけませんか?」


ゆっくりベッドから起き上がり鍵を開けた。

鍵が開いたらちょっと驚かれて、それから笑顔をあたしに向けてくれた。



「女同士お話しませんか?」


「うん……」



ゼシカを招き入れたらゼシカが部屋の鍵を閉めた。
あたしの心中を察してくれているかのような行動だった。

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