悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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皇都脱出

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「アベルと行けないならあたしは皇都に残る」



そうクルーに言ったらクルーは困ったように言った。


「あんたは帝国に追われてて皇都から逃げたいのにあいつがいないと逃げないって……で、あんたはカナリーさんの娘で……あの怪我した兄ちゃんはあんたに逃げろって………目茶苦茶だな」



「お嬢様だけならあんたは逃がすことは可能か?」


「まぁできるが……このお嬢ちゃんはテコでも動かないだろうな。カナリーさんの娘ならカナリーさん並に強情そうだもんな。無茶苦茶具合もカナリーさんと一緒だ!」



そう言ってクルーは笑った。


「その兄ちゃんを連れて皇都を脱出する。だが、怪我人がいる以上長旅はできない。リオンに解放団のリーダーが今いるからとりあえずリオンを目指そう。ここから1番近い町だ」



リオン市……母が捕まった町だ。
確か皇都の南にある。



「なぁ……俺も連れていってくれないか?」


ルイがいきなりそう言い出した。


「親父、俺も親父の力になりたい。親父がここで手を貸す人の味方を俺もしたい」


そう言うルイにおじさんは悩んだようだけど認めてくれた。





「私が野菜の出荷のためにリオンに行くと国に申請します。明日には皇都を出れるはずです。3大将軍の娘さんにそんな場所にはいれたくないが、野菜の荷をいれる箱に入っていただきたい。リオンは馬で3日で着く距離です」


「わかりました。ありがとうございます」



皇都に出るための通行手形を持たないあたしたち3人はおじさんの案で箱に入って皇都から出る事にした。
アベルが心配だけど、ここにいたらルイの家族に迷惑をかけるし、いつか捕まる。それだけは嫌だった。

クルーは偽の通行手形を持っていたので一足先にリオンに行くと言っていた。
「リオンに着いたら適当な宿で『クルーの紹介』だと言えば大丈夫だからな!待ってるからな!」
そう言って彼は先にいなくなった。
結局、解放団の力というよりルイの父親の力を借りた結果になっていた。



おばさんはあたしに旅の支度をしてくれて、翌日おじさんの馬車の荷に紛れてあたしたちは旅立った。
翌日にはアベルは目を覚ましたが、3日とはいえ旅に耐えられるか不安だった。

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