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リオン市
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「すげぇなセシル!お前カナリーさんと同じ事言ってるぞ!」
クルーが感心したと言ったようにあたしの背中をばんばん叩いた。
「痛いってば!」
クルーの腕を振りほどいてまわりを見たらレイも驚いた顔をしていた。
「聞いて、セシル。カナリーさんは今セシルが言った事と同じ事を言ったわ。そしてカナリーさんは解放団を立ち上げてからすぐに行動に移した」
レイがクリックを見てクリックが納得したように頷いた。
「この街でカナリーさんが捕まったと言われている前夜……カナリーさんは俺に言ったんだ『解放団の次のリーダーはお前だ……と。そしてしばらく解放団は解散したと帝国に思わせて準備をしてほしい』これは遺言となった」
「ちょ……ちょっと待ってください?捕まったと言われてる……と言いましたよね?」
アベルの問いにクリックが俯いて悔しそうに机の上にあった拳に力をこめて言った。
「帝国は……カナリーさんがリオンにいると突き止めた。リオンのこの宿が俺らの拠点のように使っていたからな……
帝国はカナリーさんを捕まえるために市民を捕まえたんだ……3日以内にカナリーさんが出てこないとその市民を殺すと言って」
「ひどい話だな」
ゼシカが呟いた。
「カナリーさんは3日目の朝に一人で帝国軍の前に現れた。剣も持たず投降すると言って……
捕まった市民は無事に解放された……帝国はちょうど当時のセシルと同じくらいの11歳の男の子を人質としたんだ」
「な……っ!」
さすがに言葉が出なかった。
帝国は解放団をあぶり出すためには子供の命すらどうでもいい物扱いをするの?
「カナリーさんが亡くなり帝国は解放団が崩れたと思っている……でも俺達は終わってはいない!カナリーさんの意志は生きている!」
「実は、東のセキという小さい町にアニエスという男がおります。生前のカナリーさんは彼と連絡を取り合い船の手配と城の修繕を任せていました」
サンが話しはじめた。
「アニエスは元カナリーさんの部下の軍師でした。カナリーさんが将軍であられた頃カナリーさん付きの軍師でしたが、カナリーさんが反逆者となったのを理由に軍を辞め、今は表向きは作家となっています」
「セシル……一緒に行かないか?お前に来てほしいんだ」
クリックに言われて慌てて後ろを振り向いた。
二人は別段驚く様子もなくただあたしに着いていくと言ってくれた。
あたしが東に行くのが決まった。
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クルーの腕を振りほどいてまわりを見たらレイも驚いた顔をしていた。
「聞いて、セシル。カナリーさんは今セシルが言った事と同じ事を言ったわ。そしてカナリーさんは解放団を立ち上げてからすぐに行動に移した」
レイがクリックを見てクリックが納得したように頷いた。
「この街でカナリーさんが捕まったと言われている前夜……カナリーさんは俺に言ったんだ『解放団の次のリーダーはお前だ……と。そしてしばらく解放団は解散したと帝国に思わせて準備をしてほしい』これは遺言となった」
「ちょ……ちょっと待ってください?捕まったと言われてる……と言いましたよね?」
アベルの問いにクリックが俯いて悔しそうに机の上にあった拳に力をこめて言った。
「帝国は……カナリーさんがリオンにいると突き止めた。リオンのこの宿が俺らの拠点のように使っていたからな……
帝国はカナリーさんを捕まえるために市民を捕まえたんだ……3日以内にカナリーさんが出てこないとその市民を殺すと言って」
「ひどい話だな」
ゼシカが呟いた。
「カナリーさんは3日目の朝に一人で帝国軍の前に現れた。剣も持たず投降すると言って……
捕まった市民は無事に解放された……帝国はちょうど当時のセシルと同じくらいの11歳の男の子を人質としたんだ」
「な……っ!」
さすがに言葉が出なかった。
帝国は解放団をあぶり出すためには子供の命すらどうでもいい物扱いをするの?
「カナリーさんが亡くなり帝国は解放団が崩れたと思っている……でも俺達は終わってはいない!カナリーさんの意志は生きている!」
「実は、東のセキという小さい町にアニエスという男がおります。生前のカナリーさんは彼と連絡を取り合い船の手配と城の修繕を任せていました」
サンが話しはじめた。
「アニエスは元カナリーさんの部下の軍師でした。カナリーさんが将軍であられた頃カナリーさん付きの軍師でしたが、カナリーさんが反逆者となったのを理由に軍を辞め、今は表向きは作家となっています」
「セシル……一緒に行かないか?お前に来てほしいんだ」
クリックに言われて慌てて後ろを振り向いた。
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あたしが東に行くのが決まった。
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