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解放団旗揚げ
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ふふって後ろから笑い声が聞こえた。
「セシル……ごめんなさい。私はあなたに嘘をついたの。これは全てあたしたちが謀った芝居よ」
レイは笑いながらそう答えた。
「えぇ!?うそ!?」
びっくりした。
これは、芝居だったの?
「うそってレイ……なんじゃそりゃ!?」
クルーも知らなかったみたいで驚いてる。
「聞いて、セシル。解放団にはリーダーが必要よ。
今はクリックがリーダーで副リーダーは私……でもそれではきっと解放団はまとまらないの。
クリックにも私にも力がない……でもあなたにはあるわ」
レイは真っ直ぐにあたしを見てる。
「ちょ……ちょっと待ってください!それはつまりお嬢様にリーダーと同等な立場になれと言いたいのですか!?」
取り乱したようにアベルが言った。
「正確にはセシル殿にはリーダーになってもらいたい」
アニエスの一言にあたしも驚いた。
「リーダーはクリックでしょ!?」
「俺は……リーダーなんて器じゃないよ。俺はカナリーさんの言った事を遂行するしかできない男さ」
「でも……!」
あたしが言いかけたのを遮ったのはクルーだった。
「待て待て待て!俺はお前らの芝居なんか聞いてねぇぞ!!!」
「あなたはすぐに顔に出るから教えられないわ。当たり前じゃない」
レイに一蹴されてクルーは黙ってしまった。
「セシル……ごめんなさい。私はあなたに嘘をついたの。これは全てあたしたちが謀った芝居よ」
レイは笑いながらそう答えた。
「えぇ!?うそ!?」
びっくりした。
これは、芝居だったの?
「うそってレイ……なんじゃそりゃ!?」
クルーも知らなかったみたいで驚いてる。
「聞いて、セシル。解放団にはリーダーが必要よ。
今はクリックがリーダーで副リーダーは私……でもそれではきっと解放団はまとまらないの。
クリックにも私にも力がない……でもあなたにはあるわ」
レイは真っ直ぐにあたしを見てる。
「ちょ……ちょっと待ってください!それはつまりお嬢様にリーダーと同等な立場になれと言いたいのですか!?」
取り乱したようにアベルが言った。
「正確にはセシル殿にはリーダーになってもらいたい」
アニエスの一言にあたしも驚いた。
「リーダーはクリックでしょ!?」
「俺は……リーダーなんて器じゃないよ。俺はカナリーさんの言った事を遂行するしかできない男さ」
「でも……!」
あたしが言いかけたのを遮ったのはクルーだった。
「待て待て待て!俺はお前らの芝居なんか聞いてねぇぞ!!!」
「あなたはすぐに顔に出るから教えられないわ。当たり前じゃない」
レイに一蹴されてクルーは黙ってしまった。
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