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それぞれの想い
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気づいた時にはまたベッドの中だった。
「セシル、大丈夫か?」
あたしの前髪を掻き分けて額に手をあてながらクリックに聞かれた。
「ん……少しは……」
「熱が下がんねぇみたいだな」
そう言って濡らした布を額にあててくれた。
「セシルが寝てる間に決まったんだが……ルイとクルーが先に帰った。今セシルが動けない事と協力を得られた話をみんなに伝えなきゃセシルも心配なんだろ?」
「……帰りは?ルイたちが行きに乗った船を使ったならあたしたちは?」
「それは心配するな!ここの方の協力があるから副市長さんちと一緒にこの市民が使うルートで帰る。兵士3,000人も帝国にばれないように拠点に招くからちょっと時間かかるからさ。セシルも安心して養生しろよ」
クリックはそう言って部屋からいなくなった。
あたしが散々レイクサイドに行くと言ったから気を遣ってくれたんだろうね。
部屋を見渡すとあたし一人で暖炉がある部屋はたぶん暑いくらい火を焚いてくれているんだろう……あたしは寒いけど。
クリックと入れ替わりでアベルが入ってきた。
「クリックさんから話は聞きました?」
「……うん」
アベルがベッドの横に来て手を握った。
「手も……まるで氷みたいに冷たい……」
少し握り返してアベルを見たら目が合った。
「何が言いたげですね」
「ごめんなさい」
「何がですか?セシルの行動は問題行動多いですからねぇ」
冗談半分で笑いながら言われたけどあたしは笑えなかった。
「あたし……っ!酷い事言っちゃったから………アベルにあたしを殺してって……!!」
「その話ですか……」
アベルも真剣な顔をして強くあたしの手を握った。
「私にセシルを殺せません……私は……あなたを失いたくない」
「うん……ごめんなさい」
それ以上言えなくて、でもアベルもそれ以上は言わなかった。
約1ヶ月、ティアのおかげもあり動けるくらいに回復した。
あたしからティアに頼み込み、医師として解放団に力を貸してほしいと頼んだ。
ティアは自分で良ければまた人を生かす為に医師として働きたいと言ってくれた。
解毒剤の調合も薬草が揃えば作れるから作ると言ってくれた。
これで、帝国兵の毒対策も立てる事ができる。
「セシル、大丈夫か?」
あたしの前髪を掻き分けて額に手をあてながらクリックに聞かれた。
「ん……少しは……」
「熱が下がんねぇみたいだな」
そう言って濡らした布を額にあててくれた。
「セシルが寝てる間に決まったんだが……ルイとクルーが先に帰った。今セシルが動けない事と協力を得られた話をみんなに伝えなきゃセシルも心配なんだろ?」
「……帰りは?ルイたちが行きに乗った船を使ったならあたしたちは?」
「それは心配するな!ここの方の協力があるから副市長さんちと一緒にこの市民が使うルートで帰る。兵士3,000人も帝国にばれないように拠点に招くからちょっと時間かかるからさ。セシルも安心して養生しろよ」
クリックはそう言って部屋からいなくなった。
あたしが散々レイクサイドに行くと言ったから気を遣ってくれたんだろうね。
部屋を見渡すとあたし一人で暖炉がある部屋はたぶん暑いくらい火を焚いてくれているんだろう……あたしは寒いけど。
クリックと入れ替わりでアベルが入ってきた。
「クリックさんから話は聞きました?」
「……うん」
アベルがベッドの横に来て手を握った。
「手も……まるで氷みたいに冷たい……」
少し握り返してアベルを見たら目が合った。
「何が言いたげですね」
「ごめんなさい」
「何がですか?セシルの行動は問題行動多いですからねぇ」
冗談半分で笑いながら言われたけどあたしは笑えなかった。
「あたし……っ!酷い事言っちゃったから………アベルにあたしを殺してって……!!」
「その話ですか……」
アベルも真剣な顔をして強くあたしの手を握った。
「私にセシルを殺せません……私は……あなたを失いたくない」
「うん……ごめんなさい」
それ以上言えなくて、でもアベルもそれ以上は言わなかった。
約1ヶ月、ティアのおかげもあり動けるくらいに回復した。
あたしからティアに頼み込み、医師として解放団に力を貸してほしいと頼んだ。
ティアは自分で良ければまた人を生かす為に医師として働きたいと言ってくれた。
解毒剤の調合も薬草が揃えば作れるから作ると言ってくれた。
これで、帝国兵の毒対策も立てる事ができる。
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