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作戦と誤算
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アニエスの部屋に全員が集まってアニエスを見ていた。
アニエスの部屋には三日月帝国の全土が記された巨大な地図が貼ってあり、アニエスはその地図の前に立っていた。
「みなさん、お疲れ様です。いきなりですが、今回攻める地方を言います」
「北方だろ!?春でも寒いが俺はいけるぜ!」
クルーが意気揚々と言ったがアニエスは首を横に振った。
そしてアニエスが地図の一部を指差した。
「次に我々が攻めるのはドライ水上砦です」
この事は誰も予想だにしない事態でみんな驚いた表情をしていた。
「ドライ水上砦を攻め落とし、そのままロック城を落とし、西地方を解放します」
「ちょ……ちょっと待て!今の俺達には兵を水上砦に運ぶだけの船もないし、第一俺は自分の目でロック城を見たが簡単には落とせないぞ!」
クリックが驚きを隠さないままアニエスに聞いた。
あたしもアニエスが言う水上砦もロック城攻略も不可能に近いと思う。
水上砦は名前の通り水上にあり、我々解放団には脅威な存在だが、水上砦の位置が西と北を結ぶ関所の近くのためドライ城からは離れている。
また、ロック城は岩でできた城壁は城と同じだけ高く、また城の外壁も岩でできており、外からは攻撃してもびくともしないだろう設計。
城壁には少し穴が空いており、攻めてきた敵をその穴から弓矢で攻撃するため攻防共に優れた城。
その時アニエスはニヤリと笑った。
この質問を予想していたようだった。
「東の村とフーリ村は森に囲まれ、その森の木材を売り生計を立てる人々が多数住む村、そして東の村より上にあるトアイル街はその木材を加工し、生計を立てる街。
東地方解放後に私は12,000人を運べる船の木材の提供と船の製造を頼みました。どこの村も街も快く引き受けてくれました」
「船は我々が移動に使う船ではなく帆を張っただけの簡単な造りですが、問題はありません」
アニエスに続いてレンゲが話しを引き継いだ。
「水上砦を攻めるほど船がないと帝国は考えているはずです。北を攻めると考えていると計算できます。サンさんとミリィさんの報告によると帝国は北に重点を置いた兵力の配置をしたそうです」
「うむ、相違ない。儂が帝国にいて西に行って調べたが水上砦にいた2,000の兵士と西にいた2,000の兵士は北の守りについんじゃ。
水上砦は今の兵力は5,000程じゃな……そして帝国は解放団に兵士を運べる船はせいぜい1,500~2,000と踏んでおる」
おじい様の言葉にアニエスは頷いていた。
「やはりそうでしたか……我々が今北を攻めるには兵力は足りませんが、水上砦、西地方とはやり合える戦力がある。私はそう考えたのです。なので早急に船を手配しました。帝国は船の準備はできていないと思っているはず。その裏をかくのです」
アニエスの作戦はわかったけど……
でも、なぜこの場に将と軍師、サンとハスしかいないのだろう……。
アニエスの部屋には三日月帝国の全土が記された巨大な地図が貼ってあり、アニエスはその地図の前に立っていた。
「みなさん、お疲れ様です。いきなりですが、今回攻める地方を言います」
「北方だろ!?春でも寒いが俺はいけるぜ!」
クルーが意気揚々と言ったがアニエスは首を横に振った。
そしてアニエスが地図の一部を指差した。
「次に我々が攻めるのはドライ水上砦です」
この事は誰も予想だにしない事態でみんな驚いた表情をしていた。
「ドライ水上砦を攻め落とし、そのままロック城を落とし、西地方を解放します」
「ちょ……ちょっと待て!今の俺達には兵を水上砦に運ぶだけの船もないし、第一俺は自分の目でロック城を見たが簡単には落とせないぞ!」
クリックが驚きを隠さないままアニエスに聞いた。
あたしもアニエスが言う水上砦もロック城攻略も不可能に近いと思う。
水上砦は名前の通り水上にあり、我々解放団には脅威な存在だが、水上砦の位置が西と北を結ぶ関所の近くのためドライ城からは離れている。
また、ロック城は岩でできた城壁は城と同じだけ高く、また城の外壁も岩でできており、外からは攻撃してもびくともしないだろう設計。
城壁には少し穴が空いており、攻めてきた敵をその穴から弓矢で攻撃するため攻防共に優れた城。
その時アニエスはニヤリと笑った。
この質問を予想していたようだった。
「東の村とフーリ村は森に囲まれ、その森の木材を売り生計を立てる人々が多数住む村、そして東の村より上にあるトアイル街はその木材を加工し、生計を立てる街。
東地方解放後に私は12,000人を運べる船の木材の提供と船の製造を頼みました。どこの村も街も快く引き受けてくれました」
「船は我々が移動に使う船ではなく帆を張っただけの簡単な造りですが、問題はありません」
アニエスに続いてレンゲが話しを引き継いだ。
「水上砦を攻めるほど船がないと帝国は考えているはずです。北を攻めると考えていると計算できます。サンさんとミリィさんの報告によると帝国は北に重点を置いた兵力の配置をしたそうです」
「うむ、相違ない。儂が帝国にいて西に行って調べたが水上砦にいた2,000の兵士と西にいた2,000の兵士は北の守りについんじゃ。
水上砦は今の兵力は5,000程じゃな……そして帝国は解放団に兵士を運べる船はせいぜい1,500~2,000と踏んでおる」
おじい様の言葉にアニエスは頷いていた。
「やはりそうでしたか……我々が今北を攻めるには兵力は足りませんが、水上砦、西地方とはやり合える戦力がある。私はそう考えたのです。なので早急に船を手配しました。帝国は船の準備はできていないと思っているはず。その裏をかくのです」
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でも、なぜこの場に将と軍師、サンとハスしかいないのだろう……。
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