悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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戸惑い

11

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ミリィがニーナと呼んだ女性とはそれから一切話さなかった。


ミリィより若く見えて髪の毛がピンクなのが気になった。
忍びなのに目立っていいのかとか自毛なのかとか……。


治療中は部屋に入るなというティアの言葉に従い、あたしを含めクリック、アベル、ゼシカ、そして忍びのみんなが待っていた。




「ねぇ…他の将は?レイルもルイもそろそろ戻っていいよね?」



「戻ってますが…捕虜の見張りや戦の後片付けなど忙しいんですよ。ほら、剣だって血のついたままなら錆びますし、武器を消費したなら補充もあります」



アベルに教わって納得した。
基本、あたしはその手のことは一切関与してないから。


「セシル基本怠けてるわけじゃねぇけど、城内うろついてはイタズラしてっからな」



「ひどっ!あたしいつイタズラした?」



「セシルとクルーでアニエスの恋愛小説をわざわざ取り寄せるように兵士に言ってたじゃねぇか!あん時は兵士に同情したぜ」



クリックに茶会されて膨れっ面になった。



「ちゃーんと勉強とかもしてんだからね!ただ毎日遊んでるわけないの!」



「んな事言わなくてもわかってるわ。今のお前と俺じゃ…たぶん俺のが剣技で劣る」



クリックの答えが意外だった。


あたし自身はクリックには敵わないと思っていたから……。



「案外セシルはリーダーだからって…人より剣や戦の技術は上であるよう努力してるのたまーに見てるからさ。たまーにだけど」



「……なんか一言多くない?」



「気のせいじゃねぇか?」




クリックに軽く受け流されたけど、それ以降誰ひとり会話をしなかった。



ずっと重苦しい空気が流れている中、だいぶしてから医務室のドアが開いてため息をついたティアが現れた。

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