悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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戸惑い

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「そう…ありがとう。なかなか将としか話す機会なくて兵士から話が聞けなかったからよかったよ」



兵士はバツが悪そうに俯いたまま顔を上げないでいた。



「部隊の異動については……あたしの一存では無理だからアニエスが戻り次第相談します。そうみんなに伝えて。
あと、アニエスに逐一こちらの状況の連絡をするために今日、早馬を2頭出すからどの部隊の誰でもいいから2人、お昼すぎにあたしの部屋に来るようにしてくれるかな?」



「……承知しました」






そう言って兵士はいなくなった。



「セシル…なぜ部隊の変更を認めないと言わないのですか?」



アベルに少しきつく咎められた。



「あたしへの不信感がある以上……これから先の戦いに支障がでるから…リーダーだもん。ちゃんとみんなの意見聞いて、1番いい道を選びたい。
あたしが“認めない”って言ったらそれは押し付けじゃない?自分より立場が低い者にあたしの意見を強要したら今の帝国と変わらない……」




湖を見つめてからアベルの方に振り返った。



「あたし、今からアニエスとレイに書状を書くから!終わったらまたここに来るね!」



そう言って笑ってアベルの前から去った。




















部屋に入った瞬間、涙が止まらなかった。



自分でも思っていたし、分かっていた。


リーダーの器じゃない事も、あたしの力不足で自分の部下を死なせたのもわかっていた。


でも、それを直接言われると苦しかった。



あたしから見ても、他人から見ても、あたしがメイリーの件は全て悪い。


リーダーのあたしにみんなはついて来るんじゃなくて、元リーダーのクリックと副リーダーのレイ、軍師のアニエスがいるから……その3人について来ているんだと思い知らされた。






泣きながらも、部隊変更したいと願いがあった件は伏せて、今のドライ城の報告だけを書いた。

3日後には捕虜の件は全て片付く……この書状が届く頃かな?




そう思いながら2枚の書状の最後に“こちらは大丈夫です”と書いて終わりにした。

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