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ゼレイ地方の戦い
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明後日―――――戦いの日
あたしたちより先にアニエスたちは出発した。
アニエスたちのが湖の旅は長いから。
陸上はあたしたちのが移動距離はあるが、ゼレイの関所まではレイクサイドを経由するから近い。
ただ、それからスエル城までが道のりがかなりある。
アニエスたちはゴウライの関所から礼拝堂を目指すが、礼拝堂は関所に近い。なので関所で2泊するらしい……これも作戦。
関所に2泊、かなりの人数が関所にいたら礼拝堂を守るためにスエル城から兵士を出すだろうというアニエスの策。
アニエスたちの囮のがあたしたちよりはるかに危険。
いつ、どのくらいの人数で攻められるかわからないから……。
しかしアニエスの言葉と、アニエスの想いから、あたしはこの人選をした。
『ロックルックの市長の言葉通り、レンゲ殿は素晴らしい軍師です。軍師としてなら私より上でしょう……私もレンゲ殿のような方がいらっしゃるなら安心して前線で指揮をとれます。
この戦いは、私にも賭けです。
どうか、私を前線…囮に……そしてセシル様は無血開場の後、すぐに拠点に戻り一気にサニー地方を目指します』
『アニエスを囮とか、そちらに行く人の命を捨てるような考えはしたくない。だからあたしはみんなが生きれる人選をするよ。アニエスが希望するならあたしは止めないけど……アニエスと共にサニー地方へ行きたい。
あたしにはまだまだアニエスが必要だって忘れないで』
『セシル殿からもったいないお言葉ですね……生きて、皆でサニー地方を解放し、我々の真の勝利と自由を手にしたいですね』
部隊を発表する前のアニエスとの会話が頭をよぎった。
あれが最後の会話にならないように……みんな生きて戻るように……あたしは願うしかなかった。
「我々も出立する!我らの勝利を!!」
「おお!!!」と兵士から歓声があがり、次々と船へ乗り込んだ。
あたしは解放団の旗のついた船を見上げてから乗り込んだ。
旗は風に吹かれてなびいていた。
あたしたちより先にアニエスたちは出発した。
アニエスたちのが湖の旅は長いから。
陸上はあたしたちのが移動距離はあるが、ゼレイの関所まではレイクサイドを経由するから近い。
ただ、それからスエル城までが道のりがかなりある。
アニエスたちはゴウライの関所から礼拝堂を目指すが、礼拝堂は関所に近い。なので関所で2泊するらしい……これも作戦。
関所に2泊、かなりの人数が関所にいたら礼拝堂を守るためにスエル城から兵士を出すだろうというアニエスの策。
アニエスたちの囮のがあたしたちよりはるかに危険。
いつ、どのくらいの人数で攻められるかわからないから……。
しかしアニエスの言葉と、アニエスの想いから、あたしはこの人選をした。
『ロックルックの市長の言葉通り、レンゲ殿は素晴らしい軍師です。軍師としてなら私より上でしょう……私もレンゲ殿のような方がいらっしゃるなら安心して前線で指揮をとれます。
この戦いは、私にも賭けです。
どうか、私を前線…囮に……そしてセシル様は無血開場の後、すぐに拠点に戻り一気にサニー地方を目指します』
『アニエスを囮とか、そちらに行く人の命を捨てるような考えはしたくない。だからあたしはみんなが生きれる人選をするよ。アニエスが希望するならあたしは止めないけど……アニエスと共にサニー地方へ行きたい。
あたしにはまだまだアニエスが必要だって忘れないで』
『セシル殿からもったいないお言葉ですね……生きて、皆でサニー地方を解放し、我々の真の勝利と自由を手にしたいですね』
部隊を発表する前のアニエスとの会話が頭をよぎった。
あれが最後の会話にならないように……みんな生きて戻るように……あたしは願うしかなかった。
「我々も出立する!我らの勝利を!!」
「おお!!!」と兵士から歓声があがり、次々と船へ乗り込んだ。
あたしは解放団の旗のついた船を見上げてから乗り込んだ。
旗は風に吹かれてなびいていた。
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