立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

文字の大きさ
上 下
47 / 555
4.みんなの想い

12

しおりを挟む
支配人はまた後で電話すると充さんに言っていなくなった。



「父さんの交友関係って謎だよね」



不意に唯斗くんが口を開いた。




「友達の幅は広いと言ってくれ。


心ちゃんのお母さんとは、お母さんが社会人になってからのがより仲良くなった感じだったよ?


仕事の相談に乗ったし、子供が産まれたら必ず会いに行ったんだ。


だから、産まれたばかりの心ちゃんも見たことあるんだよね」





私も知らなかった事実。




「だから、お母さんから心ちゃんの話を聞いたとき、預かることを悩みもしなかったよ。


心ちゃんは覚えてないだろうけど、心ちゃんが小学3年生まではたまに会っていたよ?」




私が小学3年生



それはパパが亡くなった歳。




きっと、充さんは全部知ってる。





そして、察してくれたのか



充さんは私ににっこり笑いかけて、この話を終わりにしてくれた。








私は今日



立花家に来て良かったって思った日



そして



遠くにいる母を近くに感じた日となった。


しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...