立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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5.大切な人

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「再婚、なんで反対した?」



「それは……新しい人を父と思えないし、父と呼びたくなくて…私のパパは亡くなったパパだけだから……」




「あー、分かる。俺もそうだった」




「大和くんが反対したの?」




「そー。唯斗は賛成なのに俺は猛反対!


俺ちょうど反抗期だったし。


今でもすっごい鮮明に覚えてるよ!」




大和くんの今の姿からは想像がつかない。



申し訳ないけど、唯斗くんの反抗期のが想像しやすい……なんて、言えないけど。





「俺らなら心の気持ちわかるから、いつでも相談に乗るから。



唯斗怖いかもしれないけど、きっと話聞いてくれるはず!



だから一人で悩んだらダメだよ!?

分かった?」













「うん……ありがとう」




大和くんの一生懸命な言い方に思わず笑みが零れた。





たぶん、私は久しぶりに心から笑えたよ。




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