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11.立花家の秘密
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「唯斗の母親は典型的なネグレクト。食事もまともに与えられてなくて、着てる物もボロボロで汚くて……俺はあんまり覚えていないけど、誰の目から見ても育児放棄されてるのは一目瞭然だったんだって。
俺は当時はよく分からないまま兄ができた事に喜んで……色々と分かる年になってから母さんが俺と唯斗に全てを説明してくれた。
父さんも悪いって俺は思うけど、一番悪いのは唯斗を産んだ理由が財産目当てで自分の子を育てようともしない母親だと思う」
そこまで話してから、ふぅってため息が聞こえた。
「母さんも俺も、唯斗を家族だと思ってる。
母さんだって俺と唯斗を差別するような事はしなかった。
だからさ、あんな言葉……聞きたくなかった」
そっか……
大和くんがずっと落ち込んでいるような
今まで見たことがない雰囲気になっているのは
唯斗くんに“他人”と言われたのが悲しかったんだね。
「前にさ、言ったの覚えてる?
“あ”からはじまる 嵐・葵・明 と
“と”で終わる 俺と唯斗
俺たちは偶然だったんだよ。
だけど、俺はそれが兄弟だからだって思えて嬉しかったんだけどね……」
それは覚えてる。
パパの命日に聞いた話で、立花家の事を二人が教えてくれた話だったから。
「私は……偶然、じゃなくて必然だったって思うなぁ」
そうボソッと呟いたら、大和くんの表情が少し和らいだ気がした。
俺は当時はよく分からないまま兄ができた事に喜んで……色々と分かる年になってから母さんが俺と唯斗に全てを説明してくれた。
父さんも悪いって俺は思うけど、一番悪いのは唯斗を産んだ理由が財産目当てで自分の子を育てようともしない母親だと思う」
そこまで話してから、ふぅってため息が聞こえた。
「母さんも俺も、唯斗を家族だと思ってる。
母さんだって俺と唯斗を差別するような事はしなかった。
だからさ、あんな言葉……聞きたくなかった」
そっか……
大和くんがずっと落ち込んでいるような
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唯斗くんに“他人”と言われたのが悲しかったんだね。
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俺たちは偶然だったんだよ。
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それは覚えてる。
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