立花家へようこそ！

24.私と妹

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翌朝のアルバイトは、美咲さんと二人だった。



「昨日どうだった？」


開店してやることが終わったけどお客さんがいないっていうタイミングで

美咲さんが唐突に聞いてきた。



「うーん……あんまり話していないけど、、、
アルバイトをはじめたのにはかなり驚かれました」


「えーっ！？バイトしてる高校生なんて普通にたくさんいるのにね！」



美咲さんは私を雇った側だからそう思うのかも知れないけど……

だけど、美咲さんの反応はちょっと新鮮な気がした。



「妹にはまぁまぁ厳しい言葉を浴びせられましたが……あっ、美咲さん。

私、妹と仲悪いんですがどうしたら仲良くなれますか？」



今は勤務中だけど……思わず聞いちゃった。


美咲さんは人生の先輩だし、的確なアドバイスを貰えそうだから。。。



「仲悪いの？どうして？」


美咲さんに詳しく話していなかった私の家庭の話。


これを聞かなきゃアドバイスなんてもらえないから、簡単に説明したら美咲さんも考え込んでしまった。



「…………普通にしてたらいいんじゃない？

謝るのは変な気がするし、そもそも別に心ちゃんは悪くないし、、、

挨拶はちゃんとして、お互い少しずつでも話すようになれば『今まで避けてごめん』くらい言えばいいんじゃない？


堅苦しい謝罪は不要！普通にすればそれでいい！

……と、部外者の私だから言える意見かもしれないけど。

だけど、そう思うよ？」



美咲さんは私が欲しかった言葉を送ってくれた。


「まぁ、頑張って！
うまくいかなかったら相談に乗るからっ！！」


私に気合いを入れるためなのか

めちゃめちゃたくさん背中を叩かれて……


だけど、本当に気合いが入った気がして、すごく嬉しかったよ。