9 / 105
●いい香りのする依頼人
9
しおりを挟む
齊藤サンは家族は早くに亡くなり親戚の家で肩身の狭い思いで暮らしていた。
高校卒業してから上京し、友人はできず、会社でも同期はいないし歳が近い人もいない。
だから、寂しいから、例え物の怪でも
自分の傍には誰かがいると思えたら幸せだって………。
「雪乃、意味分かるか?」
「分かるようで分かんないよ!
いまどきさぁ、Twitterとかインスタやれば友達くらいできると思うよ!?」
「あ。私、Twitterとか苦手………」
「やれよ!私ですらやってるのに、、
はぁー、疲れた。健治さん、帰ろーよ」
雪乃には手に負えなかった齊藤サン。
この場はこれで別れたけど・・・まだ終わりとは限らない。
***
翌日の夕方
齊藤サンは再び現れた。
「どうせ見張られるなら来たほうがいいかなぁって思って」
そう言ってる割に本人は気まずそうで………
いや、なんでこうなる?
って感じなんだけど、なんかもうどうでも良くなってきた。
「齊藤サン、学生時代って勉強得意だった?」
「………へっ!?」
いきなり聞かれた齊藤サンは驚きながらも頷いた。
「ならさ、暇な時にでもウチの奴らに勉強教えてやってよ。
ウチの従業員、みんな学生でね。
雪乃とトビは高1だし、あと一人は中3だな」
「中3で従業員!!?」
「や……だから、物の怪だから。問題なし」
「あぁ……なるほど」
齊藤サンは物わかり人間みたいだし。
だから、まぁ、いいかなってね。
そのタイミングで雪乃が帰って来て
齊藤サンを見て、微妙な顔になった。
「雪乃。今日からお前たちの家庭教師だ」
「えー……私はいいよ。トビ専属家庭教師ね」
こうして、この相談所には
ときおり、人間が居座るようになった。
高校卒業してから上京し、友人はできず、会社でも同期はいないし歳が近い人もいない。
だから、寂しいから、例え物の怪でも
自分の傍には誰かがいると思えたら幸せだって………。
「雪乃、意味分かるか?」
「分かるようで分かんないよ!
いまどきさぁ、Twitterとかインスタやれば友達くらいできると思うよ!?」
「あ。私、Twitterとか苦手………」
「やれよ!私ですらやってるのに、、
はぁー、疲れた。健治さん、帰ろーよ」
雪乃には手に負えなかった齊藤サン。
この場はこれで別れたけど・・・まだ終わりとは限らない。
***
翌日の夕方
齊藤サンは再び現れた。
「どうせ見張られるなら来たほうがいいかなぁって思って」
そう言ってる割に本人は気まずそうで………
いや、なんでこうなる?
って感じなんだけど、なんかもうどうでも良くなってきた。
「齊藤サン、学生時代って勉強得意だった?」
「………へっ!?」
いきなり聞かれた齊藤サンは驚きながらも頷いた。
「ならさ、暇な時にでもウチの奴らに勉強教えてやってよ。
ウチの従業員、みんな学生でね。
雪乃とトビは高1だし、あと一人は中3だな」
「中3で従業員!!?」
「や……だから、物の怪だから。問題なし」
「あぁ……なるほど」
齊藤サンは物わかり人間みたいだし。
だから、まぁ、いいかなってね。
そのタイミングで雪乃が帰って来て
齊藤サンを見て、微妙な顔になった。
「雪乃。今日からお前たちの家庭教師だ」
「えー……私はいいよ。トビ専属家庭教師ね」
こうして、この相談所には
ときおり、人間が居座るようになった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる