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◇いい家族と悪い家族
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しおりを挟む「………お兄ちゃん?」
声をかけながら顔を覗きこむ雪乃さん。
お兄さんはしばらく動かなかったけど
突然、勢いよく上体を起こした………けど!
右手は雪乃さんの首を締めていた。
ってか早すぎだし。
え?何??
このお兄さん怖すぎなんだけど!?
「誰だ、お前は……」
めちゃめちゃ低い声で雪乃さんの首絞めながら聞いてるけどっ!
無理だから、首絞めてんのに。
どーやって話せっていうのさ。
僕は近くにいて冷静に見てるんだけど
………見てるんだけど、動けないんだ。
下手に動いたら殺されそう。
そんな感じなんだよ、このお兄さん。
だから僕は………動かない。
僕を家族と呼んだ雪乃さんを助けない僕は………かなり嫌な奴だろうね。
雪乃さんは声が出せなくて苦しそうにお兄さんの顔を見ながら泣いて
涙がお兄さんの手についた瞬間
お兄さんは慌てて手を引いた。
「…………雪乃、、なのか?」
お兄さんの雰囲気が急に変わったから僕は動ける気がした。
慌てて雪乃さんの傍によって背中を撫でてみて
雪乃さん……めちゃめちゃむせてたけど、なんか平気そうで安心した。
夜中にドタバタ音をたてたせいか
健治さんたちもこの部屋に集まってきた。
「私が誰かすぐに分からないなんて………お兄ちゃん酷すぎ、、」
さっきまで殺されかけていたのに
雪乃さんは言葉とは裏腹に嬉しそうで………
これが、兄妹だから??
………やっぱり良く、分からないや。
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