物の怪なんでも相談所

由奈(YUNA)

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■雪が解けて、春

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・・・結界石は、俺の思いに応えてくれた。




結界石が俺に語ってくれたのは、今の村の姿は結界石が望んだ姿ではないという事。


だから、俺の思いに応え、村を滅ぼすために力を貸してくれた。


それは、俺の命と引き換えだったが、別に構わなかった。




だから俺は氷漬けになり、村は吹雪で閉ざされた。


村が滅びるまで時間がある。


だから、結界石は俺に自分の事を教えてくれた。




結界石は元々、遥か昔に生きていた雪男だった。



生き別れとなった妹を探し、この地までやってきたが病にかかり

動けないところを助けたのが、この地に住む雪男と雪女……つまり、俺たちの先祖だった。



病で助かる見込みがない雪男を、村の者は皆で看病をして、最後を看取ろうとしてくれた。

村人は皆、優しく他者を思いやる心を持った者しかおらず、雪男が妹と生き別れた境遇に涙する者までいた。



雪男は、村の者の暖かさに心から感謝し、最後を看取るお礼としてこの村を未来永劫守ると約束した。


雪男は強い力を持った物の怪だった。


だから雪男は死後、自分の全てを石に移しこの村を守る結界石となる事を選んだ。



ただ、雪男は死ぬ直前『自分の生に未練を残したため、結界石になっても触れられる者が限定される』と村の者に伝えた。



彼の未練は“妹に会えなかった事”



だから、“兄弟の絆が深い者”しか触れない……そんな、副産物がついた結界石となってしまった。
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