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▲家族
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立ち話もアレだから家に上げてもらったけど
家の見た目通り、中はなにもない家だった。
「本当に……トビは大きくなったわね。
あの日からトビを忘れた日はなかったのよ………。
風のうわさで東京にいると聞いて先月、ここに引っ越してきたの」
「あの日?」
って、どの日?
俺は何があって母ちゃんと別れたのか、思い出せないけど、、、
「………忘れてしまった、のね。
だからトビは……いなくなったのかもしれないわね」
母ちゃんは悲しそうに目を伏せて
それから教えてくれた。
俺は小さい頃はやんちゃでよく木登りをしていた。
ある日、高い木に登っていたら足を滑らせて落ちて
母ちゃんは慌てて父ちゃんを呼びに行って
母ちゃんが戻った時には俺がいなくなっていたんだって。
たぶん、俺はその時に頭を打って記憶をなくして
母ちゃんが戻るまでの間にどっかに行っちゃったんだろうね。
…………正直、それは全く思い出せないけど。
ただ、頭に古傷はあるから頭を打ったかな?くらいは思っていたよ。
で、父ちゃんはその後病気で死んだらしく
父ちゃんは日光のボス猿だったんだって。
日光の猿の中で父ちゃんの血を濃く受け継いだのが俺らしくて
だから、将来は日光のボス猿の座が待ってるとか言われたけど………イマイチピンとこねぇ感じ。
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