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CASE5 武器と魔法
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次に涼くんが剣を出したらみんなの目付きが変わった。
「ギル、剣貸して?」
「動くのは平気か?」
「治りきってないけど…ちょっとならいいでしょ?」
ゼロさんは止めなかったから、いいって意味なんだと思う。
ギルバートさんが出した剣をアゲハが握ったけど、イマイチな顔をしていた。
「使い慣れないからなぁ……まぁ仕方ないか。涼、ちょっと打ち合いしよ?」
「お前と俺が?」
涼くんは信じられないって顔をした。
そうだよね。向こうの世界を思えば信じられないよね。
「俺強いから。どこからでもいいよ」
余裕しゃくしゃくって感じのアゲハの言葉と態度を見て、涼くんはすぐに動いた。
ガンッって鈍い音が、、、二人の剣が当たった音がした。
二人共睨みあった状態から動かなくて
だけど涼くんがちょっと力で押しているように見えた。
「なんだよっ!そんな澄ました顔しやがって!!」
「えー?だって余裕あるもん」
アゲハの言葉は本気で余裕って感じがした。
先に動いたのはアゲハで、軽々と後ろに引いて、それから体勢を立て直して向かっていった。
アゲハが完全に攻めている状態で、涼くんは防御に精一杯。
「決めきっていい?」
アゲハのその言葉と同時に、涼くんの剣が宙を舞った。
そして剣先を涼くんに突きつけたアゲハは「俺の勝ち」って笑顔で言った。
息ひとつも乱さないで。
地面に転がった涼くんは悔しそうな顔をしていて、息も乱れていた。
本当に、信じられないものを見ている気分。
「涼が一番見込みありそうだけど、シンクロを理解しきれてない。あと感情的になりすぎ。俺の安い挑発に乗ったら駄目でしょ?」
そう言いながらギルバートさんに剣を戻さず…剣はフワッと消えた。
「シンクロで出した武器なんだから、出すのも消すのもできる。俺が剣を弾いたなら、すぐに消して新しい剣を出す。そうすればまだ戦えたはず」
アゲハの指摘に涼くんが「あっ!」て声をあげた。
確かに……そうかも。
「あとね、精神面がグダグダになるとシンクロは維持が難しくなるから。だから安い挑発は受け流そう。戦闘中にシンクロが使えなくなったら死ぬしかないよ?」
これも、確かにそうかも……。
涼くんは言い返せなくて悔しそうだけど、アゲハたちは何か分かったみたい。
「ただね」そう言ってギルバートさんたちを見たアゲハ。
「みんなの評価は涼には期待を持ったはず。剣を出すのが想像より早かった。涼は桃華さんと違って実践経験を多く積んだ方がいいかもね」
「またお前とやるのか?」
涼くん、なんか嫌そう。
「それもいいけど……俺だいぶ体力落ちたからあんまり長時間はキツいしなぁ……。武器が剣関係なのはたくさんいるからみんなに相手してもらえるよ」
アゲハが視線を送った先で、すっごいキラキラした顔でこっちを見ている人が一人……。
「リョーくんっ!さっそくやろーよ!」
スーがこっちに向かって全力で走ってきた。
「スー、ホドホドにね?」
「アゲくんも後でやる?ギルくんに剣借りたらいいよ!」
「うん、やらない」
スーにテンション高めに誘われたけどあっさり断ったアゲハ。
「よぉっしゃあ!リョーくんさぁ立って!!」
スーの勢いに圧倒されながらも立ち上がった涼くん。
……大丈夫かな?
「スーの武器はレイピアだから…似てるし練習になるかな?」
「涼が死なない程度で俺が止めるさ」
アゲハとレオンが不穏な会話をしていたけど……しばらくして、会話通り涼くんが倒れてレオンが止めた。
スーからは教わりたくないって心底思ったよ。
「ギル、剣貸して?」
「動くのは平気か?」
「治りきってないけど…ちょっとならいいでしょ?」
ゼロさんは止めなかったから、いいって意味なんだと思う。
ギルバートさんが出した剣をアゲハが握ったけど、イマイチな顔をしていた。
「使い慣れないからなぁ……まぁ仕方ないか。涼、ちょっと打ち合いしよ?」
「お前と俺が?」
涼くんは信じられないって顔をした。
そうだよね。向こうの世界を思えば信じられないよね。
「俺強いから。どこからでもいいよ」
余裕しゃくしゃくって感じのアゲハの言葉と態度を見て、涼くんはすぐに動いた。
ガンッって鈍い音が、、、二人の剣が当たった音がした。
二人共睨みあった状態から動かなくて
だけど涼くんがちょっと力で押しているように見えた。
「なんだよっ!そんな澄ました顔しやがって!!」
「えー?だって余裕あるもん」
アゲハの言葉は本気で余裕って感じがした。
先に動いたのはアゲハで、軽々と後ろに引いて、それから体勢を立て直して向かっていった。
アゲハが完全に攻めている状態で、涼くんは防御に精一杯。
「決めきっていい?」
アゲハのその言葉と同時に、涼くんの剣が宙を舞った。
そして剣先を涼くんに突きつけたアゲハは「俺の勝ち」って笑顔で言った。
息ひとつも乱さないで。
地面に転がった涼くんは悔しそうな顔をしていて、息も乱れていた。
本当に、信じられないものを見ている気分。
「涼が一番見込みありそうだけど、シンクロを理解しきれてない。あと感情的になりすぎ。俺の安い挑発に乗ったら駄目でしょ?」
そう言いながらギルバートさんに剣を戻さず…剣はフワッと消えた。
「シンクロで出した武器なんだから、出すのも消すのもできる。俺が剣を弾いたなら、すぐに消して新しい剣を出す。そうすればまだ戦えたはず」
アゲハの指摘に涼くんが「あっ!」て声をあげた。
確かに……そうかも。
「あとね、精神面がグダグダになるとシンクロは維持が難しくなるから。だから安い挑発は受け流そう。戦闘中にシンクロが使えなくなったら死ぬしかないよ?」
これも、確かにそうかも……。
涼くんは言い返せなくて悔しそうだけど、アゲハたちは何か分かったみたい。
「ただね」そう言ってギルバートさんたちを見たアゲハ。
「みんなの評価は涼には期待を持ったはず。剣を出すのが想像より早かった。涼は桃華さんと違って実践経験を多く積んだ方がいいかもね」
「またお前とやるのか?」
涼くん、なんか嫌そう。
「それもいいけど……俺だいぶ体力落ちたからあんまり長時間はキツいしなぁ……。武器が剣関係なのはたくさんいるからみんなに相手してもらえるよ」
アゲハが視線を送った先で、すっごいキラキラした顔でこっちを見ている人が一人……。
「リョーくんっ!さっそくやろーよ!」
スーがこっちに向かって全力で走ってきた。
「スー、ホドホドにね?」
「アゲくんも後でやる?ギルくんに剣借りたらいいよ!」
「うん、やらない」
スーにテンション高めに誘われたけどあっさり断ったアゲハ。
「よぉっしゃあ!リョーくんさぁ立って!!」
スーの勢いに圧倒されながらも立ち上がった涼くん。
……大丈夫かな?
「スーの武器はレイピアだから…似てるし練習になるかな?」
「涼が死なない程度で俺が止めるさ」
アゲハとレオンが不穏な会話をしていたけど……しばらくして、会話通り涼くんが倒れてレオンが止めた。
スーからは教わりたくないって心底思ったよ。
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