理想郷 - 私と幼馴染みの異世界物語 -

由奈(YUNA)

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CASE6 新人類開発施設

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「大丈夫かっ!!?」

ニャンさんは慌てたけど、ゼロさんは元気そうだからね。

ゼロさんがみんなの代弁者として「スーとアゲハがヤバイ」って言葉だけで済ませたから余計にニャンさんが慌ててた。


「俺は寝ればヘーキ。スーはシンクロの使いすぎだからしばらく熱、出るかもね」

アゲハがそう言ったからニャンさんはちょっと落ち着いたけど、スーを慌てて部屋に連れていってくれた。


「ホラ、お前もさっさと寝ろ。また花将軍から連絡来たらヤバイだろ」

「…………そうだね。おやすみ」


ゼロさんの言葉にアゲハはずいぶん間を空けてから返事をしていた。

周りもちょっとざわついたし、、、


テレパシーのメカニズム、教えてほしい。



「ずいぶん変な顔をしている………不細工だな」

ジェスさんに言われるくらいな顔をしていたみたいだけど……もうツッコミをいれる元気はない。


「私も……寝よう」

「今日はスーの様子見で俺がスーの部屋で寝るから。お前はどっかで寝てろ」


………毎日ゼロさんとスーと一緒にアゲハの使う部屋で寝ていたけどね。

なんなら今日も普通にそこに行く予定だったけどね?

あえて言う意味、あったのかな?




**********




部屋に行くとベッドで丸くなって寝ているアゲハ。

やっぱりスーは隣の部屋、、、かぁ。


スーの部屋をちらっと覗くと爆睡してるから安心した。



アゲハは……平気な予感、はしないけど、、、


しばらく様子見しようって思ったけど眠たくて、、、





我慢できなくて寝ちゃったけど、夜中に目を覚ましたら真横にアゲハがいた。



一瞬、叫びそうになったけど、慌てて言葉を飲み込んだ。


「傷つくなぁ、、、そのリアクション」


目は閉じてるけど………喋った。


「起きてる……の?」

「うん、さっきね」


そう言って目を開けたアゲハ。


「色々ありすぎて、、もう俺は寝れそうにないから、、、空は先に寝てよ」


………この状況で?寝ろと?

イヤイヤイヤイヤ、無理でしょ。


「アゲハは大丈夫なの?身体とか……気持ち的な方も……」

「身体は平気。テレパシーも遮断した。そこら辺はやっぱり核のおかげというべきか、人より回復が早いんだよ」


テレパシーの遮断………いい加減教えて、誰か。


「まぁ、気持ち的な方は、、、しんどい」


テレパシーについて聞きたかったけど、そう言われたら聞けないね。


「花将軍のせい?」

「それも、あるけど……スーが心配だとか、奴隷を助けても喜ばれない事とか、新人類開発施設についてとか、、、考えちゃって憂鬱になるよ」

確かに、一日で色々あったもんね……。

だけど、


「スーは大丈夫じゃない?」


そう言ったら、ちょっと変な間が空いた。


「……うん、まぁ、大丈夫だろうけど……シンクロってね、使いすぎると脳にダメージ負うんだよ。俺は規格外だけど、普通は頭痛がしてそれでも酷使するとダメージを負う。スーは過去に一度やったから……だから心配だなぁってね」


そのシンクロの説明、誰からも受けてませんけど!?

スーの話も、本人から聞いてないし!!


「シンクロの説明……改めて聞きたいな。脳にダメージとか、聞いてなかった」

「そうなの!?じゃあ今度説明するよ」


私にシンクロを最初に教えてくれたのはルーラだった。

ルーラが知らなかったのか、言い忘れたのかな?



「ちなみに、スーは前に一度やったって?」

「うん、後遺症として人の名前が覚えにくくなった。だから基本、名前は二文字呼び」

あの独特な呼び方には、そんな意味があったの?


「自分と昔からの付き合いの人は名前を覚えているけど、俺みたいな三文字以上は無理だって。後遺症の中でもかなり軽いから良かったけど……だからこそ、次が怖い」


そう、だね。

スーが今回そんなリスクも承知の上で助けようとしたのに、、、


責められたのは……なんか、辛いね。





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