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CASE10 傷痕
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エドガーと私が立ち話をしている間にアゲハは手紙を書き上げて、三人で一階に戻った。
レオンもいて、アゲハの表情がいつも通りに戻っているのに安心したみたいだった。
「ゼロにお願い。アイリーンさんに渡して?」
「手紙?テレパシーで話せばいいことを……」
「アイリーンさんがいつシンクロ状態かなんて分かんないし……手書きのが気持ちがこもってる気がしない?」
「じゃあギルバートにも手紙、書いてやれよ。お前と話したいって言ってるけど?」
ギルバートさんの名前が出た瞬間、アゲハは微妙な顔をした。
嫌なのかな?ギルバートさんに会うの?
「アゲハ。明日ギルバートが来る。キミの話をソラから聞かせてもらう。いいかな?ソラ、アゲハ」
エドガーはきっとアゲハの表情の変化に気づいたと思う。
だけど、ギルバートさんが来ることを伝えたのは、、アゲハを明日動揺させないためかな?
………もちろん、私も聞いてないけどね。
私の心の準備はないのね……まぁいいけども。
「私はいいよ。アゲハは?」
「………別に、、空に迷惑かけてごめんね?俺、明日は部屋にいるよ」
レオンとゼロさんは何か言いたそうだったけど、エドガーが止めた。
**********
夜はまたエドガーと私とアゲハの三人で寝たけど、私が寝て朝になって目を覚ますまでアゲハの事で起きることはなかった。
アゲハは私より後に寝て、私より先に起きた……らしい。
たぶん、嘘だと思うけど。
エドガーは私より先に寝て、私より後に起きたけど、夜中に起きることはなかったって。
朝ごはんは昨日ゼロさんがもってきてくれたアイリーンさんの料理を食べて、朝イチに来た先生の治療も今日はビックリするくらいおとなしく受けていた。
「絶対に後で爆発するぞ、アイツ」
レオンがこそっと私に言ったけど……正直、私も同じこと思ったよ。
治療が終わってから、アゲハと一緒に飲み物を取りに一階に降りたらゼロさんがいて
リビングの椅子にはギルバートさん・ランさん・ミオが座っていた。
アゲハは私の後ろにいたんだけど、三人を見て足を止めた。
「あっ!アゲハさん!!」
ミオが勢いよく立ち上がったけど、私の後ろからは後ずさる音が聞こえた。
振り返ると青い顔をしたアゲハが不自然なくらいの笑顔で前を見ていた。
「ひ……さしぶり、、今日は、、色々ごめん………調子悪いから、、部屋に戻る」
そう言って、返事を待たずに二階に駆け上がった。
本当は怪我の具合的にあんな早く動けないし、飲み物を取りに来たはずだったのに、、、
そんなにこの場にいたくないって事?
「………なんかスゲー俺ショックかも」
ミオがそう言って椅子に座り直して
ギルバートさんとランさんの眉間には深いシワが刻まれた。
飲み物はエドガーが部屋に持っていったけど、部屋に入らないでほしいって言われたらしく、部屋の前に置いてきたって。
「荒れた声じゃなかったが……ギルバート、アゲハに何か言ったのか?ずっとアゲハはキミに会いたがっていなかった」
「……まだ何も話してないし、アイツに嫌われた理由すら分からん」
ギルバートさん的にはアゲハとまともに話せなかったのはショックだったみたい。
深いため息がさっきから止まんないもん。
そんなに広くないリビングに私含めて七人もいるのはかなり圧迫感あったけど
ギルバートさんがランさんとミオも話を聞かせるって決めたんだって。
だから、みんなが揃って落ち着いてから話始めた。
私が聞いた内容を全て……―――――
私が話終わるまで誰も一言も言葉を発しなくて
話終わったらエドガーは頭を抱えて、ランさんは深いため息を吐いた。
ミオは心配そうに二階を見上げて、レオンとゼロさんは明らかに苛ついて何か物に当たりそう。
ギルバートさんは目を瞑ったまま「分かった」って言ってから全く動かなくなってしまった。
レオンもいて、アゲハの表情がいつも通りに戻っているのに安心したみたいだった。
「ゼロにお願い。アイリーンさんに渡して?」
「手紙?テレパシーで話せばいいことを……」
「アイリーンさんがいつシンクロ状態かなんて分かんないし……手書きのが気持ちがこもってる気がしない?」
「じゃあギルバートにも手紙、書いてやれよ。お前と話したいって言ってるけど?」
ギルバートさんの名前が出た瞬間、アゲハは微妙な顔をした。
嫌なのかな?ギルバートさんに会うの?
「アゲハ。明日ギルバートが来る。キミの話をソラから聞かせてもらう。いいかな?ソラ、アゲハ」
エドガーはきっとアゲハの表情の変化に気づいたと思う。
だけど、ギルバートさんが来ることを伝えたのは、、アゲハを明日動揺させないためかな?
………もちろん、私も聞いてないけどね。
私の心の準備はないのね……まぁいいけども。
「私はいいよ。アゲハは?」
「………別に、、空に迷惑かけてごめんね?俺、明日は部屋にいるよ」
レオンとゼロさんは何か言いたそうだったけど、エドガーが止めた。
**********
夜はまたエドガーと私とアゲハの三人で寝たけど、私が寝て朝になって目を覚ますまでアゲハの事で起きることはなかった。
アゲハは私より後に寝て、私より先に起きた……らしい。
たぶん、嘘だと思うけど。
エドガーは私より先に寝て、私より後に起きたけど、夜中に起きることはなかったって。
朝ごはんは昨日ゼロさんがもってきてくれたアイリーンさんの料理を食べて、朝イチに来た先生の治療も今日はビックリするくらいおとなしく受けていた。
「絶対に後で爆発するぞ、アイツ」
レオンがこそっと私に言ったけど……正直、私も同じこと思ったよ。
治療が終わってから、アゲハと一緒に飲み物を取りに一階に降りたらゼロさんがいて
リビングの椅子にはギルバートさん・ランさん・ミオが座っていた。
アゲハは私の後ろにいたんだけど、三人を見て足を止めた。
「あっ!アゲハさん!!」
ミオが勢いよく立ち上がったけど、私の後ろからは後ずさる音が聞こえた。
振り返ると青い顔をしたアゲハが不自然なくらいの笑顔で前を見ていた。
「ひ……さしぶり、、今日は、、色々ごめん………調子悪いから、、部屋に戻る」
そう言って、返事を待たずに二階に駆け上がった。
本当は怪我の具合的にあんな早く動けないし、飲み物を取りに来たはずだったのに、、、
そんなにこの場にいたくないって事?
「………なんかスゲー俺ショックかも」
ミオがそう言って椅子に座り直して
ギルバートさんとランさんの眉間には深いシワが刻まれた。
飲み物はエドガーが部屋に持っていったけど、部屋に入らないでほしいって言われたらしく、部屋の前に置いてきたって。
「荒れた声じゃなかったが……ギルバート、アゲハに何か言ったのか?ずっとアゲハはキミに会いたがっていなかった」
「……まだ何も話してないし、アイツに嫌われた理由すら分からん」
ギルバートさん的にはアゲハとまともに話せなかったのはショックだったみたい。
深いため息がさっきから止まんないもん。
そんなに広くないリビングに私含めて七人もいるのはかなり圧迫感あったけど
ギルバートさんがランさんとミオも話を聞かせるって決めたんだって。
だから、みんなが揃って落ち着いてから話始めた。
私が聞いた内容を全て……―――――
私が話終わるまで誰も一言も言葉を発しなくて
話終わったらエドガーは頭を抱えて、ランさんは深いため息を吐いた。
ミオは心配そうに二階を見上げて、レオンとゼロさんは明らかに苛ついて何か物に当たりそう。
ギルバートさんは目を瞑ったまま「分かった」って言ってから全く動かなくなってしまった。
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