理想郷 - 私と幼馴染みの異世界物語 -

由奈(YUNA)

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CASE11 心の中

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それから、1週間後


アゲハの心に入るって話はヒズィの町でやるって事になった。



アゲハは明らかに寝れなくなったし、元気がなくなってきたけど気持ちは変わらないまま。




当日、ゼロさんが私たちを迎えに来た 時にゼロさんが何度目かの確認をしたけど気持ちは変わっていなくって……。


私たちがヒズィの町に着いた時に迎えに来ていたレジスタンスの全員からも「無理しないでいい」って言われてて、全員に丁寧に「大丈夫だから」って説明していた。



アゲハの心に入るって行為は人が増えれば増えるほどアゲハに負担がかかる。

アゲハは「何人でもいい」って言っていたけど、ギルバートさんとヒズィの町のボスのお付きの人とで人は厳選していた。

アゲハの負担が未知数だけど、良くない予感しかないって二人の意見が一致したからで、、、


ボスのお付きの人も“時の魔法使い”だからさすがに危険性は分かったらしい。



で、結局

レジスタンスからは幹部の四人とランさんと私の六人

ヒズィの町からはボスとお付きの人二人



「こんなに多くて……大丈夫かなぁ、、、私は行かないでいいよ?」


私が断ったら、ギルバートさんは首を横に振った。



「空は俺が希望したんだよ。空が嫌でなければ……だけどね」


アゲハの希望……。

私には隠し事はしたくないって意味なのかな?



ギルバートさんの指示で、アゲハはボスの家のベットに寝かされた。


ギルバートさんの説明だと、長い時間心に入る事になるらしくて

恐らくアゲハも私たちも気を失った状態で倒れるだろうって。


だからアゲハはベットに寝かされて、私たちはアゲハの傍で手を繋いだ状態になった。

心の中に入る人は、術者であるギルバートさんと何かしら繋がっていないといけないらしいから手を繋いだんだけど……

心の中に入りさえすれば、気を失っている間は手が離れても大丈夫なんだって。



「じゃあ……いくぞ」


「……うん、お願いします」



ギルバートさんの手が光って、アゲハのおでこに触れた。


見覚えがある……ニャンさんがアゲハの心の中を見た時と同じ……。



そう思った瞬間、


身体が引っ張られるような感覚がして思わず目を強く瞑った………。





目を開けたら……



水の中みたいな、フワフワした感覚とキラキラした空間。

一面真っ青で………水の中っていうよりも青空に近いのかな?



「これが……心の中?」


見渡すとアゲハの心に入る人しかいなくって

みんな、この光景を不思議そうに眺めていた。



「ここはまだ心の入り口だ。……しかし、驚いたな…」


ギルバートさんが一番驚いているのはちょっと意外。


「昔、人の心に入った事があったが……入り口はその人物を表す………こんなに綺麗な入り口は見たことがない」



そう言ったのはボスのお付きの時の魔法使いの人。


アゲハはまさに“心が綺麗な人”ってワケか、、、



ただね、気になるのは足元。


足元は立てるけどまるで氷の上にいるみたいで。


その足元の真下が水みたいになんだけど……透明でキラキラしたのは上の方だけ。


下は真っ黒で波打っているみたいな感じにゆらゆら動いている。


あれが、、負の感情……なのかな?
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