理想郷 - 私と幼馴染みの異世界物語 -

由奈(YUNA)

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CASE16 世界が終わるまで

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手に、嫌な感覚がして


ノアとギルバートさん


二人の左胸は、私の剣が貫いていた。


目の前にはギルバートさんの苦しそうな顔………

苦しいに決まってるよ。。。


私はなんで、今、こんなことしてるんだろう?



「……ふざけるなッ!ぜんいん、、道連れだ!!!」


目の前でノアが声を上げた。



ノアの手にはいかにもヤバそうな黒い塊。


この位置、出口から遠いから詰んだかも……。


ヤバい状況なのに冷静な私がいて色々諦めた感じになった時


ギルバートさんが、優しく笑った。


見たことがないくらいの優しい微笑みで



「…………ありがとう、ギル」


隣でアゲハが、、落ち着いた声でお礼を伝えた。



私がえっ?って思った瞬間

ギルバートさんが魔法を使った感覚がして


私とアゲハの身体は宙を浮いて

勢いよくドアの外に放り出された。



私たちがドアの外に出たと同時に

今までいた部屋が爆発した。


爆発によって砕かれた岩とか壊れたドアとか飛んできたから、結界を張って収まるのを待って

私のシンクロの限界がきて結界が解けたら………さっきまでいた部屋はなくなって、ガレキの山になっていた。


「………最後、ギルが俺に言ったんだ。。俺たちにお礼と、俺たちが逃げる時間を稼いでくれた」


アゲハはそう言いながら立ち上がってしばらく眺めていたら、建物がグラッと揺れた。

立っていられないほどの揺れの後

建物全体が軋み始めて……これ、崩れる気がする。


「脱出……しよ?」


「………そうだね」


私もアゲハも魔法を使うほどの余力はなかったから、走り出した。

アゲハは左腕を怪我したのか妙にだらんとしていたけど、、早く脱出した方が良さそうだったから状況を聞いてる間もなかった。


建物が、少しずつ壊れていく……ーーーーー


壁が落ちたり建物が揺れたり

いつ崩れてもおかしくないような建物。


ノアの魔法がかかった建物だから、魔法が解けかかっているのかもしれない。

魔法が解けたら、確実に潰れる。


そう感じるからこそ、私たちは急いだ。





それからしばらく走って、、前を走っていたアゲハが立ち止まった。


私も追いついて…………そして、目を疑った。



目の前にはうつ伏せに倒れている花将軍と

壁にもたれかかって座るレオンがいたから、、、


どちらも血まみれで、レオンは頭が垂れ下がっていて目を瞑ってる……。


「…………レオン、何してるの?起きて」


アゲハが静かに、レオンに話し掛けたら……ゆっくりと目が開いた。


「アゲハ……か。コレ、ヤバいな。お前が自分で取り出した気持ち、良く分かったぜ」


レオンの力のない声。

レオンは左手に持っていた“何か”を床に転がしたんだけど

それは、花将軍が前にアゲハにも埋め込んだ、、種。

拷問のひとつ……とかいうアレ。



「バカッ!!死ぬぞ!!?」


「馬鹿って……アゲハと同じ事しただけじゃねーか……」



アゲハは怒っていたけど、レオンは笑っていた。


レオンが血まみれの原因はコレ?



「すぐ、脱出しないと………花将軍、は………」


私が聞いたらレオンは花将軍を見てからアゲハを見た。

レオンはさっきから、、起き上がろうとしてくれない。



「俺が、やった。もう生きてねーよ、」



花将軍は動かないから、レオンの言う通りみたい。


あの花将軍が、死んだの?


「そう……。ほらレオン、行くよ?この城、もう崩れる」


アゲハも脱出を促したのに


レオンは、、首を横に振った。
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