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第12話 龍との邂逅
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最初に降り立ったあの山に、龍の飼育場があった…!
まさかあのときに、そんな近くに龍がいたとは。
そんな私たちの会話を聞いていたのか、リョウガさんが補足の説明をいれてきた。
「このあたりはいくつかの山が連なっていて、それらをまとめてカムラギ山地と呼ばれています。龍の飼育のため国で厳重に管理していて、開発も民間人の侵入も禁止です」
「カムラギ山…」
高坂さんがぽそっと呟く。
龍のことになると上がるテンションと、たまに意味深に呟くギャップが気になりつつも、車はある場所で止まった。
降りるとそこにはまた厳重な門があり、リョウガさんの傍らにいた男性が鍵を開けその扉を開く。
「ここから先は道も舗装してないので、歩くしかありません。20分ほど歩きますがよろしいですか?」
「は、はい」
それなりに整えられてるとはいえ、山道を20分歩くのは結構大変だった。
ただリョウガさんも斎藤さんも顔色変えず歩いてるので、この人たちにとっては歩き慣れた道なんだろう。
どこかで川の流れる音がする。
近くに滝でもあるんだろうか?
深く濃い緑の木々の匂いを感じながら山道を歩き、しばらくすると鬱蒼とした山林が開け、一気に視界が明るくなった。
そこには1本の大きな川が流れており、その回りは河川敷になっていてかなり広々とした空間になっていた。
川の水は限りなく透明で、深い青色をしている。
確か日本最後の清流と言われてる川が、こんな色をしてなかったっけ。
河川敷から伸びた平野で、何やら薄い緑色をした大きくて細長い何かがとぐろを巻いているのが見えた。
それも何びきも。
もしかして…と思ったところ、斎藤さんが静かに言った。
「あれが龍です」
─────────────────────
龍…!
ついに本物に近づくときが来た。
でもちょっと一瞬、怯む自分もいた。
あんなに何びきもとぐろを巻かれると、なんと言うか蛇にしか見えなかったのだ。
しかし高坂さんはテンションがマックスに上がったらしく、興奮して叫んだ。
「すげえ!あれが本物の龍か!!」
「静かに。龍は神経質なので」
ピシャリと斎藤さんに言われ、高坂さんは一気におとなしくなった。
「ある程度までは近づけます。様子を見に行きましょう」
リョウガさんに促され、私たちはなるべく足音を立てないように静かに龍たちに近づいた。
徐々に輪郭が明らかになってくる龍。
遠目には蛇みたいと思ったけど、まず目に入ったのは折りたたまれた翼、短いながらもしっかりした太い脚、顔は細長く髭も伸びている。
そして何より立派な角。
龍だ。
初めて本物を見たけど、龍と聞いてイメージするそのままのものが目の前にいた。
龍たちは眠っているのか目を閉じており、こちらが近づいても微動だにしない。
高坂さんは興奮を押さえきれないようで、必死で口を押さえている。
うっかりすると叫んでしまいそうなんだろう。
その気持ちはよく分かる。
だって私ですらこんなに興奮してるんだから。
そうしてるうちに、一匹の龍が目を開けてこちらを見た。
その目は川の水と同じ深い青色をしており、私は吸い込まれるような感覚に陥った。
こうして私たちは龍と出会った。
まさかあのときに、そんな近くに龍がいたとは。
そんな私たちの会話を聞いていたのか、リョウガさんが補足の説明をいれてきた。
「このあたりはいくつかの山が連なっていて、それらをまとめてカムラギ山地と呼ばれています。龍の飼育のため国で厳重に管理していて、開発も民間人の侵入も禁止です」
「カムラギ山…」
高坂さんがぽそっと呟く。
龍のことになると上がるテンションと、たまに意味深に呟くギャップが気になりつつも、車はある場所で止まった。
降りるとそこにはまた厳重な門があり、リョウガさんの傍らにいた男性が鍵を開けその扉を開く。
「ここから先は道も舗装してないので、歩くしかありません。20分ほど歩きますがよろしいですか?」
「は、はい」
それなりに整えられてるとはいえ、山道を20分歩くのは結構大変だった。
ただリョウガさんも斎藤さんも顔色変えず歩いてるので、この人たちにとっては歩き慣れた道なんだろう。
どこかで川の流れる音がする。
近くに滝でもあるんだろうか?
深く濃い緑の木々の匂いを感じながら山道を歩き、しばらくすると鬱蒼とした山林が開け、一気に視界が明るくなった。
そこには1本の大きな川が流れており、その回りは河川敷になっていてかなり広々とした空間になっていた。
川の水は限りなく透明で、深い青色をしている。
確か日本最後の清流と言われてる川が、こんな色をしてなかったっけ。
河川敷から伸びた平野で、何やら薄い緑色をした大きくて細長い何かがとぐろを巻いているのが見えた。
それも何びきも。
もしかして…と思ったところ、斎藤さんが静かに言った。
「あれが龍です」
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龍…!
ついに本物に近づくときが来た。
でもちょっと一瞬、怯む自分もいた。
あんなに何びきもとぐろを巻かれると、なんと言うか蛇にしか見えなかったのだ。
しかし高坂さんはテンションがマックスに上がったらしく、興奮して叫んだ。
「すげえ!あれが本物の龍か!!」
「静かに。龍は神経質なので」
ピシャリと斎藤さんに言われ、高坂さんは一気におとなしくなった。
「ある程度までは近づけます。様子を見に行きましょう」
リョウガさんに促され、私たちはなるべく足音を立てないように静かに龍たちに近づいた。
徐々に輪郭が明らかになってくる龍。
遠目には蛇みたいと思ったけど、まず目に入ったのは折りたたまれた翼、短いながらもしっかりした太い脚、顔は細長く髭も伸びている。
そして何より立派な角。
龍だ。
初めて本物を見たけど、龍と聞いてイメージするそのままのものが目の前にいた。
龍たちは眠っているのか目を閉じており、こちらが近づいても微動だにしない。
高坂さんは興奮を押さえきれないようで、必死で口を押さえている。
うっかりすると叫んでしまいそうなんだろう。
その気持ちはよく分かる。
だって私ですらこんなに興奮してるんだから。
そうしてるうちに、一匹の龍が目を開けてこちらを見た。
その目は川の水と同じ深い青色をしており、私は吸い込まれるような感覚に陥った。
こうして私たちは龍と出会った。
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