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後章
イレギュラープロローグ
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~イレギュラープロローグ~
《『密書日記』お伽噺編より。
昔々、『第二素質世界』はとある宇宙を管理する神の手によって出来ました。彼らは宇宙で自然に出来上がる、生物が住む世界の管理を任されました。
主な仕事は、宇宙誕生の際に出来た、不変のルールを超越する『イレギュラー』の存在の管理、干渉により、イレギュラーから生まれる歪みを生み出さないためにすることでした。歪みが大きくなれば、不変のルールどころや神が定めたルールからも逸脱してしまうからです。
第二素質世界は世界ですから、何人もの生き物が住んでいました。第二素質世界はいろんな世界から神としての仕事を全うすると同時に第二素質世界も発展させ、やがて第二素質世界は代々王が収め、王と少数の優秀な者が神としての役割もを全うする一代国家へと成りました。
長年彼らは、様々な世界の安定を実現させました。ある世界は他と比べて頻繁にイレギュラーな存在が生まれていましたが、その世界もイレギュラーはだんだん生まれなくなり、何とか誤差の範囲で収められる程に落ち着きました。
…その世界は、魔法という存在が非常に遠いものだったというのも関係するかもしれません。
魔力は基本誰もが持ち合わしているものですが、その世界はとにかく魔力の量や質などの基準が高くありました。特にそこに住む人の何パーセントかは、他の世界から見れば羨まれ、嫉妬される程の魔力を持ち合わせていました。それでもその人々の性質上、内蔵された魔力を使うことは出来ませんでした。
そこに目を付けたのが、第二素質世界、先代の王です。彼はある目的のため、そんな人間たちを利用してしまいました。
その時、もとから歪みが生まれそうだった世界は、小さな歪みが生み出されました。歪みは先代や、今の王によって必死に取り除こうとされましたが、未だに歪みは残ったまま。
少しは抑えられていたはずの歪みも、同じく歪みを取り除こうとした『対極の者達』により、ひょんなことから最後まで残ったとあるイレギュラーや、第二素質世界による人工的にイレギュラーにされた、所謂素質人間等まで巻き込んでしまいました。
歪みは、じっくりと世界を蝕んで行きます。
歪みまだ、消えようとはしません。》
《『密書日記』お伽噺編より。
昔々、『第二素質世界』はとある宇宙を管理する神の手によって出来ました。彼らは宇宙で自然に出来上がる、生物が住む世界の管理を任されました。
主な仕事は、宇宙誕生の際に出来た、不変のルールを超越する『イレギュラー』の存在の管理、干渉により、イレギュラーから生まれる歪みを生み出さないためにすることでした。歪みが大きくなれば、不変のルールどころや神が定めたルールからも逸脱してしまうからです。
第二素質世界は世界ですから、何人もの生き物が住んでいました。第二素質世界はいろんな世界から神としての仕事を全うすると同時に第二素質世界も発展させ、やがて第二素質世界は代々王が収め、王と少数の優秀な者が神としての役割もを全うする一代国家へと成りました。
長年彼らは、様々な世界の安定を実現させました。ある世界は他と比べて頻繁にイレギュラーな存在が生まれていましたが、その世界もイレギュラーはだんだん生まれなくなり、何とか誤差の範囲で収められる程に落ち着きました。
…その世界は、魔法という存在が非常に遠いものだったというのも関係するかもしれません。
魔力は基本誰もが持ち合わしているものですが、その世界はとにかく魔力の量や質などの基準が高くありました。特にそこに住む人の何パーセントかは、他の世界から見れば羨まれ、嫉妬される程の魔力を持ち合わせていました。それでもその人々の性質上、内蔵された魔力を使うことは出来ませんでした。
そこに目を付けたのが、第二素質世界、先代の王です。彼はある目的のため、そんな人間たちを利用してしまいました。
その時、もとから歪みが生まれそうだった世界は、小さな歪みが生み出されました。歪みは先代や、今の王によって必死に取り除こうとされましたが、未だに歪みは残ったまま。
少しは抑えられていたはずの歪みも、同じく歪みを取り除こうとした『対極の者達』により、ひょんなことから最後まで残ったとあるイレギュラーや、第二素質世界による人工的にイレギュラーにされた、所謂素質人間等まで巻き込んでしまいました。
歪みは、じっくりと世界を蝕んで行きます。
歪みまだ、消えようとはしません。》
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