弟に執着する兄の話  ─執愛─

おーらぴんく

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募る想い 1

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更新遅くなって申し訳ありませんm(_ _)m
欲望たぎった映人が、セックスフレンドでもある、伊織のところに行ったとこから始まります。
────────────────────────────────────────


「いきなり、なにを言い出すかと思えば───上手くいってないんですか?」


 ホテルに着き伊織の自室に出向いたとき、彼はグラスに氷とバーボンそそぎ、映人に手渡した。

 運転してきた映人だったが、今日は自宅に帰るつもりもなく、それを受けとると一気にあおり、自分の分をそそごうと再び後ろを向いた伊織に抱きつく。


 軽装でシャツとスラックスだけの長身の躰をさぐり、耳元でいいながらその掌は全身を撫でまわした。


「───いってるさ····これ以上なくな」

「······では、なぜ?」


 首筋に唇を落としながら、自分の股間をおしつけるようにすると、呆れたような声がかえる。


「······なんのためにここへ来たのかは解りましたが───ちょっと性急じゃ、ありませんか?」

「──我慢してるんだ───慰めてくれ」


 首筋を吸い上げ、背後から両手をまわしシャツのボタンを外しながら、全身に手をはわせる。

 映人の脳裏は、悠の姿を反芻していた。


 もしそれを伊織が知ったら、いくらセックスフレンドという関係であっても、プライドが高い彼は許しはしないだろう。

 無論そんなことくらい、映人も心得ているので、せわしく伊織のベルトとスラックスを引き下ろしてしまう。


 その姿勢はさきほどの悠に悪戯した行動を、繰り返してしているかのようだった。


「───っ!」


 悠の時と違うのは、乾いた指を遠慮なくその狭間に指を挿入する。

 多少乱暴な行為だったが、慣れている伊織はポケットにいれていた潤滑油をうしろ手に映人に渡した。


「いくら私でも、痛い思いするのは嫌です」


 映人は歯でキャップを外し、傍らのソファの背に伊織の上半身を押しつけ、足元で絡まっているスラックスの片側だけを抜いてしまうと、左足を肘掛けにかけてしまう。

 挿入しやすくなった狭間にたっぷりと垂らし、自身の指にもまぶすと同時に二本挿入してしまった。


 けっして細くない映人の指が、なにも準備されていない伊織の内壁をかきまわし、表面上の準備はほどこされてはいるものの、むろん十分ではなかった。


 野性的なしぐさで乱暴に内壁をくつろげると、映人は自身のベルトをゆるめ、すっかり高ぶった欲望を挿入した。


「───まっ! まだ早っ!」


 圧迫感がつよくなると、制止の言葉を無視し腰がすすめられる。


「──ぐっ!······ぅっ·······あ、っ!······」


 性急な律動に、伊織が眉をよせながら、なるべく力を抜く努力をする。

 内奥を穿つときは息をはき、タイミングをみはからい、息を吸う。


 ソファにすがりつき、なるべく楽な姿勢をとろうとするが、その余裕さえあたえない映人の律動だった。

 腰をうちつけるかわいた音が響き、結合部からは粘着質な潤滑油がこぼれる。


「·····っ·····ぁあ!·····あ、ぁ!──」


 伊織自身は、抱かれる方でも、抱く方でもどちらでも良かった。

 よく綺麗だと形容される顔は経営者としてどうかと思いはするが、同性からは"抱きたい"と誘われることが圧倒的に多かった。


 友人である映人は、男らしさも体躯も兼ね備えており、時々羨ましくもある。

 このみとしては問題なく、快楽主義の伊織もお互いの利害が一致しているので問題はない。


「───!ぅぁっ·······も、うちょっと、っ!·····ゆっ、ぁ······」


 即物的な結合に、自分への扱いは、この日にかぎってまるで抱き人形のようで、彼には少しおもしろくなかった。


 先週、弟に手をだすのに協力したのも──数年の想いを募らせていた映人を、結果的に後押ししたのも自分だった。

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