死にきれない私

やぼ

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真犯人

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クロがナナに勅使河原を殺害
した犯人を突き止めると
言って、姿を消してから
2時間ほどが過ぎた。

突然、時間の空間を切り裂いた
かのように

フッと、闇の中からクロは
現れた。

「分かったよ。犯人。」

「誰?」

「勅使河原の同棲中の女だった。」

「え、女?いたの。」

「ああ。しかも複数の女に
刺されてた。」

「ええ?どゆこと?」

「つまり、あの日、俺とナナが奴のマンションに行った日
あいつは、俺に引っ掻かれて
倒れてただろ。それでそのまま動けなくなり翌日も翌々日も。
ちょうど倒れて3日目に起き上がった時、インターフォンがなりそれが最初に勅使河原を刺した女だった。勅使河原は現在(いま)の女だから安心して中に入れたんだ。」

「それから、訪ねて来た女達に次々に刺されて死んだ。厳密に言うと、既に死んでいるのに
刺されてたよ。悲惨だった。」

「あいつは、即死で成仏してた。まあ、息の根あっても俺は助けない。」

「(~_~;)ハハハ。クロちゃんらしいわ」



   
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