死にきれない私

やぼ

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生きていく

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「クロちゃん、身体に戻りたい。戻してくれる。」

「オッケー!気を失ってた状態のままだから、どこも怪我はないし、痛いところはないはずだから。そのまま自分の頭に入っていってみて。」

「分かった。やってみる。」

クロは黒猫に戻っていた。

「ナナ。どう?」

「う、うん。なんだか重い
太ったのかな~」

「ハハハ、仕方ないよ。地球には重力あるんだから。」

「クロちゃん、本当の名前は
何て言うの?」

「楢崎隼人ではないんでしょ」

「うん。イザナギって名前だ」

「イザナギ?神様みたいな名前だね。」

「人間が勝手に万能な私を
そう呼んだだけ。」

「え?どういうこと?」

「フフフ。そういうこと。」

「神様なの?クロちゃん。」

「さあね。」

「一体、何歳なの?」

「今日からナナも黄泉の番人だから、何歳とか関係なくなるよ。」

「え?どういうこと?」

「僕達には、時間などない。」


「でも、私は人間でしょ?」

「いや、君は3歳の時に、
う~ん。また今度話すよ。」

「それよりさ、結婚したんだし、人間風に新婚旅行しようか、ナナ。勿論、タイムトラベルで。」

「やった!、それいいね!ナギ!」


これからは、もう死ねない女
なんだな、と、笑ってしまった
ナナだった。

そして、イザナギに手を引かれタイムトラベルへ旅だった。



終わり。


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