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赤い植物の正体
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ある日、りりこが消えたおじいさんから貰った
植木鉢の植物に水をあげていた時だった。
ニョキ、ニョキニョキニョキ
もみじのように真っ赤な双葉が出ていた
その植物は、りりこのかけたお水を
吸うと、ぐんぐん太い幹になり枝を伸ばし
小さな植木鉢を真っ二つに割ると
根っこは地面の中をドリルのように
突き進んで行き、地中奥深く根を張った。
地上には、さくらんぼ児童クラブの
赤いとんがり屋根を越えるほどの
大木が立っていた。
「テ、テツコ先生-!
大変です~。あの赤い葉っぱが、た、大木に
なったんです-!」
大木の前で、腰が抜けてしまったりりこ。
テツコ先生は、言った。
「大木?どこに?」
不思議そうな顔で、りりこを見つめる
テツコ先生。
りりこが震えながら指さした目の前には
もう赤いオバケ大木は、ありません。
(あれ?どうして?
さっき水をあげてたら、ニョキ、ニョキニョキ
って大きなオバケの木が現れたのに。)
植木鉢も割れてない。
赤い双葉が出てるだけだ。
おかしいな?
そっか。きっと恐い恐いと思ってたから
そんな妄想をしたんだ、わたし。
きっとそう。
無理やりにでも、りりこはそう思うことにした。
(だって、恐いんだもん。
おじいさん消えたし。)
「ただいま~」
「おかえりなさい~王さま」
たいらくんが帰ってきた。
いつも通り、1番に帰ってきた。
いつも通り。
「あれ、りこちゃん先生、どうしたの?」
「なに?たいらくん。どうもしないよ」
「だってね、顔がね、先生の顔がね、」
たいらさくんがそう言いかけてると、
後ろから
「変なの~変な顔してるよ~りこちゃん先生」
虎之助くんが変顔しながら帰ってきた。
「変な顔は、あなたでしょ。虎之助くん」
りりこも変顔をしながら虎之助くんに
そう言うと、たいらくんも
「良かった。いつもの、りこちゃ先生だ。」
と、ニッコリしてお部屋の中へ走って行った。
虎之助くんも、わ-いとたいらくんを
追いかけて走って行った。
私、どんな顔してたんだろう?
いけないいけない。
りりこは、小さく、よし!と
ガッツポ-ズをして
気持ち切り替えなきゃと両手で頬を
軽く叩いた。
植木鉢の植物は、赤い葉っぱが数枚、
増えていたが誰も気づかなかった。
それから数日して、しおりちゃんが
花壇やプランターの植物にお水をあげて
いると、あの赤い植物が話しかけてきた。
「ねえねえ、もっとお水おくれよ。くれないとお前を食べちゃうぞ」
勝ち気な性格のしおりちゃんは、植物が
話しかけてきても平気です。
「食べれるもんなら、食べてみれば
でもその前にお前みたいなちっちゃい怪物
あたしが焼き殺してやるわ」
しおりちゃんは、男の子達とケンカしても
口でも腕っぷしでも負けたことがありません。
「あたし、あんたみたいな弱いものを
いじめるやつが大嫌い」
そう植物に怒鳴りちらした。
次の日は、虎之助くんがお水をあげていると
「お前の顔、変な顔~変な顔~🎵」
赤い植物は、虎之助くんの声そっくりに
歌いはじめた。
虎之助くんは、自分の顔を赤い植物に
笑われて、悲しくなり涙がポロポロ
こぼれた。
その後も
次々と子ども達が赤い植物にお水を
あげてると起こる不思議な出来事に
さくらんぼ児童クラブは、大騒ぎに
なった。
植木鉢の植物に水をあげていた時だった。
ニョキ、ニョキニョキニョキ
もみじのように真っ赤な双葉が出ていた
その植物は、りりこのかけたお水を
吸うと、ぐんぐん太い幹になり枝を伸ばし
小さな植木鉢を真っ二つに割ると
根っこは地面の中をドリルのように
突き進んで行き、地中奥深く根を張った。
地上には、さくらんぼ児童クラブの
赤いとんがり屋根を越えるほどの
大木が立っていた。
「テ、テツコ先生-!
大変です~。あの赤い葉っぱが、た、大木に
なったんです-!」
大木の前で、腰が抜けてしまったりりこ。
テツコ先生は、言った。
「大木?どこに?」
不思議そうな顔で、りりこを見つめる
テツコ先生。
りりこが震えながら指さした目の前には
もう赤いオバケ大木は、ありません。
(あれ?どうして?
さっき水をあげてたら、ニョキ、ニョキニョキ
って大きなオバケの木が現れたのに。)
植木鉢も割れてない。
赤い双葉が出てるだけだ。
おかしいな?
そっか。きっと恐い恐いと思ってたから
そんな妄想をしたんだ、わたし。
きっとそう。
無理やりにでも、りりこはそう思うことにした。
(だって、恐いんだもん。
おじいさん消えたし。)
「ただいま~」
「おかえりなさい~王さま」
たいらくんが帰ってきた。
いつも通り、1番に帰ってきた。
いつも通り。
「あれ、りこちゃん先生、どうしたの?」
「なに?たいらくん。どうもしないよ」
「だってね、顔がね、先生の顔がね、」
たいらさくんがそう言いかけてると、
後ろから
「変なの~変な顔してるよ~りこちゃん先生」
虎之助くんが変顔しながら帰ってきた。
「変な顔は、あなたでしょ。虎之助くん」
りりこも変顔をしながら虎之助くんに
そう言うと、たいらくんも
「良かった。いつもの、りこちゃ先生だ。」
と、ニッコリしてお部屋の中へ走って行った。
虎之助くんも、わ-いとたいらくんを
追いかけて走って行った。
私、どんな顔してたんだろう?
いけないいけない。
りりこは、小さく、よし!と
ガッツポ-ズをして
気持ち切り替えなきゃと両手で頬を
軽く叩いた。
植木鉢の植物は、赤い葉っぱが数枚、
増えていたが誰も気づかなかった。
それから数日して、しおりちゃんが
花壇やプランターの植物にお水をあげて
いると、あの赤い植物が話しかけてきた。
「ねえねえ、もっとお水おくれよ。くれないとお前を食べちゃうぞ」
勝ち気な性格のしおりちゃんは、植物が
話しかけてきても平気です。
「食べれるもんなら、食べてみれば
でもその前にお前みたいなちっちゃい怪物
あたしが焼き殺してやるわ」
しおりちゃんは、男の子達とケンカしても
口でも腕っぷしでも負けたことがありません。
「あたし、あんたみたいな弱いものを
いじめるやつが大嫌い」
そう植物に怒鳴りちらした。
次の日は、虎之助くんがお水をあげていると
「お前の顔、変な顔~変な顔~🎵」
赤い植物は、虎之助くんの声そっくりに
歌いはじめた。
虎之助くんは、自分の顔を赤い植物に
笑われて、悲しくなり涙がポロポロ
こぼれた。
その後も
次々と子ども達が赤い植物にお水を
あげてると起こる不思議な出来事に
さくらんぼ児童クラブは、大騒ぎに
なった。
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