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第一章「神放縁稲光(かみがはなつえにしのいなびかり)」
【魂魄・弐】『胡蝶は南柯の夢を見る』1話「飾りの皇子」
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「滄溟様ももう十四ですか、いやはや、時の流れは早いものですな」
「この屋敷に来てから十年……憧れていた元服の儀が今日だなんて……夢みたいだ」
「フフ、胡蝶の夢ですな」
「胡蝶?」
「はい、大陸のある武人が栄耀栄華を極めたが、それは蝶が見せた夢だったというお話です」
「夢……」
「胡蝶は霊魂をこの世からあの世へ運ぶ神聖な生き物、生きているこの世が現実であの世が夢なのか、それとも逆なのか。是と非、生と死、大と小、美と醜、貴と賤……それらはヒトの知が生み出した結果であり、捕らわれる必要がないということです」
「難しいね」
「左様。生きるということは難しい。そして、命は儚いのです。南柯の夢とも申しましてな。だから目の前にある現実を受け入れるしかないのです」
「……うん。ねぇ爺……野分姫はもう屋敷に着いたかな」
「衛士達に聞いてみましょう。おぉぃ、誰かいるか」
煌びやかな装束の爺と呼ばれた老人は、少年の元を離れ「こんな大切な日に誰もおらぬのか」とこめかみに青筋を浮かべてプリプリと怒って廊下に出ていった。
彼を警護するはずの衛士達がどこへ行ったか分からないが、少年――滄溟は一人になった部屋で鏡に映った自分を見つめて深く溜息をついた。
――元服の儀
それは邪馬徒朝廷が治める日ノ本と呼ばれるこの国で、十四になる男子が通る通過儀礼であり、彼が世間から成人したと認められる大切な日で、また同時に誕生日でもある。
元服した男子は帯刀を許され、結婚して独立し家庭を持つことが認められるのだ。
滄溟のように上流階級にいる男子は、特にこの元服には儀式を行い世間一般に対して広く存在を広め、家同志が決めた妻――つまり許嫁を迎える必要があった。
「野分……どんな子だろう」
鏡に向かって滄溟は呟く。日ノ本の頂点である父――日ノ本国皇が決めた相手だから諸侯や貴族の娘だろう。
蝶よ花よと育てられ、白と言えば黒が白となる。そんな環境で何不自由なく育ったワガママな令嬢、絵に描いたような許嫁像が鮮明に滄溟の脳裏に浮かんだ。
「兄上達はいいな。自由があって……」
国皇も滄溟の四人の兄も別の儀式でこの場にいない。本来であれば家族が同席するはずの式だが、滄溟には祝ってくれる家族はいなかった。
それは十年前この屋敷に来た頃から変わらず、今でも屋敷では爺だけがたった一人の味方だった。
十年前――。
滄溟は国皇によって鳩州に強引に連れてこられた。
滄溟の母親は七宝の一つに数えられる瑠璃の名を許されたほどの絶世の美人で、評判を聞きつけた国皇が連れ子である滄溟を後継者の一人として迎え、母子の将来を約束する代わりに人身御供としたのだ。
滄溟は本当の父親の顔さえ忘れてしまっていた。
しかし、その母親も数前に流行り病を患い若くして命を落とした。
国皇と血の繋がらない滄溟は形式上は後継者として数えられるが、他の兄達とは異なり「父親」に意見することは許されず、その意思が尊重されることはなかった。
それは母親が亡くなったあの日から変わらず、今回の許嫁にしても政略の道具にされたことは明白で、自由に嫁探しをする兄達とは異なり、絶対的な父親の駒の内の一つだった。
「滄溟様、どうやら青江家の方々はすでにお着きだそうですぞ。我らも迎賓の間に向かいましょう。花嫁を待たせてはなりませぬ」
「……うん」
だだっ広い屋敷はまるで滄溟の心中を表しているかのようにガランとしており、お情け程度に配置された衛士がポツリポツリと立つ。
彼らは「滄溟様、おめでとうございます」と口々に言うが、どれも無機質で心を込めた祝いの言葉としては甚だ役不足だった。
廊下を抜けて迎賓の間へと向かう。
爺が重厚な扉をコンコンと叩き、中にいる青江家のお付きの者と打ち合わせをする。滄溟は儀式が行われる大広間に着座し、未だ見ぬ花嫁と、婚礼を神へ捧げる役目を果たす司祭を待っていた。
「……なに……めさまが……いな……い?」
「どこに行か……しま……たのか」
人の居ない屋敷に声はよく反響する。滄溟が待つ大広間から隣室の爺達の声が微かに聞こえてきた。
どうやら耳を澄ますと許嫁の姫がいないらしい。おそらく彼女も彼と同じく、親の選んだ見知らぬ者との結婚に気が乗らなかったのだろう。
「……逃げられる場所がある人はいいな」
滄溟は自虐的に笑い、俯く。
滑稽だった……自分で選んだわけではない女性に拒否される虚しさ。自分だって生涯添い遂げる女性は自分で選びたい。
「クミ……」
ふと幼馴染の名前を呟く。心許せる数少ない友人の中の一人。この屋敷にいるはずもない孤児の少女だ。頭の片隅で何かが引っかかる。
「滄溟様、申し訳ありません……姫さまが」
「うん、聞こえた。僕も探しに行こう」
慌てて飛び込んで来た爺に滄溟は呟くと、儀式装束のまま足早に部屋を出て行った。
――鳩州大宰府
国皇が治める日ノ本という列島は五つの地域に分けられ、各々が五人の息子によって統治されている。
長男は都がある狂都、次男は新興都市である穢土、三男は大陸侵攻最前線の獲礎、四男は神々が住むとされる死國、そして、滄溟は唯一鴎州との通商が許された商業都市……鳩州だ。他国と外交する大宰府はその首都である。
鴎州は金髪碧眼の異人が治める国。数年前に遠く離れた異国から黒船と共に上陸したのが記憶に新しい。
異人は日ノ本国皇に謁見し、鳩州のみ開港を許される見返りとして、武器や調度品など珍しい品々で彼を魅了した。
しかし、異国の優れた技術や文明の流入は、朝廷による日ノ本支配に著しい影響を与えると判断した国皇は、商圏を鳩州に限定させることで異人の存在を国民に隠した。
他地域では鎖国政策が用いられ、難破した商船から着陸した異人は「鬼」として惨殺され、秘密裏に処刑されるという。
「異人もだいぶ増えたな」
滄溟は屋敷中を駆け回り、野分姫を探したがどこにも彼女の姿がないので、爺と共に屋敷を出て異人溢れる大宰府の街を探し回った。
日ノ本の民にはない黒い装束に見慣れているのか、市中の人々は純白の装束に身を包んだ滄溟など気にも留めずに、いつも通り活気あふれる商売をしていた。
彼が路地の袋小路に入り込んだ折に、背後から見知らぬ男が話しかけてきた。
「おやおや、身なりの良い坊やがここで何してる」
「えっ」
「この屋敷に来てから十年……憧れていた元服の儀が今日だなんて……夢みたいだ」
「フフ、胡蝶の夢ですな」
「胡蝶?」
「はい、大陸のある武人が栄耀栄華を極めたが、それは蝶が見せた夢だったというお話です」
「夢……」
「胡蝶は霊魂をこの世からあの世へ運ぶ神聖な生き物、生きているこの世が現実であの世が夢なのか、それとも逆なのか。是と非、生と死、大と小、美と醜、貴と賤……それらはヒトの知が生み出した結果であり、捕らわれる必要がないということです」
「難しいね」
「左様。生きるということは難しい。そして、命は儚いのです。南柯の夢とも申しましてな。だから目の前にある現実を受け入れるしかないのです」
「……うん。ねぇ爺……野分姫はもう屋敷に着いたかな」
「衛士達に聞いてみましょう。おぉぃ、誰かいるか」
煌びやかな装束の爺と呼ばれた老人は、少年の元を離れ「こんな大切な日に誰もおらぬのか」とこめかみに青筋を浮かべてプリプリと怒って廊下に出ていった。
彼を警護するはずの衛士達がどこへ行ったか分からないが、少年――滄溟は一人になった部屋で鏡に映った自分を見つめて深く溜息をついた。
――元服の儀
それは邪馬徒朝廷が治める日ノ本と呼ばれるこの国で、十四になる男子が通る通過儀礼であり、彼が世間から成人したと認められる大切な日で、また同時に誕生日でもある。
元服した男子は帯刀を許され、結婚して独立し家庭を持つことが認められるのだ。
滄溟のように上流階級にいる男子は、特にこの元服には儀式を行い世間一般に対して広く存在を広め、家同志が決めた妻――つまり許嫁を迎える必要があった。
「野分……どんな子だろう」
鏡に向かって滄溟は呟く。日ノ本の頂点である父――日ノ本国皇が決めた相手だから諸侯や貴族の娘だろう。
蝶よ花よと育てられ、白と言えば黒が白となる。そんな環境で何不自由なく育ったワガママな令嬢、絵に描いたような許嫁像が鮮明に滄溟の脳裏に浮かんだ。
「兄上達はいいな。自由があって……」
国皇も滄溟の四人の兄も別の儀式でこの場にいない。本来であれば家族が同席するはずの式だが、滄溟には祝ってくれる家族はいなかった。
それは十年前この屋敷に来た頃から変わらず、今でも屋敷では爺だけがたった一人の味方だった。
十年前――。
滄溟は国皇によって鳩州に強引に連れてこられた。
滄溟の母親は七宝の一つに数えられる瑠璃の名を許されたほどの絶世の美人で、評判を聞きつけた国皇が連れ子である滄溟を後継者の一人として迎え、母子の将来を約束する代わりに人身御供としたのだ。
滄溟は本当の父親の顔さえ忘れてしまっていた。
しかし、その母親も数前に流行り病を患い若くして命を落とした。
国皇と血の繋がらない滄溟は形式上は後継者として数えられるが、他の兄達とは異なり「父親」に意見することは許されず、その意思が尊重されることはなかった。
それは母親が亡くなったあの日から変わらず、今回の許嫁にしても政略の道具にされたことは明白で、自由に嫁探しをする兄達とは異なり、絶対的な父親の駒の内の一つだった。
「滄溟様、どうやら青江家の方々はすでにお着きだそうですぞ。我らも迎賓の間に向かいましょう。花嫁を待たせてはなりませぬ」
「……うん」
だだっ広い屋敷はまるで滄溟の心中を表しているかのようにガランとしており、お情け程度に配置された衛士がポツリポツリと立つ。
彼らは「滄溟様、おめでとうございます」と口々に言うが、どれも無機質で心を込めた祝いの言葉としては甚だ役不足だった。
廊下を抜けて迎賓の間へと向かう。
爺が重厚な扉をコンコンと叩き、中にいる青江家のお付きの者と打ち合わせをする。滄溟は儀式が行われる大広間に着座し、未だ見ぬ花嫁と、婚礼を神へ捧げる役目を果たす司祭を待っていた。
「……なに……めさまが……いな……い?」
「どこに行か……しま……たのか」
人の居ない屋敷に声はよく反響する。滄溟が待つ大広間から隣室の爺達の声が微かに聞こえてきた。
どうやら耳を澄ますと許嫁の姫がいないらしい。おそらく彼女も彼と同じく、親の選んだ見知らぬ者との結婚に気が乗らなかったのだろう。
「……逃げられる場所がある人はいいな」
滄溟は自虐的に笑い、俯く。
滑稽だった……自分で選んだわけではない女性に拒否される虚しさ。自分だって生涯添い遂げる女性は自分で選びたい。
「クミ……」
ふと幼馴染の名前を呟く。心許せる数少ない友人の中の一人。この屋敷にいるはずもない孤児の少女だ。頭の片隅で何かが引っかかる。
「滄溟様、申し訳ありません……姫さまが」
「うん、聞こえた。僕も探しに行こう」
慌てて飛び込んで来た爺に滄溟は呟くと、儀式装束のまま足早に部屋を出て行った。
――鳩州大宰府
国皇が治める日ノ本という列島は五つの地域に分けられ、各々が五人の息子によって統治されている。
長男は都がある狂都、次男は新興都市である穢土、三男は大陸侵攻最前線の獲礎、四男は神々が住むとされる死國、そして、滄溟は唯一鴎州との通商が許された商業都市……鳩州だ。他国と外交する大宰府はその首都である。
鴎州は金髪碧眼の異人が治める国。数年前に遠く離れた異国から黒船と共に上陸したのが記憶に新しい。
異人は日ノ本国皇に謁見し、鳩州のみ開港を許される見返りとして、武器や調度品など珍しい品々で彼を魅了した。
しかし、異国の優れた技術や文明の流入は、朝廷による日ノ本支配に著しい影響を与えると判断した国皇は、商圏を鳩州に限定させることで異人の存在を国民に隠した。
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「異人もだいぶ増えたな」
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