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四章『トマト編』
第442話 空路
しおりを挟むグレイブ・ホーリーガーデン。王国最強の魔法使いにして三騎士の一人。つまるところの魔法騎士だ。
という説明を教室の後ろの方で忙しそうにメモをしているトレース先生から聞いた。
そして本日、クゥが占領していた教室を解放した。
トレース先生は驚いた顔をして、それから、生徒たちと同じように、「えぇー」といった明らかに行ってほしくなさそうな反応をしていた。
「私は遠征に行く。後はグレイブから話を聞いて」
「それは分かったけど、三騎士全員に教えてもらえるなんてえらい豪華だな」
「全員問題を抱えているから三人で教えて初めて勇者を一人前にできると思ったのよ」
「そんなことないです!」
アイナの言葉を受けてクゥは優しく微笑む。そして手紙を差し出す。
「これは?」
「ブレイブに渡して、もしものための保険」
「なんだかよく分からんが、渡せばいいんだな」
「必要そうならそうして、じゃあこれで」
最後の挨拶は素っ気ない。すぐに行ってしまった。
また会えると確信できるのは何故だろうか。そんなら安心感が彼女にはある。
夕方。オショーが来た。どうやら伝令らしい。
だから聖騎士大隊長にそんなことさせるなって。
「ブレイブ様は海にいます。ここから一ヶ月ほどの道ですが、今回は足を用意しました」
海! 俺とアイナは顔を見合わせる。だが浮かれるわけにもいかないので視線をオショーに戻す。
「あし?」
「はい、魔物使いです。空路なら一週間も掛からずに到着することでしょう」
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本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
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